日本三景「天橋立」がつなぐ京都府宮津市の観光&ビューポイント

日本三景「天橋立」がつなぐ京都府宮津市の観光&ビューポイント

京都府北部の宮津市は、日本三景「天橋立(あまのはしだて)」が有名な城下町。日本海の若狭湾南西部に位置しており、細川、京極、本庄氏などさまざまな藩主におさめられてきました。入り組んだ海と与謝野町によって南北に分断された宮津市は、まさに橋のような天橋立で結ばれた珍しい地形が特徴。日本海に面した「天橋立」は、太平洋に面した東北地方の「松島」、瀬戸内海に面した中国地方の「宮島」と並んで日本三景と称されています。天橋立を望む絶景ポイントや天橋立周辺の観光地、宮津市のおすすめ観光スポットなどとあわせて、天橋立をわかりやすくご紹介します。

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日本三景「天橋立」がつなぐ京都府宮津市の観光&ビューポイント

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1. 天橋立

◆天橋立って、どうなってるの?

天橋立松林

まるで海に架かった橋のように、約3.6kmも続く自然にできた細長い砂洲。そこには、8000本以上ともいわれる松が生えています。海に隔てられた北側の府中地区と南側の文珠地区を、松の並木道が結ぶという珍しい地形が特徴の天橋立。東側は宮津湾、西側の狭い内海は阿蘇海と呼ばれています。

◆なぜ天橋立という名前になったの?

日本三景「天橋立」

天橋立の定番である「股のぞき」の体勢で見ると、天地が逆転し、海が空のように見えます。このように、細長い松並木を天に架かる橋に見立てて「天橋立」と呼ぶようになった、という説が有力です。

『古事記』『日本書紀』では、天の浮き橋からイザナギが海をかき回して国造りをはじめたとされています。また、『丹後国風土記逸文』ではイザナギが天と地上の架け橋として創った浮き橋が倒れて天橋立になったと伝わります。そんな日本神話の世界感を想像しながら、股のぞきを試してみませんか。

◆天橋立を歩いてみよう!

天橋立を歩いてみよう

日本三景の1つに称される天橋立は、白砂青松が美しい国定公園で、国の特別名勝にも指定されています。きっと気軽に立ち入れないんだろうな、と思いきや、自由に出入りすることができるんですよ!幅は狭く見えますが、広いところでは約170mもあります。片道の所要時間は、徒歩で約50分、レンタサイクルなら約20分ほどが目安。自動車は基本的に入れません。

恋愛成就のパワースポットとして人気がある天橋立神社、塩分を含まない磯清水、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑などの観光スポットがあるので、歩きながら、またはサイクリングで走りながら観光しましょう。天橋立の東側には砂浜があるので、波打ち際まで歩いて浜辺を散歩するのもおすすめです。

◆海水浴もできるって本当?

天橋立海水浴場

夏には天橋立の砂浜で、海水浴ができますよ!北には「天橋立府中海水浴場」、南には「天橋立海水浴場」があります。海開きは、毎年7月半ばごろ。シャワーやトイレ、更衣室、海の家もあり、海水浴を楽しむ人たちでにぎわっています。

2. 天橋立ビューランド

天橋立ビューランドのモノレール

天橋立を南側から眺望する「天橋立ビューランド」は、文珠山の山上にある観光スポット。天橋立が「降臨する龍」のように見えるビューポイントであり、ここからの股のぞきすると、逆に龍が天に昇っていく「飛龍観」になります。

サイクルカーや観覧車で宮津や若狭湾を望めるほか、龍をイメージした飛龍観回廊を歩きながら360度のパノラマ絶景も楽しめますよ。天橋立ビューランドは、京都丹後鉄道宮津線の天橋立駅から近く、とても便利なロケーション。山上への往復は、モノレールとリフトの好きな方を利用できます。

3. 廻旋橋

天橋立 廻旋橋

天橋立は、橋のように北側と南側の陸地を結んでいる、とお伝えしました。しかし正確にいうと、南側は陸続きではありません。東西に細長い「小橋立」という島を経由して、橋で南側の文殊地区につながっています。

天橋立 廻旋橋

ここで注目したいのは、文殊地区と小橋立を結ぶ「廻旋橋(かいせんきょう)」という橋。船を通すために橋自体が90度旋回するという珍しさから、NHK教育テレビの『ピタゴラスイッチ』でも紹介され、注目の観光スポットになっています。

天橋立駅から近い文殊地区と小橋立の間は、いわゆる運河のようなイメージ。観光船や大型船が通過する際に、船が通れるよう電動で橋が回るのです。ゆっくり回転するため、観光客を乗せたまま回ることもあるんですよ。

4. 笠松公園

笠松公園から天橋立「斜め一文字」を眺望

天橋立の北側には、股のぞき発祥の地といわれる「傘松公園」があります。傘松公園から股のぞきで見る天橋立は「斜め一文字」と称される、名前どおりの天橋立が見られるビュースポット。標高569mの成相山をケーブルカーかリフトで3合目あたりまで上がると、そこが傘松公園です。

園内には2か所の展望台と、股のぞき台が設置されています。投げた「かわらけ」が輪の中をくぐると幸運が訪れるといわれる「かわらけ投げ」にもトライ!レストランやショップがある施設「アマテラス(AmaTerrace)」では、天橋立や若狭湾を見ながら食事をしたり、お土産を購入できます。

傘松公園と天橋立ビューランドの往復乗車券がセットになった「天橋立二大展望所めぐりチケット」を利用するとおトク。せっかく天橋立を観光するなら、北と南の両側から、異なる天橋立の眺望を楽しみましょう。

5. 成相山成相寺

成相山成相寺

願い事が叶う寺、成相山の「成相寺(なりあいじ)」は傘松公園のさらに上、海抜約350mに位置しています。成相寺は西国札所最北端にある西国二十八番札所。古式にのっとった本堂、身代わり観音、五重塔があるほか、悲しい「撞かずの鐘」や奇怪な話の「底なし池」などの伝説が残っています。

山岳宗教の修験場として由緒ある成相寺ですが、天橋立を望むビュースポットとしてもおすすめ。境内の弁天山展望台から天橋立が一望できるほか、さらに車で上がったパノラマ展望台からは能登半島まで見渡せますよ。車の場合は、下から直接行くことができます。

◎日本三景「天橋立」まとめ

天橋立の松並木を観光するなら、レンタサイクルを利用すると効率よく回れます。天橋立観光船やモーターボートなど、船とレンタサイクルを組み合わせたり、いろんなパターンのセット券が用意されています。智恵の輪灯籠を見て、日本三文殊の1つである智恩寺をお参り。天橋立駅のすぐ横には、天橋立温泉「智恵の湯」があります。美肌の湯で汗を流し、観光の疲れを癒しましょう。

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