香港で乾物を買うならここ！海味街のおすすめ店をご紹介

香港島の西側に位置する西營盤（サイインプン）は、昔ながらの下町情緒漂うエリアです。MTRの開通が遅かったため、あまり観光地として紹介されることが少なかったのですが、最近ではおしゃれなカフェや雑貨店がオープンし注目を浴びつつあります。さらに、西營盤にある徳輔道西（デ・ヴー・ロード・ウェスト）は、古くから海産物の乾物屋が軒を連ねることで有名。「海味街（ホイメイガイ）」と呼ばれ、地元の人々はもちろん、近年は外国人観光客も訪れる一大観光スポットとなっています。今回は、そんな香港のディープな観光名所「海味街」にスポットをあてて、見どころやおすすめ店についてご紹介していきます。

1. 海味街とは？

「海味街（ホイメイガイ）」は、徳輔道西（デ・ヴー・ロード・ウェスト）の両側に連なる海産物の問屋街です。主に扱うのは乾物で、干しエビやフカヒレ、ツバメの巣、ドライフルーツ、ナッツ類といったオーソドックスな乾物から、タツノオトシゴや蛇の皮、ヒトデ、鹿などの珍しいものまで幅広く揃っています。

中国産のものだけでなく日本産やヨーロッパ産の食材も取り扱っており、どれも問屋街価格でリーズナブルなのがうれしいところ。中国茶やドライフルーツは、お土産としてもおすすめです。お店によって扱う食材が異なるので、気になる店はどんどんチェックしておきましょう。

ちなみに、魚や果物は生のまま日本に持ち帰ることは禁止されていますが、乾物なら持ち込むことが可能。
一方、肉製品はたとえ加工品であっても対象外となるので要注意です。海味街で人気の金華ハムの乾物も、残念ながら日本へ持ち帰ることができません。

2. 中華では高級食材の乾物が豊富「裕隆號」

海味街の人気店「裕隆號（ユールーンホー）」は、干しエビと干しホタテを豊富に扱うお店です。店先には、アメ色に輝きながら芳しい香りを放つ乾物が所狭しと並べられており、朝から晩までたくさんの観光客で賑わっています。

乾物はサイズと産地によって値段が異なるのですが、日本産の海産物を使用した乾物は高級品として大人気なのだとか。日本で買うと割高な北海道産の干しホタテも、ここ「裕隆號」でならお手頃価格で手に入りますよ。少量であれば試食も可能なので、迷った時は味見をしてから決めるのも良いかもしれませんね。

値札に書かれている金額は1斤（600g）あたりのものですが、もちろん量り売りもOK。お土産として数種類ずつ購入していくのもおすすめです。干しエビや干しホタテは、スープはもちろんお粥の具材などにもぴったりですよ。

3. 美味しい金華ハムが買える「徳成海味」

こちら「徳成海味（ダクシンホイメイ）」も、地元のみならず観光客に人気の有名店です。干しエビや干しホタテ、キクラゲなど海産物の質が良く、味も抜群に美味しいと評判。飲食店の方の利用が多いのも特徴です。「徳成海味」は海産物だけじゃなく、金華ハムが美味しいことでも知られているんですよ。

金華ハムは世界三大ハムの一つに数えられている高級食材で、「まぼろしの豚」と呼ばれる金華豚を使用して作られます。脂肪分が少なめで味が濃厚なことから、スープの具材やダシとして用いられることが多いのだとか。肉製品であるため残念ながら日本に持ち帰ることができませんが、キッチン付きのホテルなどに宿泊予定の方はぜひ本場の味を試してみてくださいね。

4. 海味街のアクセス

海味街は中環と上環の間にあります。中環や上環を観光するなら徒歩でアクセスできます。地下鉄を使うならMTR港島線「西營盤」駅A2出口すぐ。トラムを使うなら「86W Wester Street」または「84W Wester Street」で下車してください。

◎ 最後に：海味街周辺のランチスポット

1889年創業の「蓮香楼（リンヒョンラウ）」は、香港のみならず海外からの観光客にも長年愛されている老舗飲茶店です。一時は閉店の危機に見舞われましたが、2019年3月1日に店名を「蓮香茶室」と改めリニューアルオープンしました。中環（セントラル）にあるため海味街からは少し離れていますが、昔ながらのワゴン式飲茶を楽しめる名店ですので行ってみる価値はありますよ。もちろん味もお墨付きです。

「十字冰室（クロス・カフェ）」は、香港産の牛乳「十字牌（トラピスト・デイリー）」を使用したメニューで人気のお店。カフェですがドリンクやスイーツ、軽食だけでなく、チャーハンや焼きそば、ラーメン、パスタといったガッツリメニューも豊富に揃っています。エバーミルクをたっぷりかけたトーストや、名物パイナップルバターパンもぜひご賞味あれ。

香港で乾物を買うならここ！海味街のおすすめ店をご紹介