天然の火山博物館で地球の息吹を体感!三宅島観光スポット8選

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天然の火山博物館で地球の息吹を体感!三宅島観光スポット8選

富士箱根伊豆国立公園に含まれる三宅島は、東京から180kmほど南に離れた直径約8kmの丸い島。2000年の大噴火で全島避難を余儀なくされましたが、2005年に避難指示が解除。立入禁止区域は雄山の火口周辺だけになりました。

島全体が火山博物館ともいえる自然豊かな三宅島。随所にある噴火の跡は、自然のパワーを体感できる貴重な観光スポットなのです。ここでは、そんな三宅島でおすすめの観光スポットやぜひ体験して頂きたいアクティビティなどについてご紹介していきます。

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天然の火山博物館で地球の息吹を体感!三宅島観光スポット8選

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1.長太郎池

三宅島南東部にある長太郎池は、2500年以上前の噴火で流出したマグマが造った大きな潮だまりです。池といっても淡水ではなく、「溶岩じわ」で囲まれた海の天然プール。フィッシュウォッチングやシュノーケリングの人気観光スポットです。サンゴもあってチョウチョウウオやカニ、イソギンチャクなど魚や磯の生物を観察できますよ。2015年夏には駐車場のトイレ横にシャワー施設もできました。

海水浴シーズンは「長太郎池海水浴場」としてライフセーバーが常駐。大人も子供も安全に楽しめます。ただし、足元は溶岩でゴツゴツしているのでケガをしないように気を付けましょう。また、満潮時と波が強い時には注意が必要です。山側にはベースサージ堆積の崖があり、断面には噴火の歴史が刻まれています。遊んだあとは三宅島ならではのジオポイント観光も忘れずに!

2.火山体験遊歩道

1983年、雄山の南西山腹に発生した割れ目噴火により、溶岩流が阿古集落をのみ込みました。火山体験遊歩道は、その冷えた溶岩流の上に作られた木製の観光遊歩道。溶岩流に埋まった阿古小学校・中学校も間近で見ることができます。

三宅島の噴火の脅威と溶岩流のすさまじさをストレートに体感できる貴重な場所。莫大な被害でしたが、死者が1人もでなかったことは奇跡とも言えるでしょう。ここは三宅島の観光で外せないジオポイントになっています。

3.メガネ岩

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かつては二つ穴のメガネ状でしたが、1962年の地震で片方が壊れてしまったメガネ岩。南西沖へ目を移してみると、3つの大きな岩が海に突き立っているような島が見えます。この大野原島は、その姿から「三本岳(さんぼんだけ)」とも呼ばれる無人島。メガネ岩の穴を通して見ることができるのです。

メガネ岩はサンセットポイントとしても人気。岩から近い温泉「ふるさとの湯」では、露天風呂につかりながら三本岳と夕日に輝く海を眺められます。6月と10月の土日と限られた日のみですが、ダイビングも楽しめますよ。溶岩が作り出した神秘的な地形は、ダイバー注目の期間限定スポットなのです。

4.錆が浜

三宅島南西部にある錆が浜は、火山島ならではのブラックサンドビーチです。メガネ岩の南側にあって、大野原島を望める観光スポットにもなっています。夏場には全長約800mにわたるビーチが、錆が浜海水浴場としてオープン。三宅島最大の海水浴場だけあって、トイレやシャワー、休憩所も完備していますよ。

5 伊豆岬灯台

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伊豆半島の山々や富士山まで見ることができる伊豆岬灯台は、1909年に建てられた高さ約10mの石造りの灯台。伊豆を見られることから建設当初は「伊豆見崎灯台」と名付けられ、「三宅島灯台」という名前を経て、1966年からは現在の「伊豆岬灯台」と呼ばれています。

普段は灯台内部には入れませんが、2009年6月1日の100周年記念式典で見学会を実施。階段ではなくハシゴで上がる内部構造が公開されました。次の見学会は約50年後らしいので、その時に三宅島へ観光に行くのもおすすめ。撮影ポイントとしてぜひ押さえておきたいですね。

6.新澪池跡、新鼻新山

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三宅島最南端にある新澪池(しんみょういけ)跡と新鼻新山(にっぱなしんざん)は、地球の息吹を体感できるジオスポット。新澪池は1763年の噴火でできた火口湖で、かつては水面が七色に変化する美しい池でした。しかし、1983年の噴火の際に溶岩が流入。水蒸気爆発で池の水が枯れ果ててしまったのです。

さらに海側へ歩くと「一夜でできた山」として有名な新鼻新山があります。ここは、1983年の海底爆発で噴出した火山弾や火山灰が積もってできた火砕丘。波で削られた断面は、層をはっきり見ることができますよ。

7.大路池、アカコッコ館

三宅島南部にある大路池(たいろいけ)は、約2500年前の火山活動によってできた火口湖。原生林に囲まれた水深約30m、周囲約2kmの淡水湖で、ブラックバスやブルーギルなどの魚がたくさん生息していて、バス釣りをはじめとした釣り好きの観光客に人気です。

野鳥の生息密度が高い三宅島は「鳥の楽園」と言われているバードアイランド。大路池周辺をはじめ、国の天然記念物でもある固有種のアカコッコやオーストンヤマガラ、タネコマドリなど250種を超える野鳥が生息しています。

バードウォッチングを体験してみたい観光客におすすめなのは、大路池のほとりにある「アカコッコ館」。常駐している「日本野鳥の会」のレンジャーから野鳥情報を教えてもらったり、観察コーナーで水浴びにくる野鳥を観察できたりと、ビギナーの観光客でもバードウォッチングが楽しめますよ。

8.スキューバダイビング、フィッシング

三宅島には溶岩によるアーチやドロップオフなど、ワクワクするダイナミックなダイビングスポットが散在。三宅島には10社ほどのダイビングショップがあり、ボートダイビングはもちろんビーチエントリーでも変化に富んだ地形を楽しめるので、ダイビング目的の観光客が多数訪れています。

三宅島周辺は黒潮の恵みを受ける日本有数の漁場。魚の種類も多く、ほとんどの岩場が磯釣りポイントとなっています。磯釣りではシマアジ、イシダイ、イシガキダイなどが、船釣りではカンパチ、マダイなどの大物が期待できますよ。三宅島観光協会が相談に乗ってくれるので、ぜひ釣りにチャレンジしてみましょう。

◎まとめ

動植物やサンゴなどの生態系が戻り、火山活動によって観光地やジオスポットが作り出されて魅力が増した三宅島。夏の平均気温が25度前後と一年を通して温暖で過ごしやすい三宅島は、手軽な避暑地としても観光客に注目の離島です。

船でのアクセスは東海汽船の大型客船で約6時間半、竹芝旅客ターミナルより毎日運航。飛行機は新中央航空が調布飛行場~三宅島間を1日3便。ヘリコプターは東邦航空が「東京愛らんどシャトル」を三宅島~大島間、三宅島~御蔵島間を毎日運航しています。手軽に利用できる船から早い飛行機まで、アクセス方法を観光客自身でセレクトできますよ。

天然の火山博物館、三宅島。ジオトレッキングや観光で地球の息吹を体感してください。ぜひ体験ダイビングやバードウォッチング、フィッシングにもトライしてみましょう!

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