仙台空港のある仙台市の隣り町。名取市でおすすめのお土産４選！

名取市は、仙台市の南に隣接する市です。市内には仙台空港があり、東北の空の玄関口となっている一方、大型ショッピングモールが進出するなど仙台のベッドタウン化も進んでいます。

もともとは奥州街道沿いの歴史ある農村地帯で、雷神山古墳や飯野坂古墳群、旧中澤家住宅といった文化財が多いことで知られています。そのため、名取市には独自の美味しいお土産がいろいろあります。ここでは、仙台の市街とは一味ちがった名取市ならではのお土産をご紹介しましょう。

1. 三色最中

名取市役所の近くに大きな工場兼店舗を構える「寿の三色最中本舗」は、仙台銘菓「三色最中」の製造元のひとつです。三色最中は、その名の通り1つ最中に3種類のあんこが入っているのが特徴。円形のモナカを3本の扇の形に分けるので、お土産にピッタリな縁起の良いお菓子とされています。

寿の三色最中本舗は、もともとは昭和6年に製餡業者としてスタートしたことから、とくにあんこの味が自慢です。小倉あんに白あんと、胡麻または抹茶の3つの餡が織りなすハーモニーは絶妙ですよ。

また、このお店のもう1つの人気商品に「ぶなの森」があります。こちらはうって変わって洋風の焼き菓子。バターをたっぷり使ってしっとりさっくり焼き上げた生地に、アーモンドキャラメルの甘みがクセになるお菓子ですよ。

2. 伊達な玉子

「伊達な玉子」は、三陸土産「かもめの玉子」で知られるさいとう製菓が開発した、名取市にある仙台空港限定のお土産商品です。ブラックチョコレートのコーティングに黄色い三日月の意匠は、そう！仙台が誇る伊達政宗の鎧兜にちなんだものです。

ほかにも仙台空港には、笹かまや牛タンの限定お土産などもありますよ。名取市の仙台空港から宮城入りするという人も少なくないはず。ぜひ空港で、限定のお土産商品をゲットしてください。

3. 実方まんじゅう

百人一首の51番、「かくとだに　えやはいぶきの　さしも草　さしも知らじな　燃ゆる思ひを」の作者である藤原実方朝臣（ふじわらのさねかたあそん）をご存知ですか？実方は平安時代の歌人で、天皇の不興を買って奥州へ左遷され、ここ名取で落馬事故により亡くなりました。今でも名取市内には、「中将実方の墓」が残っています。

名取市の菓子舗「たこうや」で販売されている「実方まんじゅう」は、そんな悲運の貴人藤原実方にちなんだ銘菓。生地には沖縄産の上質な黒砂糖がたっぷり練り込まれていて、都人の気品を感じさせる上品な味わいに仕上がっています。

名取市の歴史にちなんだお土産品。名取らしさにこだわる人にはとくにオススメですよ。

4. 純米酒「閖」

2011年3月11日、東日本大震災の津波で、太平洋岸の多くの地域が壊滅的な被害を受けました。名取川の河口にある港町閖上（ゆりあげ）もそのひとつ。県内でも有数の漁港として栄えていた閖上の町は、一瞬にしてすべてが押し流されてしまいました。

この閖上で140年以上の歴史をもつ佐々木酒造も全壊の被害を免れませんでしたが、翌年には多くの支援のもと、早くも仮設の蔵と店舗を再開させました。佐々木酒造の新たな主力商品となった純米酒「閖（ゆり）」は、震災後に開発された、名取市産の米にこだわったお酒。口当たりは軽くすっきりしていますが、そこには復興への想いが詰まっています。

新しい仮設店舗は、仙台空港アクセス線沿いの閖上さいかい市場内にあります。震災から立ち直った酒蔵のこだわりの地酒を、名取のお土産に持ち帰ってみてはいかがでしょう。

◎まとめ

宮城県名取市でおすすめのお土産をご紹介しました。仙台駅と仙台空港の間にあることから、どうしても通過点とみられがちな名取市。ですが、この町にはみどころもあれば、美味しいお土産もいろいろあるんです。

車で移動する人は、ぜひ閖上の港も訪ねてみてください。震災から復興しようと頑張る地元の人たちからもらうエネルギーが、きっと何よりのお土産になることでしょう。

仙台空港のある仙台市の隣り町。名取市でおすすめのお土産４選！