自転車と学生であふれる文化都市!ミュンスターのおすすめ観光スポット5選

自転車と学生であふれる文化都市!ミュンスターのおすすめ観光スポット5選

ミュンスターは、ドイツ北西部のノルトライン=ヴェストファーレン州にある人口30万人強の都市。同州北部ヴェストファーレン地方の中心都市で、日本ではヴェストファーレン条約(ウェストファリア条約)が締結されたところとして知られています。現在のミュンスターは、学生と自転車の街として有名。また、793年には市名のもととなった修道院(ドイツ語でミュンスター)が設立されるなど、歴史の古い都市でもあります。ドイツのなかでもとくに文化的な街といえるミュンスターには、どんな観光名所があるのでしょう。ここでは代表的な観光スポットを5つ取り上げます。

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自転車と学生であふれる文化都市!ミュンスターのおすすめ観光スポット5選

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1. 旧市庁舎

出典: Allie_Caulfield

ヴェストファーレン条約(ウェストファリア条約)といえば、世界史の授業で一度は耳にしたことがあるはず。ヨーロッパ三十年戦争の講和条約で、ミュンスターとオスナブリュックの2ヶ所で締結された平和条約の総称です。

ミュンスターの旧市庁舎には、その歴史的な条約の議論と調印が行われた部屋「フリーデンスザール(平和のホールの意)」が、なんと当時のままで残っています!木彫の調度品や装飾が重厚なフリーデンスザールには、近代国際法の出発点といわれるに足る威厳と雰囲気が漂っています。

日本語のオーディオガイドもあるので、ヨーロッパ史の転換点を耳と目で感じ取ってみてください。

2. 聖パウルス大聖堂

出典: Günter Hentschel

旧市街の中心に鎮座する聖パウルス大聖堂は、805年にミュンスターに司教座が置かれたときに建設が始まっていたという、とても歴史のある教会です。現在の堂宇は13世紀に建てられたもので、第二次世界大戦で大きく損傷し、戦後に修改築されました。

戦前までの大聖堂と異なっているのが、2本の塔の間の正面玄関。通常ステンドグラスのバラ窓など大きな装飾が施される部分ですが、現在の大聖堂には16個の小さな窓が洋服ボタンのように開いているだけです。外側から見るとやや味気ないものの、堂内に入ると、それぞれの窓のステンドグラスからうっすらと光が差し込み、他の大聖堂にはない景色を創出しています。

聖パウルス大聖堂のもう1つの見どころが天文時計。1540年に製作されたもので、太陽や月、水星、金星などの指針が1つの盤に備わっていて、当時の技術の高さがうかがえます。その脇にはからくり時計も付属していて、平日は正午に、日曜祝日は12時半にからくりを見ることができますよ。

3. プロメナーデ

出典: commons.wikimedia.org

ミュンスターは自転車社会!人口よりも自転車の数の方が多いといわれ、中央駅西口には3000台以上を収容できるというガラス張りのオシャレな駐輪場があります。

そんな自転車好きなミュンスター市民のために、旧市街を取り巻くかつての城壁跡が、自転車および歩行者専用の並木道として整備されています。一周およそ4.5kmなので、徒歩でも1時間半ほどでぐるっと回れます。旧市街の外周ということで、どこから始めてどこで終わっても市街観光にすぐに戻れるのもメリットです。

朝や夕方の空いた時間に、ミュンスターの学生たちと緑の道を散策するのは気持ち良いですよ。自転車は前述の駐輪場で借りることもできます。

4. プリンツィパルマルクト

出典: Christian KA

旧市庁舎前から北に延びるプリンツィパルマルクトは、ミュンスター観光の起点。旧市街の建物の多くは第二次世界大戦で破壊されてしまいましたが、戦後になるべく旧態に近い形で復興。プリンツィパルマルクトも、12世紀当時の街並みを取り戻しました。

日本でいうところの「うなぎの寝床」状に建物が並び、1階がアーケードになっているのが特徴。プリンツィパルマルクトには多くのブランドやアパレル、アクセサリーなどのショップが入っていて、ミュンスター市民のお買い物スポットでもあります。

お土産屋さんなど観光客向けのお店は意外と少ないのですが、ここはミュンスターっ子になりきって、歴史的な街並みを「銀ぶら」ならぬ「ミュンぶら」してみましょう。

5. ミューレンホーフ野外博物館

出典: ja.wikipedia.org

ミュンスター旧市街の南西に細長く伸びるアー湖は市民の憩いの場。湖畔に広がるアーゼー・パルク(アー湖公園)は、「ドイツの最も美しい公園」の1つに選ばれたこともあります。

そんな緑と水の公園の一画にあるのが、観光スポットのミューレンホーフ野外博物館です。周辺地域の伝統的な家屋を移築して集めたもので、復元や新築のものは1つたりともありません。とくに有名なのが1748年に建てられたというボック風車で、木組みの素朴な佇まいに思わず見入ってしまいます。

17~19世紀のヴェストファーレン地方の農村風景を体感できるのどかな観光名所。もし自転車のあまりの気持ちよさにエネルギーを持て余してしまったら、ぜひアー湖の湖畔をここまでサイクリングしてみてください。

◎まとめ

ミュンスターの北にはミュンスター・オスナブリュック国際空港があります。日本からの直行便はありませんが、フランクフルトやミュンヘン、イスタンブールなどを経由して行くことができます。また、ミュンスターの南にはルール工業地帯のドルトムントがあり、その先には日本人が多く住むデュッセルドルフがあります。サッカー観戦や出張の余勢をかって、ミュンスターで自転車も借りて、さわやかな観光のひと時を過ごしてみませんか。

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