世界遺産の港町!歴史と魅力溢れるポルトガル・ポルトの観光スポット15選

世界遺産の港町!歴史と魅力溢れるポルトガル・ポルトの観光スポット15選

ポルトガル北部の町ポルトは1996年に世界遺産として登録され、国内外から多くの人が観光に訪れます。首都リスボンに次ぐ第二の都市で、ドロウ川河口にひらけた情緒溢れる港町。晴天でも雨に濡れる町並みでも、全てが絵になるフォトジェニックな風景です。また、かつて日本と南蛮貿易で深く関わった国のため、その歴史を感じられる美術品もポルトで見られますよ。定番から穴場な観光名所まで、ポルトでおすすめの観光スポット15選をご紹介いたします。

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世界遺産の港町!歴史と魅力溢れるポルトガル・ポルトの観光スポット15選

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1.サン・ベント駅

出典: commons.wikimedia.org

ポルトガルといえば鮮やかな青が特徴の美しいタイル、アズレージョ。その巨大な壁画で飾られた駅があります。市庁舎前のリベルダーデ広場近くにあるポルトの主要鉄道駅サン・ベント駅は、壁を約2万枚のアズレージョで装飾していてとても駅とは思えない素敵な構内!

駅は20世紀初めに建てられ、アズレージョは画家ジョルジュ・コラソによって製作されました。描かれているのはポルトガル王ジョアン1世のポルト入城や、セウタ攻略などポルトガルの歴史にまつわる出来事などです。ポルト観光でキレイな青いタイルの空間でに佇み、ポルトガルの芸術と歴史を感じでみてはいかがでしょう。

2.ドン・ルイス1世橋

出典: www.istockphoto.com

ポルト中心部と対岸にある南部のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいるドン・ルイス1世橋。1886年にパリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子、テオフィロ・セイリグにより建設されました。「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院」として世界遺産に登録されています。

橋は幅約8m、高さ約45mの二重構造になっていて上層はメトロ、下層は自動車用で、歩行者はどちらも歩けます。橋を歩きながらゆっくりとポルトの旧市街が観光できますよ。特にドン・ルイス1世橋から見る夕暮れ時の風景は絶景!ポルト観光でSNS映えするシーンをぜひお見逃しなく。

3.ポルト大聖堂

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町並みを見渡せる丘のテレイロ ダ セにあるポルト大聖堂は、サン・ベント駅とドン・ルイス一世橋の間にあるため観光するのにとても見つけやすい立地。ポルト大聖堂は12世紀にロマネスク様式で建てられたポルト最古の歴史的建造物です。もともとは要塞として建てられ、17世紀~18世紀にかけ大規模な改修がなされました。

観光の見どころはがっしりとした造りの薔薇窓。中央にある細かなデザインのステンドグラスには聖母マリアが描かれいます。またゴシック様式で造られた回廊も美しく、アズレージョで飾られた内壁も素敵です。ドロウ川やポルト旧市街が見下ろせる2階からの眺めもまた最高!ポルト観光で必見の観光名所です。

4.クレリゴス教会

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リベルダーデ広場の西側にあり、ポルト市内のどこからでもみえるクレリゴスの塔。塔の高さは76mでポルトで一番の高さを誇ります。クレリゴス教会の鐘塔でポルトのシンボルです。塔の上から見るポルトの景観は圧巻です!オレンジ色の屋根が連なる町並みが一望でき、225段もある階段ですが息を切らせて上る甲斐がありますよ。

また18世紀に建てられたバロック式の教会は、イタリア人芸術家ニッコロ・ナッソーニの建築です。ファサードは貝や花のモチーフで細かく装飾されています。内部は淡いピンクがかった天井と壁が印象的で柔らかい雰囲気です。

ポルト観光でクレリゴス教会を訪れ、塔の上からポルトの町や対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区まで眺めてみましょう。

5.ボルサ宮

出典: fr.m.wikipedia.org

ドロウ川を望むボルサ宮。1834年に建築された建物です。「宮」という字がつくので宮殿と思うでしょうが、なんとポルト商業組合の建物なんです!その名の通りポルトガル語で「ボルサ」は証券取引所の意味。最近まで証券取引所として使用され、今はポルト商工会のオフィスになっています。

豪華な「黄金の間」やスペインのアルハンブラ宮殿を模したという「アラブの間」、50年ほど前まで使われていた「法廷の間」など、見逃せない名所スポットがたくさんあります。

特に日本人として見逃したくないのは「紋章の間」。ここには徳川家の「葵紋」が描かれています。ポルトガルと江戸幕府の交友があった証です。ポルトの観光で日本史を再確認できますよ。

6.カイス・ダ・リベイラ/ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア

出典: es.m.wikipedia.org

せっかくポルト観光をするなら、風情ある夜のポルトも存分に楽しみましょう!食事をしながらゆっくりポルトの夜景を観光できるのが、ドウロ川のドン・ルイス1世橋たもとにあるカイス・ダ・リベイラとヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアです。

カイス・ダ・リベイラはドウロ川の北側で、昔は遠洋航路の波止場だった場所。現在はレストランやカフェが佇むおしゃれな地区になっていて、夜遅くまでポルトの観光客や地元の人で賑わっています。建物も黄色やピンク、オレンジなどカラフルな風景です。

一方、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアはドウロ川の南側で、世界的に有名なポートワインセラーが集まる場所。約60軒もありそのほとんどでテイスティングや見学ができます。対岸にあるポルトの町並みを写すのに絶好のフォトスポットです。

ドウロ川沿いに座っているだけでもポルトの夜景を楽しめる観光スポットです。

7.サン・フランシスコ教会

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ドウロ川沿岸でボルサ宮の南側に隣接するサン・フランシスコ教会。14世紀にゴシック様式で建設され、17世紀になってバロック様式で増改築されました。

その歴史を感じさせる古く重厚な外観ですが、礼拝堂に1歩足を踏み入れるとまばゆいばかりの黄金の世界!壁や天井、柱に至るまで豪華絢爛な金色です。「ターリャ・ドウラーダ」と呼ばれ、金泥を塗った木彫りの装飾で埋め尽くされています。なんと600㎏の金箔が使われたというから驚きですね。使用されている金は、当時、ポルトガルの植民地だったブラジルから運び込まれたもの。ポートワインで富を築いた財力が垣間見れる空間です。

この他にも、キリストの家系図「ジェッセの家系樹」はバロック装飾の粋と言われこちらも必見ですよ。

8.ドロウ川

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ポルトの絵葉書に必ずと行っていいほど登場するドロウ川。スペイン北部からポルトを流れ、太平洋に注いでいます。ポルト旧市街があるドロウ川北側のカイス・ダ・リベイラや、南側のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアはレストランが立ち並び賑やかな雰囲気です。もちろん、川沿いのレストランでゆっくりしたり散歩するのも良いですが、せっかくポルトを観光するならクルーズしてみてはいかがでしょうか?

ポルト周辺にかかっている橋は6つ。フランスのエッフェル塔設計者の弟子により造られたドン・ルイス1世橋、最古のドナ・マリア・ピア橋、鉄道が通るサン・ジョアン橋、自動車道が通るアハビダ橋、フレイショ橋、2003年にできた最も新しいエンリケ王子橋です。

ドロウ川クルーズはいくつか種類があり、6つの橋を巡るものやワインのテイスティングがついたもの、観光スポットも巡るものなどがあります。ご自分の旅の予定にあったものをぜひチョイスしてみてくださいね。

9.アルマス礼拝堂

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サン・ベント駅北東、ボリャオン市場(2018年から改修工事中)近くのサンタ・カタリーナ通りに現れる見事なアズレージョの教会、アルマス聖堂。一面、アズレージョの外壁に圧倒されることでしょう。使用されたアズレージョの数は15,947枚にもなります。

18世紀に建設されたネオクラシック様式の教会で、1929年に画家エドアルド・レイテによってアズレージョで装飾されました。描かれているのは、聖人「アッシジの聖フランチェスコ」と「聖カタリナ」の生涯です。青空に映えるその姿は思わず見とれてしまうことでしょう!

外壁だけでなく内部にもアズレージョの装飾が施されいますよ。所々でアズレージョが見られるポルトの観光でも必見のスポットです。

10.レロ・イ・イルマオン

出典: Michał Huniewicz

世界には観光名所になっている美しい本屋さんがありますが、ここポルトにもあります。レロ・イ・イルマオンです。

クレリゴス教会の北側にあり、間口が狭く外見はとても地味な感じですが、中に入るとそこは異空間!レトロなインテリアに天井のステンドグラス、ユニークな曲線の螺旋階段が目に飛び込んできます。まるで魔法の世界に踏み込んでしまったかのような空間は、映画『ハリー・ポッターシリーズ』の原作者、J・K・ローリング氏が参考にしたとも言われています。

その光景を一目見ようと連日多くの観光客が訪れるポルトの人気スポット。店舗自体は大きくないためとても混雑します。観光には時間の余裕をもって訪れてくださいね。

11.サント イルデフォンソ教会

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サン・ベント駅の東側にあるサント イルデフォンソ教会。2つの鐘楼に至るまで、全体に美しいアズレージョで彩られた姿が魅力的です。1739年に建てられ、天井はバロック様式で祭壇は新古典主義の様式になっています。花崗岩で出来た建屋は長細い八角形でとても印象的です。

外壁は約11,000のアズレージョが使われ、聖イルデフォンソの生涯が描かれています。ポルト観光で見られる代表的なアズレージョ教会の1つです。ぜひ観光してみてくださいね。

12.ソアレス ドス レイス国立美術館

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旧市街から少し西に離れた、クリスタル宮廷園近くにあるソアレス ドス レイス国立美術館。ポルトにあるポルトガル最古の美術館です。赤い外壁が印象的な建屋には、絵画、陶器、彫刻、宝飾品、ガラスなど、多岐にわたるコレクションが収蔵されています。

特にこちらの美術館で興味を惹かれるのは、南蛮文化の展示ではないでしょうか。展示品に屏風がありますが、日本にキリスト教を広める宣教師の姿や、当時の日本人が描かれていますよ。

また建物はもともと、18世紀に建てられた新古典主義の宮殿。館内の内装も豪華で一見の価値アリです。カフェも併設されているので、ポルト観光でゆっくりと美術を鑑賞する時間をとってみてはいかがでしょう。

13.セラ ド ピラール修道院

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ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの高台の上にあるセーラ ド ピラール修道院。ここのテラスから見るドンルイス1世橋とポルト歴史地区の眺めは絶景です!絶好のフォトスポットなので観光の際はカメラをお忘れなく。

景色も良いのですが、1538年に建設が始まった建物もまた趣がありますよ。セラ ド ピラール修道院はポルト歴史地区、ルイス1世橋とともに世界遺産になっています。特徴は円形の教会と回廊をもつこと。夜はライトアップされるのでさらに雰囲気が良くなりますよ。

高台にあるのでヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアからロープェーで坂を上るか、ポルト歴史地区から橋を渡るのがおすすめです。

14.ケイジョ城

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16世紀、北アフリカからの海賊の侵攻を防衛するために建てられたケイジョ城。大西洋を望み、丸い花崗岩の岩の丘にあります。城のアウトラインは平べったくチーズのような形で造られているので、別名「チーズ城」としても知られいます。

城の中は博物館があり、大砲も見られますよ。ケイジョ城まで移動にかかる所要時間は、ポルト歴史地区から公共交通機関で約30分ほど。ポルト観光で大西洋の海風にあたり、のんびり過ごしてみるのもおすすめです。

15.リベルダーデ広場

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サン ベント駅前に広がるリベルダーデ広場。北には高さ70mの時計台が印象的なポルト市庁舎が見え、高級ホテルや歴史的建造物に囲まれています。広場の中央にある像はポルトガル王ドン ペドロ4世です。

有名なカフェや宿泊施設、市バスの発着所になっていて、観光の際に起点になる広場。特に大晦日には市庁舎で花火が上がるため、多くの観光客で賑わいます。

この広場に面したマクドナルドは、「世界一豪華」と称されるほど。それもそのはず、歴史あるなコーヒーショップ「インペリアル・カフェ」の建物だったんですよ。マクドナルドのロゴの上には、大きな鷲の銅像があります。ポルト観光でぜひ覗いてみてくださいね。

◎まとめ

ポルトのおすすめ観光スポット15選をお送りしました。魅力的な場所ばかりで、どこから観光しようか迷ってしまうことでしょう。今回、ピックアップしたのはほんの一部です。他にも素敵な観光スポットや素朴な風景が目白押し。徒歩でのんびり観光名所を巡るのも良し、バスやメトロなど公共交通機関を駆使してアクティブに観光するのも良しです。ぜひポルトの観光で、あなたのお気に入りスポットを探してみてくださいね。

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