諏訪大社下社の名物は塩羊羹！長野県下諏訪町で買えるオススメのお土産３選

長野県のほぼ中央に位置する下諏訪町。南には諏訪湖を擁し、北には中山道の難所の1つ和田峠があります。駅や甲州街道からやや離れたところにある諏訪市の諏訪大社上社に対して、下諏訪町に鎮座する下社はJR下諏訪駅から歩いてすぐなのに加えて、旧中山道の宿場町と門前町が融合しています。

そんな下諏町のお土産には一体何があるのでしょうか。小さな町ですが、古社と宿場、そして温泉が1カ所に集まっていることから、下諏訪には美味しいお土産品がたくさん揃っています。今回ご紹介するのは、下諏訪町おススメのお土産品3選。ぜひお土産選びの参考にして下さい。

1. 新鶴本店の塩羊羹

いまや日本各地で見られる塩羊羹。その元祖といわれているのが、諏訪大社下社秋宮門前の「新鶴本店」です。明治六年に、創業者の河西六郎が諏訪地方特産の寒天を使った羊羹に、山国信州では貴重だった塩を加えることを発案。小豆・寒天・砂糖と塩の馴染み具合に苦心しながら、工夫を重ねて完成させました。厳選された北海道十勝産の小豆と地元茅野の寒天を材料に、楢の薪を焚いて練り上げるという昔ながらの製法にこだわっています。強くて柔らかな楢材の火力と職人の技が、ガスや機械では出せない手作りの味を作り出しているのです。

羊羹というと日保ちのするお土産というイメージですが、新鶴本店の塩羊羹の賞味期限は夏期で5日！他の時期でも7日程度です。それも、防腐剤も真空パックも使用していない手作りの味ゆえ。とくに人にお土産としてあげるときには注意してください。

諏訪地方では他のメーカーも塩羊羹を製造していて、ドライブインや駅売店などで見かけます。ですが、地元っ子は新鶴以外の塩羊羹は偽物だというくらい、元祖として絶大な信頼を受けています。せっかくなら元祖の一品をお土産にしてみませんか。肝心のお味は、食べてからのお楽しみです。

2. 時計づくり体験

諏訪地方といえば、今でも精密機械工業で知られています。下諏訪の「諏訪湖時の科学館儀象堂」はとくに精巧な技術を擁する時計製造に関して、さまざまな展示や体験に触れることのできる施設です。

そんな「日本近代時計発祥の地」へ来たならぜひチャレンジしてみてほしいのが、「儀象堂時計作り体験」。簡単な壁掛け時計から、本格的なムーブメント仕掛けの機械時計の組み立てまで、さまざまなコースが用意されています。文字盤に絵を描いたりデコレーションしたりするコースもあるので、小さなお子さまからこだわり志向の大人まで、幅広く楽しむことができますよ。国家資格をもつベテラン技師がていねいに教えてくれるので、下諏訪観光の思い出の詰まったお土産になること請け合いです。

2週間前までに予約すれば、オーダーメイド時計「すわッチ」をお土産にすることもできます。お気に入りの写真やイラストを送って、世界に1つだけのオリジナルお土産時計を作ってみるのも面白いですね。

3. 信州あべ川餅

1918年創業の老舗「福田屋」。あべ川餅といえば福田屋、福田屋といえばあべ川餅というくらい、下諏訪に長年親しまれてきた銘菓です。あべ川餅というと、静岡県の安倍川餅のイメージですが、創業者の佐野竹一は、静岡県富士宮市から諏訪に移り住んだ一家の出身でした。

諏訪地方の地元の人たちには、信州あべ川餅は「御射山餅」とも呼ばれています。毎年8月26日と27日に行われる諏訪大社の狩猟神事「御射山祭（みさやままつり）」は、五穀豊穣と天下泰平を願う神事。この時期に数えで2歳になる赤ちゃんの厄落としとして、おなかに大豆から作ったきな粉を入れて邪気を払うように、福田屋のあべ川餅が御射山餅として食べられるようになったのです。下諏訪では2歳の子供がいなくても、家族みんなで8月の終わりにあべ川餅を食べる習慣が残っています。

風味の良い青ばた豆で作られたきな粉に沖縄黒糖を合わせてまぶしたあべ川餅は、甘すぎずシンプルな味わい。蓋を開けただけで、美味しそうな香りが漂ってきます。他店には卸していないので、本店でしか買えない下諏訪の名物お土産ですよ。

◎まとめ

下諏訪町でおススメのお土産品を3品ご紹介しました。下諏訪のお土産といえば、なんといっても新鶴本店の塩羊羹が有名です。

ですが、門前・宿場・温泉と3つの顔をもつ下諏訪には、他にもここならではのお土産がいろいろあります。とくに新鶴本店の塩羊羹は日保ちがしないので、人にあげる用や職場で振る舞う用のお土産が欲しいときには、あべ川餅やみそ饅頭、信州手焼きせんべいなどもオススメですよ。

諏訪大社下社の名物は塩羊羹！長野県下諏訪町で買えるオススメのお土産３選