カレーを食べた後は観光に!神保町で楽しめるスポット20選

カレーを食べた後は観光に!神保町で楽しめるスポット20選

本屋さんが立ち並び、アカデミックなイメージのある「神田神保町(かんだじんぼうちょう)」。観光というイメージはないかもしれませんが、意外と観光スポットは多いエリアです。ここではオススメの本屋さんの他にも、神保町で開催されている様々な観光イベント、話題の観光スポットなどを20選でご紹介します。古き良き神保町の老舗から最新観光スポットまで、ぜひチェックしてください。

また最後の方には、神保町にたくさん本屋が立ち並ぶようになったきっかけも紹介しています。それではカレー屋さんと本屋さんが多く、夏目漱石や正岡子規など様々な文豪が愛した町「神保町」の観光案内スタートです!

目次

カレーを食べた後は観光に!神保町で楽しめるスポット20選

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1.神保町よしもと漫才劇場

神保町よしもと漫才劇場

出典: Asanagi - 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22088306による

神保町にある、吉本興業の劇場「神保町よしもと漫才劇場」。不思議な多面体の建築物は、東京タワーや東京ドームのデザインでも有名な日建設計が担当。観光ついでに外観の写真を撮りにくる方も多いですよ。ここでは、テレビで活躍する芸人さんから、まだ世に出ていない若手芸人さんまで大勢が出演しています。週替わりの公演は、コメディ・サスペンス・ミステリー・歴史もの・学園ドラマなどジャンルは多数。神保町花月の本公演では、大阪の吉本新喜劇とはまた違ったお芝居が上演されます。

出演されているのが芸人さんだけあって、毎回違うアドリブが飛び出します。席数は126席で、客席と舞台の距離も近いので、生で迫力ある演技を見ることができるのも嬉しいですね。公演内容については、公式ホームページでチェックしてみましょう。

また同じ建物内には、吉本興業の養成所「ニュースタークリエイション(NSC)」の東京校があります。まだデビューしていない彼らの初舞台も神保町花月で、養成所ライブとして行われます。せっかく神保町に観光で訪れたのであれば、見に行ってみたいと思いませんか!?本公演だけでなく、様々なライブの当日券も受付で販売しています。

神保町観光の際は、神保町よしもと漫才劇場は外せないスポットです。観光の際は、なんだかあやしい外観の神保町花月で写真を撮り、ドキドキするお芝居を堪能しましょう。

2.神保町シアター

上で紹介した神保町花月の入っている神保町シアタービルには、もう1つの観光娯楽施設があります。それは、映画館。ここは、かつて神保町にあった映画文化を復活させるべく建てられたミニシアターで、神保町に本社を構える小学館が運営しています。

上映は新作映画というより日本の名作映画が多く、古くからの映画ファンも一目置く存在となっていますよ。また、戦前のサイレント映画を特集したり、『シン・ゴジラ』の公開前には歴代のゴジラ映画を一挙上映したりと、話題性には事欠きません。客席は約100席で、サウンドシステムの良さも好評ですよ。神保町観光の際には、訪れてみましょう。

3.神田古本まつり

神田古本まつり

「神田古本まつり」は、神保町の街をあげて行われる秋の一大観光イベントです。神保町界隈の古書店連盟による古書や古本のワゴンセール「青空古本市」では、約500mにおよぶ「本の回廊」が出現。参加店は約100店舗、出品点数約100万冊あまりと、超巨大規模。期間中、神保町は毎、大勢の観光客で混雑します。

また約60年の歴史ある観光イベントは多くの読書人に支持され、今では東京を代表するイベントの1つとして、日本全国さらには海外からも観光客が。さらに「青空古本市」だけでなく、本のチャリティーオークションや本をプレゼンしあって対決するビブリオバトル、里山フェスなど観光イベントもたくさん開催されています。

4.神保町ブックフェスティバル

神保町ブックフェスティバル

「神田古本まつり」のスポンサーが古書店なら、「神保町ブックフェスティバル」のスポンサーは出版社。そしてなんと、同じ時期に開催されます。間違いなく、一年で一番神保町に観光客が集まる期間ですね。

「神保町ブックフェスティバル」では、新中古本がワゴンセールに。本屋に並んだだけでまだ誰の手にも渡ってない本が、100円均一や50%オフという格安な値段で販売されています。また、食べ物の屋台も多く出店し、路地裏では神保町カレーグランプリが開催中。

神保町よしもと漫才劇場に出演している芸人さんによる漫才の披露があったりと、1日中観光イベントが目白押しです。せっかく神保町に観光に訪れるなら、この時期に来るのは本当におすすめです。世界一の本の街と言われる由縁がわかるでしょう。

5.一誠堂書店

一誠堂書店(神田神保町)

ここからは神保町観光で訪れて頂きたい書店の紹介。1903年(明治36年)創業の「一誠堂書店」は、神保町駅A7出口すぐにある老舗の古書店。和・洋の古書、一般書、学術書、美術書などを取り扱っています。その歴史をたどると、顧客には柳田國男・志賀直哉・川端康成・井上靖・三島由紀夫・松本清張などの日本を代表する文豪たち。一誠堂書店は間違いなく日本文学史を支えてきた本屋の1つでしょう。

また現在の取引先には、宮内庁書陵部、国立国会図書館、東京大学、慶応義塾大学などのほか、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、大英図書館などがあり、世界的にも一目置かれている本屋です。外観はステンドグラスが印象的で、内装は木をベースに落ち着いた雰囲気。神保町観光の際は、歴史ある本屋・一誠堂書店へぜひお立ち寄りください。

6.猫本専門 神保町にゃんこ堂(姉川書店内)

神保町交差点ある小さな本屋・姉川書店の中にある「猫本専門 神保町にゃんこ堂」は、猫の本専門書店。全て立ち読み可能の店内では、つねに400種類、2000冊以上の猫の本をご覧いただけます。ゆっくり読み比べて、自分にピッタリの猫本を探してみてはいかがでしょう。また、にゃんこ堂で猫本を購入すると、オリジナルの猫ブックカバーがついてきますよ。

もともとは3棚分だった猫の本コーナーは、PR活動を通してネットで話題となり観光客が殺到。今では姉川書店の半分以上がにゃんこ堂となっています。また最近では、猫トートバッグの販売を始めたり、プロの猫写真家をゲストにトークショー・サイン会を開催したりと、猫活動に精力的。またホームページでは、猫店長「リクオ」の紹介もしていますよ。神保町観光の際は、猫好きの方も、本好きの方もぜひ前足を運んでくださいニャー。

7.子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」

神保町駅A1出口からすぐの場所にある「子どもの本専門店ブックハウスカフェ」は、カフェを併設した絵本専門店です。約12,000冊の絵本や児童書、ステーショナリー、ぬいぐるみなどが揃い、家族で楽しめるブックカフェとなっています。

「和弁当」「ビーフとチーズの特製カレー」「サーモンとアボカドのホットサンド」など、厳選した食材を使ったこだわりのメニューが人気。「お子様カレー」や各種スイーツも充実しているので、ぜひお子様と一緒に訪れてみてください。

また、紙芝居やトークショー、お話会などのイベントも定期的に開催されているので、公式サイトのイベント情報は要チェックです!

8.ボヘミアンズ・ギルド

神保町のすずらん通りに面する「ボヘミアンズ・ギルド」は、芸術書の専門店です。「ボヘミアンズ・ギルド」は「自由な芸術家たちの集まり」という意味を持っています。

1階には美術に関連する画集・図録・評論をはじめ、デザイン、建築、写真、芸能、思想、哲学など、幅広いジャンルの本が揃っています。また、レジ奥のショーケースには、博物館に展示されてもおかしくないような珍品も並んでいますよ。

店内では、さまざまな作家のオリジナル作品や絵画・版画・プリント、限定本、署名本、初版本など、希少価値の高いアイテムも取り扱っています。2階には鑑賞スペースがあり、ブックギャラリーで本を手に取って閲覧しながら、コーヒーを楽しむことも可能です。

木を基調とした温かみのある空間には心地よいジャズが流れており、つい長居したくなる雰囲気。神保町を訪れた際は、落ち着いた時間を過ごせる「ボヘミアンズ・ギルド」をぜひ訪れてみてください。

9.@ワンダー

「@ワンダー(あっとわんだー)」は、神保町の古書店の中でも、ミステリー・SF・映画関連本・プロレス・格闘技・古武道などの古書の品揃えが豊富です。様々な掘り出し物が見つかると話題で、リピーター多数。きっと満足させてくれる一冊が見つかるでしょう。

また古い映画のパンフレットも多く、「イタリア映画」「青春映画」「サスペンス映画」などジャンル分けされているので、探しやすいのも特徴です。ガラスケースにディスプレイされているオススメ一覧を眺めるだけでも、レトロな雰囲気を味わうことができます。

1954年に公開されたイタリア映画『大いなる希望』や、1953年の溝口健二監督の『雨月物語』などは高価ですが、マニアにはたまりません。そして映画の大型ポスターもバラエティ豊かなラインナップで、在庫数は何と1万枚!!

2階の喫茶店「ブックカフェ二十世紀」では、本を読みながらコーヒーを飲めます。神保町観光の際は、@ワンダーも観光ルートに加えましょう。

10.南洋堂書店

「南洋堂書店」は、建築関連書の専門店。建築という1つのジャンルで3階まで本で埋まっています。これぞ神保町ならではの書店と言えますね。1・2階には古書・和書・建築関連の雑誌(バックナンバー中心)、3階は特価本や洋書の新刊がズラリ。

建築書だけでもこんなにあるのか、と思わず感動!1点ものの古書ものなかには、数十万円するものもあります。見るだけでも緊張してしまいますね。南洋堂書店には大学の教授・学生・研究者・建築士・デザイナーなどが入れ替わり訪れます。4階のギャラリーでは、展覧会や建築家の講演会も開かれていますよ。

2007年には建築書専門店らしく、若手建築家の設計で店内を大幅リニューアル。靖国通りに面したエントランスは、全面ガラス張りになりました。外からオシャレな店内の様子を見ることができ、思わず覗き込んでしまう観光客の方もいらっしゃいます。外観自体が素敵なので、雰囲気のある観光の写真が撮れること間違なしです。

この記事での神保町の書店紹介はこれで終了となりますが、神保町には様々な専門書店がたくさんあります。観光の際はぜひ散策をお楽しみください。

11.奥野かるた店

神保町駅A4出口から徒歩3分の位置にあるのは、なんと、かるた専門店。全国でも珍しいかるた専門店は、一見の価値アリですよ。店内には、かるた・百人一首・花札のほか、囲碁・将棋・すごろく・トランプなど昔ながらの遊びにまつわるものがたくさん。どこか懐かしい気持ちになること間違いなしです。

最近では親子で訪れる方も多く、親御さんが昔ながらの遊びをお子さんに教える姿も。遊びながら学べる『宮澤賢治 木版歌留多』などは、今でも根強い人気を誇っています。またレトロさを醸し出しているヨーロッパの珍しいチェスなども展示中。商品数は、かるただけでも約300種、ゲームを含めると500種にもなります。

奥野かるた店は、創業は1921(大正10)年という老舗で、100周年を超えました。2階には「小さなかるた館」があり、百人一首の貴重な資料や、骨董的な価値も高い江戸時代のかるたコレクションもご覧いただけます。またエントランスのディスプレイには何と最新のゲーム機や人気玩具まで。古きよき時代を保存しながら、今の時代にもついていこうとする姿が素敵ですね。ここも神保町観光の目玉スポットの一つです。

12.オッカラン

「オッカラン」は、神保町にあるエスニック雑貨の専門店です。観光アクセスは、神保町駅A4出口から白山通りを水道橋方面へ徒歩5分ほど。外観からも異国情緒が漂う、独特の雰囲気を醸し出しています。

このお店の特徴は、オーナーが旅先で出会い、心ときめいた雑貨を直接仕入れて販売していること。店内には、タイ、フランス、モロッコなど、世界中の観光地から集められた雑貨が所狭しと並んでいます。

バスケットやアクセサリー、カバン、グラス、小物入れなど、アイテムの種類が豊富です。しかし再入荷不能な商品もあるため、観光で訪れた際に気に入ったアイテムがあれば、その場で購入するのがおすすめ。自分用だけでなく、プレゼントにもぴったりな商品が揃っていますよ。

お店や商品の情報は、SNSで随時更新されていますのでチェックしてみてください。また、オッカランは不定休のため、営業日を確認してから訪れるのが安心です。

13.千代田区立千代田図書館

千代田区立千代田図書館

図書館が観光スポット!?と思われる方もいるかもしれませんが、さすが世界一の本屋街・神保町近くに立地する千代田区立の図書館です。公共図書館としてのクオリティは間違いなく日本トップレベル。ここでは、ただ単に本を借りて読む、という以上の画期的な楽しみ方ができます。

まずは連想検索システム。ICタグリーダーを組み込んだ書見台の上に本を置けば、書籍情報や関連する本を一覧表示してくれます。また本のタイトルでなくとも、キーワードを打ち込むだけで関連する書籍の情報がズラリ。例えば館内で見つけた新書から古書の情報を入手し、連想検索でその本を扱っている神保町の古書店を紹介してくれたりもします。きっとお目当ての一冊が手に入りますよ。

また、平日は夜10時まで開館していることも特徴。会社帰りに立ち寄ることが可能で、PC接続用の電源もあります。そして、図書館コンシェルジュは図書の情報はもちろん、グルメや神保町エリア全体にも詳しく、まさに地域の拠点となっています。アクセスは、千代田区役所庁舎内の9・10階。未来の都心型公共図書館へ、観光の際は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

14.米沢嘉博記念図書館

米沢嘉博記念図書館/現代マンガ図書館

米沢嘉博(よねざわよしひろ)氏は、おたく四天王の一人に数えられえる"コミケ(コミックマーケット)の父"。日本を代表する漫画評論家であった故・米沢嘉博氏の蔵書を公開する形で、2009年に母校である明治大学がオープンさせた観光図書館が「米沢嘉博記念図書館」です。

漫画の他にも、アニメの原画・フィルム・ゲームやキャラクターのフィギュアなどを展示。もともとは米沢氏個人が所有していたものですが、その多さには驚くばかりです。

日本のサブカルチャーの歴史がつまった観光地として、訪れるサブカルファンも多い米沢嘉博記念図書館。いずれは、「明治大学東京国際マンガミュージアム」となる予定です。

今や東京ビッグサイトなどで開催される巨大な観光イベントとなったコミケですが、ここにはコミケを初期資料から辿るコーナーがあります。米沢さんのあらゆる表現に場を与えようという気持ちが、資料の一つひとつから伝わってくるでしょう。神保町観光の際はぜひ訪れたいスポットですね。ちなみに、漫画の貸出には有料の会員登録が必要ですのでご注意ください。

15.らくごカフェ

「らくごカフェ」は、その名の通り、落語を楽しめるカフェです。平日の昼間は通常のカフェ営業のみですが、夜になると毎晩、落語家さんが登壇し、公演が行われています。日曜には終日、落語公演が開催されることもあります。出演する落語家は、若手からベテランまで幅広く、日によっては女流落語家が登場することもあり、バラエティ豊かなラインナップが魅力です。

タイムテーブルやスケジュールは、らくごカフェの公式サイトで確認できます。予約はメールや電話で可能ですが、当日は電話のみ。座席数が50席と少ないため、観光の際には早めに予約をしておくことをおすすめします。

店内には、落語関連のグッズが多数揃っています。CDやDVDはもちろん、落語に関する古書や噺家のオリジナルグッズも手に入りますよ。小腹が空いたときには、カフェでサンドイッチをどうぞ。中国工芸茶やお酒を飲みながら本を手に取って楽しむことができ、憩いの空間としても利用できます。

神保町観光の際には、らくごカフェで「落語漬け」の一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。新しい趣味や自分との出会いが待っているかもしれませんよ。

16.夏目漱石記念碑(千代田区立お茶の水小学校)

夏目漱石記念碑(千代田区立お茶の水小学校)

出典: Tokyo global - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=87741776による (CC BY-SA 4.0)

神保町古本屋街に訪れた人が休憩したり、学生やビジネスマンがお昼をとっている憩いの場、千代田区の錦華公園。この公園に隣接して、千代田区立お茶の水小学校と幼稚園があります。小学校の正門横には、夏目漱石記念碑があるので立ち寄ってみてください。

記念碑には、「吾輩は猫である 名前はまだ無い 明治十一年 夏目漱石 錦華に学ぶ」と刻まれており、これは若き日の夏目漱石が錦華学校(現お茶の水小学校)で学んだことを表しています。当時の漱石の成績は優秀で、小学校を飛び級で卒業したそうです。

神保町には中野書店・玉英堂書店・八木書店古書部など近代文学に強い古本屋も点在。神保町観光なら、漱石の本を購入して錦華公園で読む、なんて贅沢も叶います。

御茶ノ水駅近くにある日本正教会の本部「ニコライ堂」は、漱石の著書『それから』の重要なシーンに登場しています。「洋食 松栄亭(しょうえいてい)」では、漱石が好んだと言われる洋風かき揚げを食べられるので、少し足をのばしてみましょう。

17.学士会館 東京大学発祥の地

学士会館「東京大学発祥の地」

アカデミックな雰囲気に包まれている神保町の歴史を、少し紐解きましょう。神保町駅A9番出口の南にある学士会館の正面玄関前に、「東京大学発祥の地」の石碑が建っています。同時にここは、日本の大学発祥の地でもあります。

もともとは明治10年に東京開成学校と東京医学校が合併し、東京大学がこの地に創立されました。当時は法学部・理学部・文学部・医学部の4学部でしたが、医学部以外の校舎がこの神田錦町3丁目に建てられました。その後東京大学は学部を充実させながら発展し、明治18年には文京区本郷へ移転していきます。

また、ここ神田錦町は、明治初期に東京外国語大学・学習院大学・一橋大学が発祥した地でもあり、通学する学生を相手にたくさん書店ができました。それが、世界一の本屋街・神保町書店街の由来となっています。また、出版・印刷・製本業も集積し、まさに日本の教育・文化の中心地となりました。同志社大学の設立者である新島襄の誕生地跡も、ここにありますよ。神保町へ観光の際は、日本の教育の息吹を感じに来てください。

学士会館(東京)

国の有形文化財でもある「学士会館」は一般開放されており、レストランや結婚式・宴会のできる観光施設となっています。

18.日本野球発祥の地

日本野球発祥の地(東京)

東京大学発祥の地に続いて、学士会館周辺にはもう1つの有名な観光モニュメントがあります。それは「日本野球発祥の地」の石碑。ボールを握った手がとても印象的ですね。観光アクセスは神保町A9出口の正面です。かつて東京大学のあったこの地では、当時多くのお抱え外国人が英語を教えていました。

その中の一人、アメリカ人の故ホーレス・ウィルソン氏は英語を教えるとともに、生徒に野球を伝えます。明治6年には新らしい校舎とともに運動場が作られ、本格的な野球の試合が出来るようになりました。明治9年には日本在住のアメリカ人チームと国際試合が行われた記録も残っています。後に帝国大学(現東京大学)に通い、文豪になった正岡子規もここで野球に夢中になりました。こうして日本中に広まった野球は、今日のように国技の1つとなるまで発展を遂げます。

2003年、日本に野球を伝えた功績を讃えられ、故ホーレス・ウィルソン氏は日本野球協会の殿堂入りを果たしました。それを記念して、野球殿堂博物館と学士会によりこのユニークな観光モニュメントが建設されたのです。野球をやってた人も、そうでない人も、神保町観光の際はインパクトのある記念碑の前で写真をとりましょう。また、東京ドームで試合を見る前にここに訪れるという観光コースもおすすめですよ。

19.「周恩来ここに学ぶ」の碑

「周恩来ここに学ぶ」の碑(愛全公園)

神保町駅A2出口近く、愛全公園内に観光スポット「周恩来ここに学ぶ」の碑があります。中華人民共和国の国務院総理(首相)を務めた周恩来は、かつて日本への留学経験がありました。

その時に、この地にあった東亜高等予備学校で日本語を学んだのです。また周恩来以外にも、たくさんの中国からの留学生が東亜高等予備学校で日本語を学びました。神保町には中華料理店や中国の書籍を扱うお店が多いのは、その名残でもあります。また周恩来の著書『十九歳の東京日記』にも、当時の様子が書かれています。

日本で学んだ彼が中国で力をつけ、国のナンバー2までのぼりつめると、1972年に当時の田中角栄首相と「日中共同声明」に調印。戦後初めて日本との国交正常化を実現します。それが1978年の日中平和友好条約へと繋がっていく... という歴史を感じずにはいられません。

1998年、日中平和友好条約の締結20年ならびに周恩来生誕100周年を記念して、この石碑が建設されました。石碑の多い神保町でも、最もツウな観光スポットです。

20. 神田スポーツ用品店街

神田スポーツ用品店街(小川町)

神保町駅と小川町駅の間の靖国通りは、日本一のスポーツ用品店街という、他に類を見ない観光地となっています。近隣に大学が多いことから集まり始めたスポーツ用品店は、札幌冬季オリンピックをきっかけに爆発的に増えました。

大手スポーツメーカーも店を構え、何でも揃うバラエティ豊かなスポーツ用品店の観光街になっていますが、特に充実しているのはやはりウインタースポーツ用品。スキー板・スノーボード・ウェアが、信じられないくらいの割引率で購入できます。

その他では、アウトドア用品店も多いので、ボードやキャンプに観光に行く前にはぜひ訪れたいですね。また神保町観光の際は、購入する予定がなくても見て回るだけでも楽しいですよ。

◎神田神保町で楽しめるスポットまとめ

神田神保町の古書店街(東京)

本屋さんやカレー屋さん以外にも楽しめるスポットがたくさんある神田神保町。学士会館があったり、かつては映画が有名であったり、多くの石碑があったりと、神保町のコアな観光情報もご紹介しました。

本屋さんの紹介は数店舗しかできませんでしたが、まだまだ多くの特色ある本屋さんがあります。1人で、友人や恋人と、または家族で、様々な人と楽しむことができる神田神保町。この街、神保町観光でお目当ての本と出会えること、素敵な思い出がつくれる事を心より願っています。

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