潮岬だけじゃない!和歌山県串本町の魅力的な観光スポット9選!

潮岬だけじゃない!和歌山県串本町の魅力的な観光スポット9選!

和歌山県の最南端にある串本町は、本州最南端の岬である潮岬を中心に自然スポットが点在しています。また歴史スポットも多く、ここでは串本町の定番からちょっとディープな観光スポットまで、9つに分けて紹介します。

目次

潮岬だけじゃない!和歌山県串本町の魅力的な観光スポット9選!

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1.潮岬 本州最南端の碑

本州最南端の碑

本州最南端「潮岬」。ここは串本町だけでなく、近畿地方を代表する有名観光地なので、訪れる人も多いのではないでしょうか?

吉野熊野国立公園や南紀熊野ジオパークの一部にも登録されている一帯は、もともと島でしたが、砂州によって陸続きとなりました。

潮岬から眺める夕日は日本の夕日百選にも選ばれるほど美しいので、夕刻に訪れるのもおすすめですよ。ぜひ潮岬で地平線に沈みゆく姿を見ながら優雅な時をお過ごしください。

2.潮岬灯台

潮岬灯台

「潮岬灯台」は、言うまでもなく本州最南端の灯台で、潮岬の観光とセットで訪れる方が多いスポット。明治3年に完成した白い灯台は、「日本の灯台の父」と呼ばれる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計したことでも知られています。

また歴史的・文化的価値が高いAランクの保存灯台としても登録されており、詳細は常時公開されている資料展示室で見学できます。場所柄、沖を行き交う船は多く、かつてから客船や貿易船を照らし続けてきたのですね。もちろん上ることもでき、圧倒的な太平洋の光景を見ることも可能。展望台からの夕陽もおすすめです。

3.橋杭岩(はしぐいいわ)

橋杭岩

「橋杭岩」も串本町の代表的な観光スポット!大小40余りの奇岩群が、約850mにわたって続いています。波が比較的激しい潮岬付近では浸食された岩が目立ちますが、これほど揃ってみられるのはここだけ。

硬い部分だけを残した岩が天に向かってそそり立っている姿は圧巻です。おすすめの時刻は朝で、美しく照らされた橋杭岩に自然の神秘を感じるでしょう。さらに干潮時には弁天島と呼ばれる岩の中ほどまで歩いて行くことも可能!潮見表をチェックしてから行くのがおすすめです。

4.串本海中公園

串本海中公園

「串本海中公園」は日本で初めて作られた海中公園として知られています。館内にある水族館では約500種・5000点の串本の海で見られる生き物たちをディスプレイ。串本の海にすむ生き物だけで構成しているのも面白いですね。またウミガメコーナーも人気で、餌やりなども楽しむことができます。

外につくられた海中展望塔では、水深6.3mの海底の様子を覗くことができます。天候にもよりますが、晴れていて波が穏やかな日は、マリンブルーの世界が広がっています。

降り注ぐ日光や美しい天然のサンゴ、泳ぎ回る熱帯魚はまさに楽園の光景!またアジやグレの群れが遊びに来ることもあるので、タイミングが合えば最高!さらに半潜水型の海中観光船もありますので合わせてお楽しみください。

5.トルコ軍艦遭難慰霊碑

エルトゥールル号の祈念碑(トルコ軍艦遭難慰霊碑)

1890年(明治32年)9月16日のことのお話です。この串本沖を航行していたトルコの軍艦エルトゥールル号が台風の影響を受けて沈没。命からがら串本町の大島にたどり着いた69名は寺・学校・灯台に分かれて収容されました。住民たちによって応急処置を受け、神戸の病院へ収容されるまでの数日間、命をつなぎました。

しかし陸地にたどり着くことなく、亡くなった方は587名。その犠牲者の追悼の意味を込めて建てられたのが、「トルコ軍艦遭難慰霊碑」です。

6.トルコ記念館

トルコ記念館

1974年に建設された「トルコ記念館」では前述した軍艦エルトゥールル号遭難事件の遺品、詳細の記述パネルや模型の展示を行っています。また2階の展望台からはエルトゥールル号が座礁した地点を見ることもできます。

大惨事のあと神戸で治療を受けた生存者は、翌年にオスマントルコ帝国へ帰国。串本町の人々の暖かい対応や、日本政府の迅速さはトルコでも有名になり、ここから日本とトルコの友好関係は深まりました。現在もトルコは世界でも親日国として知られています。トルコ政府から寄贈された品々も見学できるので、串本町へ観光の際はぜひ串本町、そして日本とトルコの絆を確かめてみてはいかがでしょうか。

7.海金剛(うみこんごう)

海金剛と椿

「海金剛」も串本町を代表する景勝地です。名前は朝鮮半島の金剛山に由来し、大小さまざまな鋭い岩が海面から林立しています。

岩礁に荒波が砕け散る姿は、迫力満点です。その光景は21世紀に残したい日本の自然100選にも選ばれました。周辺に生い茂ったウバメカジなども、秘境的な雰囲気を演出しています。

8.日米修交記念館

日米修交記念館(和歌山県串本町)

ペリー来航より前に日本へとたどり着いたアメリカ人がいたことはご存知でしょうか?実は黒船が浦賀にやってくる62年も前の1791年に、アメリカ商船レディ・ワシントン号とグレイス号が串本町に辿り着いていたのです。船長であったジョン・ケンドリックとロバート・グレイは、太平洋を横断して広東で毛皮を売りさばく計画を立て、途中で日本にも寄港していたのです。

米国公文書「マサチューセッツ海事史」には当時の様子が示されていますが、幕府や藩に掛け合ったわけではなく、地元住民と貿易交渉を行ったのみだったので、重要な史実としては扱われていません。

しかし、串本町では1975年に「日米修交記念館」を建て、レディ・ワシントン号の模型や資料を展示するほか、寄港当時の光景をジオラマで再現しています。串本町観光の際に立ち寄れば、教科書に載っていない日本の歴史に詳しくなること間違いないでしょう。

9.無量寺(むりょうじ)

無量寺(臨済宗:串本)

最後に紹介するのは、臨済宗のお寺である「無量寺」です。本州最南端にある寺院としても知られている無量寺ですが、見所は何といっても長沢芦雪(ながさわろせつ)の龍虎図。

今にも動き出しそうな躍動感のある虎はインパクトがありますね。そのほかにも江戸時代中期の奇才とも呼ばれている長沢や、円山応挙(まるやまおうきょ)の作品を中心に、室町から江戸時代の絵画を約100点展示しています。

境内は緑が生い茂り、閑静な場所にあるので観光の疲れを癒すにもおすすめです。

◎本州最南端の串本町を観光しよう!

トルコ軍艦遭難慰霊碑

和歌山県の串本町の観光スポットを9つに分けて紹介してきました。

潮岬やその近辺で海や奇岩を楽しんだ後は、無量寺の龍虎図も必見!また、トルコ記念館や日米修交記念館も訪問してみると、昔の温かい人々の交流を垣間見ることができ、より深い理解ができることでしょう。

ぜひ本州最南端の町、和歌山県串本町を観光してみてはいかがでしょうか?

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