ニューヨーク・クイーンズの個性的な美術館をご紹介。おススメ4選！

ニューヨーク市の中には大小合わせて100以上の美術館・博物館がありますが、そのほとんどはマンハッタンに集中しています。しかし数は少ないもののクイーンズにもとっておきの美術館があるんですよ。マンハッタンからちょっと足をのばして、クイーンズの美術館に行ってみませんか？

1.Queens Museum

クイーンズで最も有名な美術館といえば、こちらの「Queens Museum」でしょう。1939年の万国博覧会の為に建てられたのちに国連総会にも使用され、1964年から1965年の万国博覧会でも使用されたという歴史ある建物なんです。

万博の際に作られたニューヨークのミニチュア「ザ・パノラマ」がクィーンズ美術館で一番人気のある展示物です。アップデートを重ね、現在ではニューヨーク市5区（ニューヨーク、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタッテンアイランド）にある1992年までのほぼすべての建物をミニチュアで再現していて、小さなビルまで含めるとその総数は89万5千にもなるそうです。100人体制で3年がかりで作られた芸術作品、これを見るためだけでも訪れる価値がありますね。

「ティファニー」の創設者の息子である、ルイス・ティファニーによるガラスランプの貴重なコレクションも必見ですよ。

2.The NOGUCHI Museum

日系アメリカ人アーティスト「イサム・ノグチ」がもともと自分のアトリエがあった場所に自ら設計した貴重な美術館「The NOGUCHI Museum」。日本人の父親とアメリカ人の母親を持つ彼は、2歳から13歳まで日本で暮らしていたので、彼の作品には和のティストを多く感じることができます。

こちらの美術館では、結局は採用されなかった広島平和記念公園の慰霊碑のデザインも見ることができますよ。いったん採用されたものの彼がアメリカ系であったため一転して不採用となってしまった、という悲しい逸話付のデザインです。イーストリバーを臨むロング・アイランド・シティにあり、作品の展示だけではなく、レクチャーやコンサートなども行われています。イサム・ノグチの世界に触れたい方は必見です。

3.MoMA PS1

ニューヨークで人気の美術館といえば必ず名前があがるのが「MoMA（ニューヨーク近代美術館）」。クィーンズに別館にあたる「MoMA PS1（ピーエスワン）」があるということは、あまり知られていません。

マンハッタンのMoMAが主にモダンアート（近代美術）を扱い、有名アーティストの作品を展示しているのに対し、クイーンズの「MoMA PS1」は主にコンテンポラリーアート（現代美術）を扱い、若手アーティストの作品を取り上げて活動を支援しているというのが特徴です。そのため常設展は少なく常に何か新しい展示や取り組みに力を入れている、ライブ感のある魅力的な美術館なんです。

PS1とは「Public School」の略で、建物自体が廃校になった公立小学校を利用している事に由来しています。うまく学校の設備を再利用していて、廊下や階段もなんだか懐かしい雰囲気でほっこりできます。ニューヨークらしさ全開なフレッシュなアート、頭で考えるより直感で楽しんでみてくださいね。

ちなみに本家MoMAの入場券があれば（一ヶ月以内）、こちらにも入場できるのでぜひ両方訪れてみてくださいね。

4.Museum of The Moving Image

クイーンズのアストリアにある穴場的な美術館が「Museum of The Moving Image」です。日本語にすると映像ミュージアムといったところ。映画、テレビ、ゲームやバーチャルリアリティなど多種多様な映像の世界を独自の手法により展示していて、来場者が一緒に楽しめるのが魅力です。名作品のワンシーンをアテレコできたり、子供が簡単なアニメーションを作れたり、古いゲームを楽しめるコーナーもあり人気です。

実際の映画やテレビドラマで使われたシナリオやセット類が展示されていて、映画好きにはたまらないアイテムがいっぱい。中でも映画「エクソシスト」で少女の首がぐるっと一回転したシーンで使われた道具は必見です。様々なイベントも行われているので、事前にウェブサイトで確認していきましょう。

◎まとめ

日本からの到着地であるJFK空港やアメリカ国内線のラガーディア空港があるクイーンズ。観光で訪れる人はなかなかいない、ちょっと地味な地域です。ご紹介した美術館のほとんどはマンハッタンから地下鉄で簡単にいける場所ばかり。ニューヨーク滞在で時間がある方は、ぜひクイーンズの個性的な美術館を訪れてみてくださいね。

ニューヨーク・クイーンズの個性的な美術館をご紹介。おススメ4選！