名称:平城宮跡資料館
公式・関連サイトURL:https://www.nabunken.go.jp/heijo/museum/index.html
奈良が誇る世界遺産「平城宮跡」は、710年に遷都された平城京中心部の歴史公園です。世界遺産『古都奈良の文化財』を構成する一つであり、1300年の時を超えて奈良時代の息吹を今に伝える場所です。
この記事では、平城宮跡の歴史的背景から、第一次大極殿や朱雀門といった必見スポットや施設、楽しみ方など、広大な平城宮跡の魅力をご紹介。電車・バス・車でのアクセス方法も開設します。古代日本の壮大なロマンを感じる旅へ、一緒に出かけませんか?
目次
奈良「平城宮跡」を観光!世界遺産の歴史・見どころ・アクセスを徹底解説
平城宮跡とは?1300年の時を超えて蘇る奈良時代の都
語呂合わせでお馴染みの「なんと(710年)」に日本の首都となったのが、奈良の「平城京」。その中心部にあたる宮殿や役所が立ち並んでいた場所が、現在の「平城宮跡(へいじょうきゅうせき)」です。
奈良時代の約70年間、ここは天皇の住まいであると同時に、国の政治や重要な儀式、外国使節の歓迎などが行われた日本の心臓部でした。当時の国際都市であった中国の長安城などをモデルとして、計画的に建造された壮大な都です。
その貴重な歴史的価値から、平城宮跡は「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産にも登録されています。単なる遺跡としてだけでなく、現在は発掘調査や研究に基づいて主要な建物が復元され、国営平城宮跡歴史公園として整備されています。
面積は約120ヘクタール、東京ドーム約25個分に相当するほど広大な敷地です。復元された建物を見学したり、資料館で歴史を学んだり、あるいは広々とした空間で散策やピクニックを楽しんだりと、古代の息吹を感じながら思い思いの時間を過ごせます。
奈良観光では外せない平城宮跡には、見どころがたくさんあります。まずは、これだけは押さえておきたい主要なスポットからご紹介しましょう。
1.「第一次大極殿」天皇が儀式を行った最も重要な建物
平城宮の中心のみならず、日本の中心とも言える建物がこの「第一次大極殿(だいいちじだいごくでん)」です。天皇の即位式や元旦の朝賀(新年の挨拶を受ける儀式)など、国家にとって最も重要な儀式がここで行われました。
復元された建物は、間口約44m×奥行き約20m×高さ約27mという壮大なスケール。直径約70cmの朱色の柱44本、屋根瓦約9万7000枚が使用された平城宮最大の宮殿です。朱色の柱や壁、緑の窓(連子窓 れんじまど)、そして屋根の上の鴟尾(しび)が青空に映え、奈良時代の華やかさを今に伝えます。
内部は、天皇が座った玉座「高御座(たかみくら)」が置かれた荘厳な雰囲気。建物の正面からは、はるか南の朱雀門まで見通せます。当時の天皇が見たであろう景色に思いを馳せてみてください。
2.「朱雀門」平城京のメインゲートと賑わいの広場
平城宮の正面玄関にあたるのが、この「朱雀門(すざくもん)」です。幅約25m×高さ約22mの堂々たる二重門で、まさに平城宮の顔。外国使節団の歓迎などもここで行われました。
門の前に立つと、その大きさと朱色の鮮やかさに圧倒されます。ここから第一次大極殿へと続く、かつてのメインストリートを想像してみましょう。
朱雀門前の「朱雀門ひろば」は、観光の拠点となる施設が点在しています。
| 施設名 | 詳細 |
|---|---|
| 天平うまし館 | レストランやカフェがあり、食事や休憩に便利。お土産品も揃います。 |
| 天平みはらし館 | 展望デッキから朱雀門や平城宮跡全体を見渡せる無料の展望施設。平城京をリアルに体感できる「平城京VRシアター」もあります。 |
| 天平みつき館 | 授乳室とキッズスペースも設けられた休憩スペース。 バス待合所もここにあります。 |
| 天平つどい館 | 休憩スペース、修学旅行や団体用集合スペース。コインリターン式ロッカーがあります。 |
3.「東院庭園」奈良時代の雅な雰囲気を伝える庭園
緑豊かな木々と美しい池泉が広がる「東院庭園(とういんていえん)」は、奈良時代の貴族たちの優雅な暮らしを偲ばせるスポット。かつて皇太子の宮殿があった場所の庭園と推定されており、発掘・調査を経て、見つかった遺構や出土品をもとに復元されました。
池の中島へと渡る橋、水面に映る建物、そして春の桜や初夏のカキツバタなど季節ごとに咲く花々が織りなす風景は、まるで奈良時代の絵巻物に入り込んだかのよう。散策しながら、当時の雅な雰囲気に浸ってみてください。
4.「遺構展示館」本物の遺跡を間近に見てみよう!
「遺構展示館」には、発掘調査で見つかった柱の跡や土壇といった奈良時代の建物跡や溝などを、発掘された状態のまま保存・展示。ガラス床の上を歩きながら、足元に広がる1300年前の遺構を観察できます。
当時の役所や宮殿がどのように建てられていたのか、その建築技術や工夫を垣間見ることができ、歴史のロマンを感じずにはいられません。「本物」の迫力に触れられる貴重な施設です。
5.「平城宮跡資料館」出土品から奈良時代の暮らしを知る
「遺構展示館」から270mほど東に建つ「平城宮跡資料館」は、平城宮跡の発掘調査で出土した膨大な遺物を展示・解説している資料館です。
役人たちが使っていたとされる土器や、文字が書かれた木簡、建物を飾っていた瓦などその種類は多岐にわたります。特に、当時の役人の仕事ぶりや生活がうかがえる木簡や、ユニークな表情が描かれた人面墨書土器などは必見。教科書だけでは分からない、奈良時代のリアルな暮らしや文化に触れることができます。発掘調査の歴史コーナーもあり、学びを深めたい方におすすめです。
6.「復原事業情報館」未来へ続く平城宮跡の姿
平城宮跡は、今もなお発掘調査と復元整備が続けられています。復原事業情報館では、「第一次大極殿院建造物復原整備工事」の復原事業、さらに、現在進行中の復元プロジェクトを紹介しています。
特に平城宮で最大規模の宮殿とされる「第二次大極殿」の復元事業については、模型や映像で分かりやすく展示。完成すれば第一次大極殿をしのぐ壮大な建物になる予定で、その進捗状況を知ることができます。平城宮跡が過去の遺産であるだけでなく、未来に向けて進化し続けていることを実感できる場所です。
名称:復原事業情報館
パンフレットDL:https://www.heijo-park.jp/cms/wp-content/uploads/fukugen202302.pdf
【平城宮跡】開園時間・見学時間・入場料
国営平城宮跡歴史公園への入園は無料です。第一次大極殿、朱雀門、東院庭園、遺構展示館、平城宮跡資料館、復原事業情報館など、主要な展示施設も無料で見学できます。
ほとんどの施設の開館時間は、概ね9:00~16:30。休館日は月曜日(祝日の場合は翌平日)と年末年始です。季節により変動する場合がありますので、最新情報をお出掛け前に公式サイトでご確認ください。
名称:平城宮跡
住所:奈良県奈良市登大路町30
公式・関連サイトURL:https://www.heijo-park.jp/
【平城宮跡】へのアクセス
◆電車でのアクセス
近鉄「大和西大寺駅」南口から玉手門を経由し、朱雀門ひろばまで徒歩で約20分。近鉄「新大宮駅」からも徒歩約20分です。
◆バスでのアクセス
前述のとおり、近鉄「大和西大寺駅」南口から徒歩約20分で行けますが、バスに乗ると、「朱雀門ひろば前」停留所まで約6分で到着できます。
近鉄「奈良駅」やJR「奈良駅」からは、路線バスを利用するのが便利。
JR奈良駅西口から「朱雀門ひろば前」停留所まで約10分、近鉄奈良駅から約16分です。
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◆車でのアクセス
複数の無料駐車場を利用できますが、収容台数は多くありません。観光シーズンやイベント開催時は混雑が予想されますので、満車の場合は周辺の有料駐車場をご利用ください。
公式駐車場案内URL:https://www.heijo-park.jp/information/access/parking/
◎まとめ:平城宮跡で心に残る歴史体験を
壮大なスケールで1300年前の日本の姿を今に伝える、世界遺産「平城宮跡」。復元された宮殿や門を巡り、広大な敷地を歩けば、教科書だけでは知り得ない歴史の重みとロマンを肌で感じることができます。この記事でご紹介した見どころやアクセス情報を参考に平城宮跡を訪れ、初めての方も再訪の方も、その雄大さ、素晴らしさを確かめてみてください。
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