京都・清水寺を観光する前に要チェック!魅力・見所・アクセス情報

京都・清水寺を観光する前に要チェック!魅力・見所・アクセス情報

京都の観光地といえば清水寺を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで有名な清水寺は、世界文化遺産「古都京都の文化財」の1つ。清水坂や五条坂を上った東山の中腹に建立されています。

ここでは舞台からの絶景、建築方法の秘密、多数の国宝や重要文化財、音羽の滝や石畳の坂道など、清水寺の魅力と見所、アクセスを中心に、観光する前に知っておきたいおすすめ情報をわかりやすくご紹介します。

目次

京都・清水寺を観光する前に要チェック!魅力・見所・アクセス情報

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1. 清水寺とは?

京都清水寺

京都を代表する観光名所「音羽山 清水寺」は、西国三十三所の第16番札所。国宝や重要文化財の建造物、仏像などを多数所有しており、日本国内のみならず世界中から多くの観光客が訪れています。

開創は延鎮(えんちん)です。778年、坂上田村麻呂が十一面千手観世音菩薩を御本尊として音羽山に建立したのが起源。度重なる火災で焼失した伽藍や舞台は、江戸幕府3代将軍徳川家光により1633年に再建されました。

四季折々に美しく、なかでも3月後半~4月初旬の桜 、11月中旬~12月初旬の紅葉に染まる清水寺は見ごたえがあります。通常、清水寺の拝観時間は朝6:00から夕方の18:00頃までですが、春・夏・秋には夜間特別拝観を実施。ライトアップされた幻想的な光景と、京都市街地の美しい夜景の両方を見られてオススメです。

▶清水寺 夜間特別拝観

2. 国宝「清水の舞台」の魅力に迫る。建築方法の秘密とは?

国宝「清水の舞台」
清水寺の舞台

見どころが多い清水寺の中で、最も目を惹くのは有名な「清水の舞台」です。

断崖に張り出した舞台は約190平方メートル。多くの観光客が景色を眺めるために乗っても余裕の広さです。この舞台は、18本のケヤキの大柱と木材同士で支え合う「継ぎ手」と呼ばれる構造で組み上げられています。

清水寺の舞台(継ぎ手・懸造り)

4階建てビルに相当するという高さ約13mの舞台は、釘を全く使っていません。
「懸造り(かけづくり)」という建築方法でしっかり造られているため、大勢が一度に乗ってもびくともしないのはさすが!

継ぎ手、懸造りという伝統的な工法もまた、清水の舞台が多くの観光客でにぎわう大きな魅力です。

3.重要文化財「仁王門」

清水寺 重要文化財「仁王門」

清水寺の入口は、重要文化財に指定された「仁王門」です。朱塗りが美しいことから「赤門」とも呼ばれるこの楼門は、高さ約14m×幅約10m×奥行き約5m。応仁の乱によって焼失した後に再建され、2003年には解体修理が施されました。

軒下に「清水寺」と書かれた額が掲げられ、仁王門の左右には、仁王像(金剛力士像)が安置されています。鎌倉時代に作られた高さ3.65mの大きな2体の仁王像は迫力!桜と紅葉の時期には仁王門や仁王像もライトアップされるので、さらに貫禄を増した仁王像をご覧ください。

4.重要文化財「三重塔」

清水寺 重要文化財「三重塔」

重要文化財「三重塔」は、清水寺を美しく彩る朱塗りの塔です。

847年建立、1632年に再建された三重塔は、高さ約30mと日本最大級。2015年春に改修工事が完了し、鮮やかな朱塗りと各層の極彩色文様が蘇りました。三重塔の内部には大日如来像が祀られています。

◆重要文化財「子安塔」

清水寺 重要文化財「子安塔」

実は、清水寺にはもう1つ三重塔があります。子安観音を祀る重要文化財「子安塔」は、高さ約15mと半分ほどの三重塔。音羽の滝の近くにあるので、ぜひ寄ってみてください。

5.国宝「本堂と舞台」

清水寺の 国宝「本堂と舞台」

国宝になっている「本堂」と「舞台」は清水寺で一番の見所です。

本堂の屋根は4つの方向に傾斜した「寄棟造り(よせむねづくり)」。屋根はとても大きくずっしりとしています。

清水の舞台は、歳末を象徴するニュースとして毎年12月中旬、清水寺貫主による揮毫(きごう)で「今年の漢字」が発表される場所として有名です。
※「今年の漢字」の書は、12月後半から漢字ミュージアムに展示。

また、伝統芸能の公演やコンサートも開催されています。

6.音羽の瀧

清水寺 音羽の滝

舞台から眼下に見える3本の細い滝は「音羽の瀧(おとわのたき)」。この滝の清水こそが寺名の由来で、断層から湧き出す水が分岐して流れ落ちています。

清水寺 音羽の瀧

これら3本の清水は、それぞれ学業成就、恋愛成就、健康長寿のご利益があるといわれているんですよ。そしてその水を飲むことでご利益の願掛けができることから、特に休日には多くの観光客が長い列をつくっています。ご祈祷した音羽の滝の水を「音羽霊水」として購入することもできるのでお土産にいかがでしょう。

7.地主神社

地主神社

清水寺の境内に、国の重要文化財であり世界文化遺産にも指定されている「地主神社」があります。舞台を出てすぐ左側にあるので寄ってみましょう。

地主神社で一番有名な「恋占いの石」は、江戸時代から恋の成就占いができると人気の石。しめ縄が掛けられ、「恋占いの石」と書かれた大きな石が2つ、10mほど離れて置かれています。

地主神社「恋占いの石」

占いのやり方は、まず2つある石のうち、どちらかの石の前に立ちます。目を閉じて、もう一方の石まで歩いてみましょう。目を閉じたまま1回で辿りつけば恋はすぐに成就、なかなかたどり着けないと恋は難しく、誰かの助言で辿り着けば恋のキューピットに助けられて成就する、と言われているんですよ。

地主神社は大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っており、絵馬には大国主命と因幡の白ウサギが描かれています。恋愛・結婚のお守りは赤くてとてもかわいいのでおすすめ。良縁祈願や片思い成就のお守り、両思いの相手と結婚できるお守りなど、地主神社のお守りは種類が豊富で魅力的。地主神社を訪れたら、目的によってご利益のあるお守りを受けて、恋占いをしてみましょう。

※2022年5月より、工期約3年間の予定で社殿修復⼯事中です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

8.清水坂~産寧坂(三年坂)~二寧坂(二年坂)

京都 二寧坂(二年坂)

東大路通の「清水道(きよみずみち)」から、清水寺の仁王門まで続く参道が「清水坂(きよみずざか)」です。途中、香り漂う「七味屋本舗」で合流する左手の参道が「産寧坂(三年坂)」。産寧坂から「二寧坂(二年坂)」へと、参道は高台寺方面へ北に続いています。

これらの参道には多くの店が軒を連ねているので、京都のお土産を買うのにおすすめ。八つ橋を焼いている様子を見られたり、石畳の両脇には湯豆腐や甘味処、食料品、雑貨などのお店が並んでいてとても賑やかですよ。

二寧坂にある大正3年創業 の「かさぎ屋」は、大正時代からメニューをほとんど変えておらず、建物も大正時代のまま。趣のある店内で、「三色萩乃餅」や丹波の大納言小豆がたくさん入った「京都ぜんざい」を味わってみてはいかがですか。

◎清水寺へのアクセス・京都市バスの豆知識

◆清水寺へのアクセス

清水寺へのアクセスは、京都市営の市バスが便利です。
「五条坂」バス停から五条坂、または「清水道」バス停から清水坂を歩いて上がっても、清水寺まで10分ほどで行くことができます。

京都駅から東大路通経由の「206号系統」のバスに乗り、「五条坂」または「清水道」バス停で下車。京都一の繁華街である四条河原町からは「207号系統」のバスに乗車し、同じく「清水道」または「五条坂」バス停で下車します。

◆京都市バスの豆知識

京都市バス 206系統

出典: hans-johnson (CC BY 2.0)

206号系統や207号系統など、系統番号背景色がオレンジの200番台は、循環コースを走るバスです。循環コース以外は、背景色がブルーになっています。

循環バスで注意しなければならないのは、循環する方向です。
回る方向が逆のバスに乗ってしまうと、とんでもなく遠回りになる可能性があるので注意しましょう。

(例)京都駅から206号系統で清水寺へ行く場合
京都駅から206号系統に乗るといっても、反時計回りの「東大路通(東山通)経由」と、時計回りの「千本通経由」のバスがあります。もちろん乗り場も別で、東大路通経由の206は「D2」、千本通経由は「A3」乗り場。清水寺や祇園、銀閣寺などへ行く場合にはD2乗り場で待ち、東大路通経由の206に乗るようにしてください。

京都市内にはいろんな系統の市バスがたくさん走っています。バス1本で行く方法以外に、地下鉄・バス一日券などおトクな切符を利用して、来たバスに乗り継ぎながら目的地に近づいていくという手もありますよ。市バスや地下鉄をうまく使って、清水寺をはじめ京都観光を満喫しましょう。

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