「竹富島」日帰りで観光できる?赤瓦と石垣の街並み、ビーチの巡り方

「竹富島」日帰りで観光できる?赤瓦と石垣の街並み、ビーチの巡り方

沖縄県の「竹富島(たけとみじま)」は、赤瓦屋根の民家がかわいい、沖縄県の離島の中でもとても人気がある島です。

石垣島から4kmほど南西に浮かぶ竹富島は、石垣港離島ターミナルから高速船でわずか10分。高速船やフェリーなどの便数が多く、周囲約9kmほどと小さな島なので、半日もあればぐるっと観光して石垣島に戻ることができる手軽さも魅力!一度は行ってみたい竹富島の魅力、巡り方、主な観光スポット、グルメ情報などをご紹介しましょう。

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「竹富島」日帰りで観光できる?赤瓦と石垣の街並み、ビーチの巡り方

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竹富島とは...

竹富島の魅力は、何といっても、赤瓦の民家が立ち並ぶ集落の光景。白砂が敷かれた小道の両側には石垣が続き、ブーゲンビリアやハイビスカスなど南国の花が咲き乱れています。

竹富島では建築物に関して、島全体のイメージを損なわない外観にすることや平屋建てにすることなどを住民協定として決めています。そして、600年にもわたって脈々と受け継がれている奉納芸能。島に暮らしている人々も昔ながらの伝統文化を非常に重んじていて、その生活ぶりからも島への愛が感じとれます。

真っ白なビーチが島の周囲をめぐり、周りにはキレイに澄んだコバルトブルーの海。もし目的なしに島の内を散策しただけでも、十分な魅力を感じられる魅力ある島です。

竹富島の魅力 その1:赤瓦屋根が立ち並ぶ集落

竹富島

出典: chokoneta / PIXTA(ピクスタ)

島全体が西表石垣国立公園に指定されている竹富島は、大規模なリゾート開発がされていません。また、島の集落全体が重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、赤瓦の民家と、周囲の道はサンゴの白砂が敷き詰められた楽園のような場所です。

この白砂は雨や風などで徐々に失われてしまうため、それを補修しているのも暮らしている人々。毎朝、自分達の家の周りを綺麗にすることが習慣となっています。島をあげて自分達の竹富島を守ろうという意識が根付いているのも素敵。民家の周囲は暴風を避けるため、サンゴ石灰岩の石垣で囲まれており、ブーゲンビリアなど色鮮やかな花々が咲いていてとてもキレイ。ただ見ているだけで幸せな気分に浸ることができます。

また、民家の上には沖縄ならではのシーサーが座っていて、一軒一軒、違った表情を楽しむことができるのも魅力の1つ。「うつぐみ」という言葉は、竹富島の方言で「みんなで協力する心」とか「共同」という意味があります。小さな竹富島では、うつぐみの心で島民皆が協力し合い、心を一つにして暮らしていこうという想いが、島の生活自体に現れています。

竹富島の魅力 その2:竹富島の巡り方

竹富島

出典: daysgoby_JPN / PIXTA(ピクスタ)

竹富島へは石垣港離島ターミナルから高速船で約10分。石垣島から見えている、とても近い離島です。竹富港に下りると、ターミナルに向かって左手方向にレンタサイクルや水牛車の送迎バスがズラリと並んでいます。

竹富島は小さな島とはいえ、周囲は約9kmあるので、徒歩よりは自転車で自由に周遊観光するのが王道。集落の中なら水牛車に乗って、竹富島の雰囲気を楽しむのもおすすめです。

◆レンタサイクル(自転車・電動アシスト自転車)

竹富島 レンタサイクル(自転車・電動アシスト自転車)

竹富島をぐるっとマイペースに観光したいなら、レンタサイクルが便利です。竹富島のレンタサイクルは、竹富港から好きなレンタサイクル店のマイクロバスに乗り込み、集落の中にある店まで無料で送迎してもらシステム。観光地図を見ながら、集落の中やビーチを走ってみましょう。

竹富島には山がないので自転車で充分なのですが、可能ならば電動アシスト自転車がおすすめ。理由は3つあり、サンゴの白砂が敷かれた小道は想像よりもこぐのがしんどいこと、ビーチの駐輪場は少し下った場所にあること、傾斜のある道もあることなどです。体力のある方は自転車で十分ですが、電動アシスト自転車は自転車よりもはるかに楽なのは否めません。レンタル料は自転車よりも高くなりますが、ぜひ候補に検討してみてください。とはいうものの、竹富島を巡るメインは圧倒的に自転車なので、電動アシスト自転車の台数は少な目。繁忙期は予約しておく方が確実です。

◆水牛車

竹富島 水牛車

もうひとつのおすすめは、水牛車。ガイドの説明を聞きながら集落内を巡り、ゆっくりのんびり竹富島の雰囲気を満喫できます。水牛車に乗る場合もレンタサイクルと同じで、船の到着に合わせて港で待っている送迎バスで、水牛車の乗り場まで移動します。

竹富島で水牛車を運行しているのは2社あり、竹富観光センターは集落の東側、新田観光は西側と、回るコースや乗降場所は異なっています。どちらの水牛車に乗っても、ゆったりと30分ほどかけて巡る道中は、竹富島らしさを十分満足させてくれる内容。ガイドの説明に耳を傾けながら、趣ある情景を楽しめます。

個性たっぷりのガイドは、案内をしながら三線を弾くサービスまで披露。水牛車にゆっくりと揺られながら、島の名所を巡る旅…。まさに、竹富島にしかない魅力をふんだんに味わうことができます。水牛車は集落内のみの観光なので、時間に余裕があって竹富島を周遊したい方はレンタサイクルもあわせて利用しましょう。

◆水牛車&レンタサイクルセット

石垣島から日帰りで竹富島へ観光に行かれる方で、水牛車とレンタサイクルの両方をしてみたい方には、水牛車&レンタサイクルコースがおすすめ。ほとんどの場合、水牛車観光とレンタサイクル代に加え、石垣港~竹富港往復乗船代もセットになっています。

さらにうれしいポイントは、主要ホテルと石垣港離島ターミナル間の送迎バスも利用できること!フサキリゾートヴィレッジ、ビーチホテルサンシャイン、グランヴィリオリゾート石垣島、沖縄エグゼス石垣島、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートなど主要ホテルと石垣港離島ターミナル間の無料送迎バスにも乗れるんです。便利・楽・リーズナブルと3拍子揃っているので、両方楽しみたい方にはイチオシ。石垣島ドリーム観光なら、3日前までにwebで予約すると割引料金で利用できますよ。

竹富島の魅力 その3:竹富島ならではの観光スポット

沖縄諸島といえば海のキレイさで有名。ダイビングスポットもたくさんあり、海外にダイビングで訪れる日本人に「なんで日本人は、沖縄という素晴らしい海があるのにわざわざ海外に来るんだ?」という現地の方がいるほど。世界中のダイバーが魅力を感じる海、それが沖縄諸島の海です。

石垣島と西表島の間は石西礁湖(せきせいしょうこ)と呼ばれる国内最大級のサンゴ礁が広がっていて、ここには、約360種類のサンゴが生息すると言われています。その中に位置する竹富島周辺には魅力的なダイビングスポットがたくさんあり、世界中から注目を集めているんです。そもそも竹富島はサンゴ礁の隆起によってできた島なので、まさに竹富島自体が自然からの贈り物ともいえますね。

そんな竹富島の代表的な観光スポットやアクティビティを8つご紹介しましょう。

◆カイジ浜

竹富島 カイジ浜

出典: duchess6704x / PIXTA(ピクスタ)

レンタサイクルで観光する場合の一般的なルートに沿って、まずは竹富島の南西にある「カイジ浜」からご紹介しましょう。カイジ浜(皆治浜)は星砂があることで有名な砂浜で、「星砂浜」とも呼ばれています。

竹富島 カイジ浜

しかし有名になりすぎて星砂は減少してしまい、なかなか見つけることが難しくなりました。旅の記念に探して少しだけなら持ち帰ることはできますが、売店で星砂が入った小瓶を購入するのがおすすめ。1個300円で、4個以上だと割引もあります。旅の思い出やお土産にぜひ。

カイジ浜は潮の流れが速いため、遊泳は禁止されています。きれいな景色に癒されるカイジ浜では、星砂を探しながら散策しましょう。

◆コンドイ浜(コンドイビーチ)

竹富島 コンドイ浜(コンドイビーチ)

出典: Tzuhsun Hsu

カイジ浜から少し北、西海岸の真ん中あたりに「コンドイ浜(コンドイビーチ)」があります。真っ白な砂浜、そして透き通ったコバルトブルーの海が広がるコンドイ浜は、訪れる人の心を虜にして止みません。

周囲がサンゴ礁に囲まれているため、波は穏やかで遠浅。小さな子供がいる家族連れでも安全に楽しむことができるビーチです。更衣室・シャワー・トイレなど設備が整っていて、ベンチなどもあります。

◆西桟橋

竹富島 西桟橋

出典: ja.wikipedia.org

コンドイ浜からさらに北へ行くと、2005年に国の有形文化財に登録された「西桟橋」があります。昔は船着場として使用されていた桟橋ですが、現在は使われていません。

砂浜からコバルトブルーの海へまっすぐと伸びる桟橋は、海風を感じながら歩くだけで景色も気分も最高ですよ。また西桟橋は、サンセットスポットの名所としても知られています。竹富島で宿泊されるなら、ぜひ夕日も見に行ってくださいね。

◆なごみの塔

竹富島 なごみの塔

浜から集落の中へ戻りましょう。集落中心部の小高い場所に、国の有形文化財に指定されている「なごみの塔」が建っています。

竹富島の集落全体や海まで見渡すことができる展望スポットでしたが、現在は老朽化のため登れなくなっています。しかし塔の下からでも、平屋建ての赤瓦家屋の街並みは見渡すことができるので立ち寄ってみてくださいね。

◆竹富郵便局

郵便局が観光スポット!?と思った方もいるかもしれませんが、沖縄らしい外観の竹富郵便局は日本郵政のCMに使用されたことで有名になった場所。当時のCMを見たことがある人は「ここだったのか!とうれしくなってしまうことでしょう。シーサーが乗っている赤瓦屋根、局舎の前の丸型ポストが印象的です。

しかしここは観光スポットではなく、現役の郵便局。中で働いている人たちは仕事を一所懸命されているので、邪魔をしない配慮が必要です。騒いだりせず、静かに郵便局外観だけを撮影させてもらいましょうね。

◆竹富民芸館

竹富島 竹富民芸館

出典: ja.wikipedia.org

「竹富民芸館」は、300年の歴史を持つミンサーや八重山上布、芭蕉布などを織る作業を見学できる施設。古くから島民に愛され守られてきた竹富島の大きな魅力である伝統芸能を深く知ることができます。

手足を器用に使って織っている様子を実際に見ることができる貴重な場所で、染める原料の説明を聞くこともできます。入館無料なので、時間があれば気軽に寄ってみてくださいね。

◆アイヤル浜

竹富島 アイヤル浜

出典: Travel-Picture

「アイヤル浜」は島の東側に位置する浜で、ほとんど観光客が行かないためプライベートビーチ感が満載。「星のや竹富島」のさらに東に位置しています。

航路に近いため海水浴はできませんが、静かなビーチでのんびりしたい人や、朝日を見たい方にはおすすめ。また、浜へ行く途中の道に蝶が多いことでも知られています。

◆竹富島「素足ツアー」

珍しいツアーの名前ですよね。「素足ツアー」は、NPO法人「だきどぅん」が展開している体験プログラム。「素足で感じる竹富島」と題し、島人(しまんちゅ)ガイドが御嵩や集落などを含めた島の名所を約2時間ほどで案内してくれるツアーです。このツアーに申し込めば、竹富島の歴史や文化、魅力を知ることができて、一気に親しみが湧きますよ。

竹富島の魅力 その4:島のグルメ

◆八重山そば

「八重山そば」は沖縄そばよりも麵が細く、一般的に豚肉の細切りやかまぼこなどの具が乗っているのが特徴です。

◆ゴーヤ麺

「ゴーヤ麺」は竹取島では一般的で、ザルはもちろん、ゴーヤ麺で作った焼きそばも庶民の大好きなB級グルメ。ゴーヤ麺は本土でも販売されるようになってきているので、もやしとウインナーさえあれば、ゴーヤ麺焼きそばを自分でつくることもできます。仕上げのゴマ油は忘れずに!

◆パパイヤの漬け物

一般的に、パパイヤといえばオレンジ色のものを想像しますよね。でも、沖縄では青い状態のうちに食べるの一般的。それだけでもちょっと驚きですが、さらにそれを漬物にするんです。試しにレストランや食事処で味見してみて、美味しければぜひお土産にどうぞ。漬け物好きには、たまらない魅力の一品です。

◆竹富島ラー油

「竹富島ラー油」は、とにかく激辛好きな人におすすめのラー油です。なめてかかると大変なことになりますから、控えめから試してみてくださいね。クチコミを見ても、あまりの辛さに笑いが止まらないというような表現までされている竹富島のラー油。ぜひ怖いもの見たさで食べてみて、気に入れば買って帰りましょう。話のタネにもなりますよ。

◎まとめ

竹富島のたくさんの魅力の一端をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。工夫してお伝えしたつもりですが、やはり現地に行ってみなければ本当の良さや魅力はわからないもの。少しでも竹富島に興味を持っていただけたなら、「百聞は一見にしかず」という言葉が示す意味をぜひ実感しに行ってみてくださいね。

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