名称:モザンビーク島
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/599
ナンプラはアフリカなん東岸の国モザンビーク北部の都市。国内第3位の人口規模をもち、内陸国マラウィと海を結ぶルート上の要衝でもあります。20世紀初頭にポルトガルによって建設されたナンプラには、今も植民地時代の街並みの面影が残っています。また、モザンビーク北部の中心都市であるナンプラは、周辺観光の拠点。とくに2018年現在でモザンビーク唯一の世界遺産であるモザンビーク島を観光するには、まずこのナンプラに降り立つのが一般的です。それでは、ナンプラから行く観光スポット3選をお届けします。
目次
世界遺産モザンビーク島への玄関口!ナンプラから行く観光スポット3選
1. モザンビーク島
現在のモザンビークの首都は南端近くのマプトにありますが、国名の由来は北部沿岸に浮かぶ細長いモザンビーク島(Ilha de Moçambique)にあります。15世紀に大航海時代が幕を開ける以前からアラブ商人の交易の拠点となっていたところで、16世紀以降、ポルトガルの植民港として商人町や要塞、そして教会などが建設されました。安土桃山時代に日本から派遣された天正遣欧少年使節も、この島に立ち寄って滞在したことが記録に残っています。
現在は港としての重要性は失い、島の北半は史跡の多い観光の町に、南側は地元の漁村となっています。1991年の世界遺産登録によって観光地化が進み、海外からの観光客が数多く訪れています。
ナンプラからモザンビーク島までは150kmほども離れていますが、島の対岸にあるルンボ空港には定期便が就航していないため、ナンプラ空港が国外からの玄関口となっています。ナンプラでガイドを雇うか、地元の旅行会社のツアーに参加して、モザンビーク島観光に出発しましょう。
2. ナンプラ大聖堂
ナンプラの中心街に建つ大聖堂は、街のシンボル的な存在。正式には「ファティマの聖母大聖堂(Our Lady of Fatima Cathedral)」といい、ポルトガル統治時代の1955年に建設されました。ロマネスク様式やビザンチン様式などが取り入れられた、素朴でスマートな外観が特徴。2本の四角い鐘楼やファサードの3連アーチも目を引きます。
飛びぬけて大きいというわけでも、大きいというわけでもありませんが、ナンプラの人たちの憩いの場となっている白亜の建物。ナンプラ市街を散策するときはぜひ立ち寄って、地元の人たちと静かな時間を共有してください。
名称:ナンプラ大聖堂
住所:326 Av. Eduardo Mondlane, Nampula
公式・関連サイトURL:http://www.gcatholic.org/churches/africa/2960.htm
3. 国立民族学博物館
ナンプラ市街を東西に走る大通り沿いに、国立民族学博物館(Museu Nacional de Etnografia)の大きな建物があります。主にモザンビーク北部に住むマコンデ族の民俗資料を、豊富に収蔵・展示している観光スポット。なかでも特徴的なデザインやモチーフのマコンデ彫刻は、日本でも美術工芸品として評価されています。
マコンデの黒檀彫刻のほかにも、マスクや手工芸品など、さまざまな作品が見られますよ。ギフトショップも併設されているので、マコンデのクラフトワーク作品をお土産に購入することもできます。大聖堂からも近いので、ナンプラの市内観光の際には合わせて訪ねてみてください。
名称:国立民族学博物館
住所:Rua Francisco Matanga, Nampula 3100
公式・関連サイトURL:http://www.hpip.org/def/pt/Homepage/Obra?a=2216
◎まとめ
モザンビーク北部の中心都市ナンプラ周辺の、おすすめ観光スポットをご紹介しました。ナンプラから行けるモザンビーク島は、国内唯一の世界遺産というだけでなく、アフリカ南部ではもっとも古い都市の1つです。ナンプラ空港へは、モザンビークの首都マプトのほか、マラウイの首都リロングウェ、ケニアの首都ナイロビ、南アフリカの最大都市ヨハネスブルグ、タンザニアの首都ダルエスサラームなどから定期便が出ていますよ。