トラック島と呼ばれた世界最大級の環礁!チューク諸島のおすすめ観光4選

トラック島と呼ばれた世界最大級の環礁!チューク諸島のおすすめ観光4選

チューク諸島はニューギニア島の北東に広がるミクロネシア連邦に属していて、周囲200kmという世界最大の環礁に囲まれています。大小248もの島々からなるこの環礁は、第一次世界大戦で日本の統治領となり、そのころはトラック諸島と呼ばれていました。太平洋戦争に当たって重要拠点として要塞化されていたトラック島は、終戦まで占領されることはありませんでした。しかし、激しい空襲によって多くの船が沈み、今も海底に眠っています。そんなチューク諸島は、今ではダイビングの名所として世界中から観光客やダイバーがやってくるところ。この記事では、チューク諸島の観光スポットを4つご紹介します。

目次

トラック島と呼ばれた世界最大級の環礁!チューク諸島のおすすめ観光4選

1. ジープ島

出典: hide1143 / PIXTA(ピクスタ)

チューク諸島の州都ウェノのあるモエン島から船で30~40分。1周わずか110mしかない小さなジープ島(JEEP Island)が見えてきます。ここは1997年に吉田宏司氏がコテージを開いた小島で、現在はホテル「ブルーラグーンリゾート」の別館となっています。利用できるのは日本人のみで、8人用と7人用のコテージが1つずつあるだけです。

周囲にあるものは、数えられる程度の木と白い砂浜、そして淡く澄んだ青い海!ダイビングで南国の生き物たちと戯れるもよし、ビーチでゆったり何もしない贅沢を楽しむもよしです。ただし、小さな島で暮らすにはさまざまなルールや制限があります。この世の天国のような景色に浮かれるあまり、迷惑をかけることのないように気を付けましょう。

2. 沈船ダイビング

出典: ordinary world / PIXTA(ピクスタ)

南の島のラグーンとて、海がきれいなのは言うまでもありません。それに加えて、沈船ダイビング(Wreck diving/レック・ダイビング)と呼ばれる沈没船探索ができるのが、チューク諸島の魅力です。

太平洋戦争のとき、当時のトラック島は戦略的に重要な港だったため、戦艦をはじめたくさんの船が停泊していました。しかし、アメリカの空襲によってほとんどが沈没。今ではダイビングスポットなり、チューク諸島観光のハイライトの1つとなっています。

とくに、かつて夏島と呼ばれていたデュブロン島の南東沖には、有名なダイビングポイントの沈没船が集中しています。富士川丸や伯耆丸、五星丸、りおでじゃねいろ丸など、戦闘や輸送で前線に立っていた立派な船の数々を見て回ることができますよ。ただし、沈船ダイビングはとても技術を要するので、必ずインストラクターガイドを雇うようにしましょう。

3. 日本灯台

トラック島ことチューク諸島は、第一次世界大戦後に国際連盟によって日本統治領とされ、軍港や要塞をはじめいろいろな施設が建設されました。その多くは終戦後に廃墟となり、今では訪れるのも困難なところも少なくありません。

そんななか、モエン島東端の丘の上に建つ日本灯台(Japanese Lighthouse)は、気軽に訪れることのできる歴史&観光スポット!1930年代に建造された灯台や大砲が残っています。中に入ることもでき、チューク諸島と周辺の海の景色を楽しむことができますよ。ただし日本灯台とその一帯は個人の私有地なので、観光に訪れるには入場料が必要です。

4. ネフォ洞窟

ウェノの市街地から山側に入ったところにあるネフォ洞窟(Nefo Cave)も、日本軍が防衛拠点として整備したところです。幅3m、高さ2m、奥行き23mほどの洞窟で、戦争当時はここで多くの日本兵が生活をしていたといわれています。

入り口には日本軍が設置した銃座があり、ピリピリとした雰囲気が漂っています。洞窟の中は薄暗く、戦争末期には補給も断たれていたということから、その苦労を推し量るのも大変です。こちらの観光スポットを訪ねる際も、現地のツアーに参加するのがおすすめですよ。

◎まとめ

ミクロネシア連邦チューク諸島のおすすめ観光プラン4選をご紹介しました。日本とも関りの深いトラック島ことチューク諸島には、沈船ダイビングをはじめさまざまな観光の魅力があります。戦前の日本統治時代の名残を訪ねて回る歴史観光も良し、今では魚の楽園となっている沈没船を巡るレック・ダイビングもオススメ。ウェノにあるチューク国際空港へ行くには、日本からならグアム経由が一般的です。

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