アフリカ大陸でなく島に首都?赤道ギニアはマラボの観光スポット5選

アフリカ大陸でなく島に首都?赤道ギニアはマラボの観光スポット5選

マラボは、赤道ギニア共和国の首都。アフリカ大陸の中西部に位置する赤道ギニアは、国土のうち約93%がアフリカ大陸にあり、残りの約7%が南太西洋のギニア湾に浮かぶ島々から構成されています。赤道ギニアの首都は、メインのアフリカ大陸にはありません。島の1つであるビオコ島に首都を置く、世界でも珍しい国なんです。さらにいえば、国名に「赤道」という言葉が入っていますが、赤道上には位置していません。名前は聞いたことがあるけどよく知らない国、赤道ギニア。首都が離れた場所にあって不便ではないのか?と心配しているあなたを、興味深い国の首都、マラボへご案内します。

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アフリカ大陸でなく島に首都?赤道ギニアはマラボの観光スポット5選

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1. 赤道ギニアとマラボについて

出典: Ipisking (CC BY-SA 3.0)

赤道ギニアの首都であるマラボは、ギニア湾に浮かぶビオコ島の北部にある街です。アフリカ大陸エリアであるリオ・ムニから北西へ約260kmも離れているビオコ島。それに対し、カメルーンからは50kmあまりと大変近い位置にあります。

出典: Quahadi Añtó (CC BY-SA 3.0)

赤道ギニアの空の玄関口となっているのは、マラボ西部にあるマラボ国際空港(Malabo International Airport)です。アフリカ旅行のついでに赤道ギニアを観光しようと思っても、リオ・ムニへ陸路で入国するのは難しいのが現状。面倒ですが、マラボ国際空港から入国し、国内線で移動するのがスタンダードです。

マラボ国際空港からマラボの市街地へは、アエロプエルト自動車道でつながっています。

出典: Jmhi (CC BY-SA 4.0)

マラボの観光スポットとしては、サンタ・イサベル大聖堂に代表される教会やモスク、歴史的建造物、新たに整備された公園などがあります。旧政府の宮殿、市庁舎、ポルトガルやスペインの植民地時代に造られた古い建築物が残る街並みがありながら、道路は整備されていて想像よりも近代的。マラボの南には、標高約3011mのバジーレ山がそびえています。

2. サンタ・イサベル大聖堂

エスパーニャ広場の西側に、ヤシの木に囲まれたサンタ・イサベル大聖堂があります。メルヘンチックな色使いが特徴の、1916年に完成したネオゴシック様式のローマカトリック教会。左右にある高さ約40mの2つの塔が印象的で、マラボのランドマークともいえる建築物です。

出典: Ben Sutherland

サンタ・イサベル大聖堂は、市民が祈りを捧げる神聖な場所であるとともに、マラボを代表する観光スポット。前には噴水があり、夜はライトアップされてキレイです。

2. マラボ国立公園

2016年6月に開園したマラボ国立公園は、空港と市街地の中間あたりにある緑がいっぱいの公園です。敷地面積は87万平方メートルと広大で、公園内に湖や川、アートギャラリーなどを配置。子供向けの遊具や、サッカー場、バスケットボールコート、バレーボールコートなどのスポーツエリアもあります。公園の中心にあるのは、公園のシンボルであるツアータワー。30m以上の高さから公園の美しい景色を楽しむことができますよ。

湖ではボートに乗ったり、ジェットスキーで遊びましょう。いろんな植物や花、オブジェなどを見ながらゆっくり散策したり、セグウェイや自転車、電気自動車などでも回れます。レストランが2か所あり、湖を見ながらランチもできる素敵な場所です。

3. カサ・ベルデ

カサ・ベルデは、白い窓枠やドア、バルコニーがアクセントになった緑色の3階建て住宅。植民地時代のコロニアル建築で、その大胆な色からグリーンハウスとも呼ばれています。1800年代半ばまで、ポルトガルの大使館として使用されていた歴史的建造物。サンタ・イサベル大聖堂から南へ徒歩10分ほどと近いので、街歩きしながら立ち寄れる観光スポットです。

4. ヌエボ・エスタディオ・デ・マラボ(Nuevo Estadio de Malabo)

出典: Ben Sutherland (CC BY 2.0)

マラボ・スタジアムは、サッカー赤道ギニア代表チームのホームスタジアム。収容定員は約15250人で、正式名称はヌエボ・エスタディオ・デ・マラボ。2007年にオープンした、サッカーをメインとする人工芝の多目的スタジアムです。

赤道ギニア代表のほか、赤道ギニア・プレミアリーグのアトレティコ・マラボなど約6チームが本拠地として使用しています。マラボ市街地の南部にあるこのスタジアムは、2008年のアフリカ女子選手権、2012年のアフリカネイションズカップ2012の会場としても使用されました。

5. バジーレ山

出典: Serge Moons (CC BY-SA 3.0)

最後に、マラボ市街地から南に見える高い山を簡単にご紹介しておきましょう。

標高約3011mのバジーレ山は、赤道ギニアの最高峰。ピケサンタ・イザベル国立公園にある玄武岩質の楯状火山です。マラボのあるビオコ島は火山でできた島。バジーレ山も火山ですが、19世紀後半から20世紀初頭以来、噴火はありません。山頂からは、マラボ市街地はもちろん、アフリカ大陸のカメルーン山まで一望できる、人気が高い山のひとつです。

◎注意事項

赤道ギニアは2018年6月現在、外務省の海外安全情報では「十分注意して渡航・滞在してください」という危険レベルは「1」のエリアです。観光目的で旅行することは可能ですが、ひったくりや詐欺などには十分注意しましょう。高価なカメラの取り扱いに気を付けるとともに、公共施設を中心に写真撮影が禁止されている場所が多いので、どこでも気軽に撮影するのは控えてください。また、貧富の差が激しいため、親切な市民がいる反面、入国審査官が賄賂を要求したり、レストランやショップ、タクシーで不正請求があったりするので油断は禁物。楽しく旅行するためには、注意して行動することが大切です。

◎まとめ

赤道ギニアのビオコ島は、雨の多い熱帯性気候。観光におすすめのシーズンは、乾季の11月から3月頃です。市内には、スーパーマーケットやレストラン、ホテルもあり、少しずつ観光にも力を入れはじめてきました。マラボの歴史地区にはポルトガルやスペインの植民地だった歴史遺産として、コロニアル式の歴史的建造物などが残っています。こぢんまりした街なので、短時間で散策観光ができますよ。

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