名称:依水園
住所:奈良県奈良市水門町74
公式・関連サイトURL:https://isuien.or.jp/index.html
「依水園」(いすいえん)は奈良県奈良市にある日本庭園です。周りから隔絶された静かな庭園であり、江戸時代と明治時代という異なる時代に作られた2つの庭園があるのが特徴。また寧楽(ねいらく)美術館も併設しており、見どころがたくさんあります。庭園を観ながら、ランチを楽しんだり、抹茶と和菓子でゆっくりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。今回は、奈良観光で外せない観光スポット、依水園の見どころや入園料、アクセス方法についてご紹介します。
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1. 前園
「前園」は、依水園入口の右側に広がる庭園です。池の中ほどに鶴亀を施した中島があり、池の要所に灯籠を配してあるので風情溢れる雰囲気。護岸(ごがん)の石組みに江戸時代らしい庭園の特徴が残されています。元々は、奈良晒(ならざらし)を扱う御用商人・清須美道清(きよすみどうせい)が江戸時代の1670年代に吉城川(よしきがわ)のそばに、煎茶を愉しむための別邸として三秀亭(さんしゅうてい)を移築しました。
その後挺秀軒(ていしゅうけん)を建て、三山を望む庭園を作ったのが前園のはじまりです。前園は、周りから隔絶された作りで静寂した時間を過ごしたい方におすすめ。依水園の営業時間は、9時30分~16時30分(入園は16時まで)、休園日は毎週火曜(4、5、10、11月は無休)、年末年始。入園料は、一般900円、大学生810円、中・高校生500円、小学生300円となっています(2019年4月現在)。
2. 後園
「後園」は、築山(つきやま)式の池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)です。明治時代に実業家・関藤次郎(せきとうじろう)が、茶の湯と詩歌を愉しむために作りました。挺秀軒、清秀庵の間を通り、石畳を進むと広々とした空間が現れます。遠くの若草山や春日奥山、御蓋山(みかさやま)の自然と、近くの東大寺南大門などもあわせて、息を飲むほど見事な庭園の景色。
また池とそれに映る花木、空も入れた空間は依水園ならではの風景で四季折々の花を愉しめるのが魅力です。築山の奥には小さな滝があり、小川が緩やかに流れ、景色の一つ。後園には、氷心亭(ひょうしんてい)や水車小屋、沢渡りや柳生堂などがあります。苔がより趣のある風景にしているので、眺めてみてはいかがでしょうか。
3. 三秀亭
「三秀亭」(さんしゅうてい)は前園にある建物で、庭園を眺めながらランチや抹茶を楽しむことができます。食事処「三秀」として、麦飯にとろろ汁をかけた麦とろをメインに出しています。営業日は依水園と同じで、営業時間は、食事が11時30分~14時、喫茶が10時30分~15時30分。
メニューは、「麦飯とろろ」(1,850円)、「鰻とろ御膳」(3,000円)、「抹茶と干菓子」(850円)、「抹茶と最中」(850円)、「ぜんざい」(720円)、「コーヒー」(520円)などがあります。(2019年4月現在)ここで一休みするのもおすすめですよ。
4. 氷心亭
「氷心亭(ひょうしんてい)」は、後園にある建物です。明治時代に作られた書院造の茶室で、新薬師寺に使われていた天平古材を天井板などに用いました。当時は茶会とともに、詩歌の会が催されました。後園を観ながら、抹茶を飲むことができますよ。周辺は紅葉が美しい場所にもなっており、また新緑シーズンには、青もみじの美しさも格別です。
5. 寧楽美術館
依水園に併設された「寧楽美術館」(ねいらくびじゅつかん)は、海運業を営んだ中村準策、準一、準佑の中村家3代が集めた2000点以上の美術品を展示しています。所蔵品は、古代中国の青銅器や拓本、高麗・朝鮮王朝時代の陶磁器、日本の茶道具などがあり盛りだくさん。
また、定期的に展示入替をしているので、再訪しても楽しむことができますよ。寧楽美術館の建物は、昭和44年(1969)に建築され、むくり(凸形に湾曲した状態)のある大和屋根をイメージされています。磁器や陶器などに興味がある方に特におすすめの美術館です。
◎ 依水園で見られる桜や紅葉の見ごろについて
依水園で見られる桜の見ごろは、ソメイヨシノが4月上旬頃、八重桜が4月中旬頃で。紅葉は11月上旬頃から下旬頃です。依水園へのアクセスですが、京都駅からは近鉄京都線に乗り、大和西大寺駅で近鉄奈良線に乗り換え、近鉄奈良駅で下車。近鉄奈良駅から徒歩約15分です。駐車場はないため、公共交通機関を利用しましょう。奈良に観光される際は、美しい庭園を是非ご覧ください。
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