広島城の観光情報・見どころをご紹介|広島藩42万石の名城とは?

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広島城の観光情報・見どころをご紹介|広島藩42万石の名城とは?

広島城は、広島の街の原点ともいえるお城です。日本100名城のひとつに数えられ、別名を「鯉城(りじょう)」といいます。そう、野球の「広島カープ」やそのファンの「鯉党」は、この鯉城にちなんでいるんですよ!原爆投下によって建物はすげて倒壊・焼失しましたが、戦後に天守閣が復興されました。また広島城の周辺には、他の観光スポットもいろいあります。今回は広島城の見どころやイベント、利用情報などをご紹介します。

目次

広島城の観光情報・見どころをご紹介|広島藩42万石の名城とは?

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広島城の観光情報①‐広島城の歴史をご紹介!

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広島城は、戦国大名として名高い毛利元就の孫の毛利輝元が、天正17年(1589)から約10年をかけて築いた平城です。それまでの広島は、デルタ(三角州)と呼ばれる太田川河口の湿地帯で、小さな村がかろうじて点在するような場所でした。

毛利家は慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いに敗れたため、徳川家康によって周防・長門2国(現在の山口県)へ移されました。代わって入城した福島正則によって広島城の外郭がさらに広く整備されました。

しかし、城を立派にしすぎたことで幕府のお咎めを受け、福島氏は処罰されてしまいます。元和5年(1619)に浅野長晟(ながあきら)が42万石で広島藩主となると、以後浅野家が幕末まで統治しました。

広島城の観光情報②‐広島城の見どころ

現在の広島城は、幅の広い水濠に囲まれた本丸と二の丸が残っています。現存する建造物はありませんが、復元された天守や櫓、刻印の見られる石垣など、城内の至るところに見どころがあります。ここでは3つに絞ってご紹介しますね。

天守閣

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戦後の昭和33年(1958)に、広島復興のシンボルとして再建されました。5層5階の天守閣は最上階のみが木造で、晴れていれば遠く宮島の稜線まで望むことができますよ。

天守閣の内部は博物館となっていて、浅野家伝来の甲冑や刀剣、発掘された金箔鯱瓦など興味深い品々が展示されています。また1階には体験コーナーがあり、鎧兜に陣羽織などを自由に着て記念撮影をすることができます。

二の丸の復元建物

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本丸の南に、小島のように張り出しているのが二の丸です。築城400年を記念して、平成元年(1989)から6年(1994)にかけて、二の丸の門や櫓、橋などが復元されました。

広島城には最も多いときで、なんと88もの櫓が立ち並んでいたといわれています。お濠の水に映える二の丸の櫓群を眺めることで、当時のお城の壮麗さに思いを馳せることができるでしょう。

被爆樹木

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広島城内には、原爆の惨禍を生き延びた樹木が4本あります。爆心地から約900m離れた本丸にはクロガネモチの被爆樹木が2本。そして二の丸には、マルバヤナギとユーカリの木が生えています。

マルバヤナギは今でも青々とした葉を付けていますが、幹の痛みが激しく中は空洞化しています。また、ユーカリは被爆後に昭和46年(1971)の台風で幹の上部が折れてしまいましたが、懸命に芽吹いて現在に至っています。

広島城の観光情報③‐広島城のイベント

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広島城ではさまざまなイベントも催されています。とくに話題となっているのが、城内が色とりどりの光に包まれる「チームラボ 広島城 光の祭」!鮮やかに照らし出される天守閣も美しいですが、その上から眺める本丸はさらに幻想的です。

このほかにも、広島城では毎年いろいろな企画展が行われます。観光の際は、ぜひ公式HPで各種イベントもチェックしてみてくださいね。

広島城の観光情報④‐広島城周辺の観光情報

広島城の周りにも、おすすめの観光スポットがたくさんあります。

縮景園

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広島城の東にある縮景園は、広島藩主浅野家が作らせたいわゆる大名庭園です。やはり原爆によって大きく破壊されましたが、1970年代に復興されました。

モチーフは中国の西湖周辺とされ、その風景を凝縮しているという意味で、縮景園と名付けられたそうです。濯纓池(たくえいち)を中心に、中国風の石橋や和風の四阿などが配置され、42万石の大大名にふさわしい優雅な庭園となっています。

ひろしま美術館

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広島城のすぐ南側にある「ひろしま美術館」は、フランス印象派や近代日本画家の絵画を数多く収蔵しています。ピサロやドガ、マネ、セザンヌ、ルノワール、シスレー、ルソーなど、名だたる巨匠の絵画を目にすることができますよ。

また、ゴッホの『ドービニーの庭』やピカソの『四人の水浴する女』なども必見です。日本人画家も、黒田清輝に青木繁、岸田劉生、浅井忠、梅原龍三郎、小磯良平、佐伯祐三などなど、そうそうたる顔ぶれです。

原爆ドーム

広島のスポットとして、まず「原爆ドーム」を挙げる人も少なくないでしょう。大正4年(1915)に広島県産業奨励館として建設され、原爆の被害を今に伝える貴重な遺物となっています。

世界遺産でもある原爆ドームは、広島城から歩いて15分ほどのところにあります。さらに橋を渡れば平和記念公園となるので、じっくり時間をかけて歩くと良いですよ。

広島城へのアクセス・入城料金

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広島城天守閣の観覧料は、大人が370円、シニア(65歳以上)と高校生が180円、そして中学生以下は無料です(2019年4月現在)。開館時間は3月~11月は9時~18時、12月~2月は9時~17時となっています。休館日は12月29日~31日 です。

広島駅からのアクセス方法は、路面電車の6号線に乗り、紙屋町東または紙屋町西電停で下車徒歩15分です。広島城付近で地下を走るアストラムラインの場合は、県庁前駅か城北駅で降りて徒歩約12分。城北駅からだと、道中お濠越しの美しい天守閣を望めますよ。

広島城には専用の駐車場はありません。広島市中央駐車場が最も近くて便利です。天守閣までは徒歩約7分です。

◎広島城の観光情報まとめ

広島城では、広い濠を利用した遊覧船も運航されていておすすめです。広島城の歴史についてのガイドもついています。ゆったり揺られながら、船からの景色を楽しむのもおつですね。桜や紅葉の時期はとくに美しいですよ!広島市内を観光するときは、広島城も忘れずに堪能してください。

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