歴史から文化、絶景に偉人まで!石垣島を満喫する穴場観光スポット13選

画像出典:P_yoshihiro / PIXTA(ピクスタ)

歴史から文化、絶景に偉人まで!石垣島を満喫する穴場観光スポット13選

沖縄の離島の中で西表島に続き広い石垣島は、広大な自然に恵まれた島。世界でも高い透明度を誇る「川平湾」やシュノーケリングに最適な「米原ビーチ」など、定番観光地が豊富にあります。しかし、石垣島の魅力は定番スポットだけに限りません!穴場スポットもたっぷりあるのです。今回は人気観光地の石垣島の穴場観光スポットをご紹介します。

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歴史から文化、絶景に偉人まで!石垣島を満喫する穴場観光スポット13選

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1. フルスト原遺跡

石垣空港より北側に隣接するフルスト原遺跡は、標高約25mほどの台地上にあります。遺跡内は12.3haと広く、15基の石積み障壁で区画されているのが特徴。遺跡は15~16世紀頃に造られたそうで、沖縄本島でよく見られるグスクと似ています。しかし、高さは1~2mほどしかないので、敵から攻撃から守るためのものではないと言われているのです。

大浜の英雄と称えられたオヤケアカハチの居城という説もありますが、遺跡内では八重山焼きや青磁、白磁などが出土しており、武器などは発見されていないため住居地域と考えられています。つい最近になって公園化が進み、現在も整備段階なので案内標識や遺跡の解説などはありません。なので、見学の際は十分気を付けて楽しみましょう。15世紀頃の暮らしを感じられる素敵な穴場スポットです。

2. 大濱信泉記念館

1891年に石垣島に誕生した大濱信泉は、1954年に第7代早稲田大学総長になり、沖縄復興にも尽力した偉大なる人物です。そんな大濱信泉を顕彰するため、1997年に創建されたのが大濱信泉記念館。外装は早稲田大学の時計代をイメージした塔があり、胸像も設置されています。館内は2階建となっており、1階の展示スペースは無料で見ることが可能です。

展示には大濱信泉の足跡を追う内容や、自身が自筆した書物、愛用していた万年筆や帽子、さらには早稲田大学で着用していたガウンなど、大濱信泉に関わる貴重なものが多数展示されています。他にも、使用していた電気ヒーターなども展示されており、明治時代や昭和時代の暮らしも学ぶことができるでしょう。

3. 富崎観音堂

普段は静かな境内ですが、市街地から近いことから正月になると初詣で賑わう富崎観音堂。元々は1701年頃、大浜集落より北東、カヤンニ原に小堂が建てられました。しかし、冨崎原に航海安全を祈願する経塚が建てられたことにより、1742年に現在の場所に移動し、冨崎観音堂と呼ばれるようになったそうです。

移転した当時はかやぶきでしたが、1784年頃に瓦ぶきに改築され、さらに1837年に経塚を中心に3体の観音を壇に安置した本堂が完成しました。本堂は台風や火事で何度も改築を繰り返し、1928年の改築には表門が建てられました。さらに琉球松などの植樹が植えられ、現在の風景が形づいたのです。のどかな境内を参拝するのも良し、正月に市民と一緒に初詣に行くのもおすすめですよ。

4. 津波大石

島の東海岸、大浜の崎原公園の西北隅にある津波大石。サンゴ礁の大塊で、高さは5.9mほどあるそうで、重量にすると1000tほどと想定されています。今まで1771年のM7.4の大地震であった八重山地震による大津波で打ち上げれたと言われていましたが、調査が進み、約2000年前の先島津波によって現在の場所に移動されたことが分かったのです。

その理由は、塊には貝や枝サンド、テーブルサンゴやみどり石だけではなく、堆積砂岩の上にあることが確かめられるので、元々ここに点在している石ではないという結果が出ました。島各地に津波で運ばれた津波石が散在していますが、大浜崎原公園のものが最大とも言われ、国の天然記念物としても指定されています。自身の恐ろしさと同時に、どこか神秘を感じられるスポットになっています。

5. 川平観音堂

川平観音堂は川平公園内にある観音堂。名勝である川平湾を見下ろす高台に建てられています。この観音堂が建てられたのは17世紀中頃とされ、一人の小僧によって建てられました。マーラン船の乗っていた小僧が上陸している時、順風となって船が急きょ出港。取り残されたしまった小僧は村で船が戻ってくることを祈ると、逆風となって船が戻り、小僧は再び船へ乗ることができたのです。

その小僧が一人前の和尚となって帰島して、神仏に願った土地として観音堂が建てられたと言われています。境内へと続く参道にある解説碑があるので、内容を理解できるでしょう。参道には灯籠が並び、神秘的な空間に包まれています。そして、観音堂から後ろへ振り向くと川平湾を一望でき、ここはまさに隠れた絶景スポットですね。

6. 宮良殿内

宮良殿内(ミヤラドゥンチ)は琉球王府の時代、宮良殿内の頭職であった宮良当演が建てた私宅です。王府時代では、住宅が階級によって決められていました。宮良殿内は首里の貴族屋敷のような建築様式で、八重山の頭が階級に似合わない屋敷を構えるのは違法と王府から5回も取り壊しを命じられたが命に応じず、1874年にかやぶきに変更。しかし、1899年に以前の赤瓦へと戻されました。

庭園は石垣で囲まれ、日本式の庭園なのですが、琉球石灰岩の築山や石橋が掛かり、フクギやソテツと沖縄独特の植物が植えられており、独特の雰囲気を感じられます。王府時代の士族邸宅として貴重なものであり、他とは違う庭園を縁側から楽しむのがおすすめですよ。

7. 石垣市立八重山博物館

沖縄本土が米国施政下から復帰した1972年に開館。ここでは八重山諸島に関する貴重な資料がたくさんあります。館内では、八重山の焼き物であるナパリ焼きやお祭りの際に使用する旗頭、さらに人頭税時代の資料と、考古や歴史資料、美術や工芸品から、民具や農耕具などを多数展示。たくさんの展示品を間近で見ながら、八重山諸島の歴史や文化を肌で感じながら学ぶことができるでしょう。

八重山のことだけではなく、琉球王国時代の歴史も学べます。石垣島の各歴史スポットと合わせて訪れるのがおすすめです。入館料金も安く、室内なので雨でアクティブな観光ができない時にも最適です。また、駐車場台数はそれほど多くないので、休みの日はバスやタクシーの利用の方が良いかもしれません。

8. 道路元標

道路元標とは、道路の起終点を表す標識。本州では東京の日本橋のものが有名です。以前は日本各地に道路元標が設置されている、現在ある日本の道路元標は戦前の法律に基づいて高さ60mの四角柱状の石材のものが多いです。

石垣島に設置されている道路元標は、1950年8月から1952年3月までに存在していた米国施政下にあった八重山群島政府が設置していました。従来の道路元標の形ではなく、直方体になったオベリスク型の標柱となっているのが特徴です。

道路元標に埋め込まれた銅のプレートには八重山群島政府と記載されており、八重山での戦後のなごりを感じることができる貴重なスポット。八重山の歴史などを知った上で訪れると、感慨深さを感じることができるでしょう。

9. 元海底電線陸揚室

普段から観光客が少なくひっそりしている大崎近くのビーチ。砂浜の背後には石垣で囲まれた小屋があり、そこが電信屋「元海底電線陸揚室」。ここは1897年に造られた海底ケーブルの中継地として建てられた施設です。

日清戦争の勝利で日本が領土していた台湾と本土を通信をここで結んでいました。日本と台湾の通信を行う重要な施設であり、太平洋戦争では連合軍によって攻撃の目標となったのです。

レンガ造りとなっている建物の全体は、砲撃を受けた弾痕が生々しく残り、戦争時代での記憶を残す貴重な場所の一つ。内部からは焼け焦げた天井が見え、すさまじい攻撃を受けたことを語っているかの様に感じることができるでしょう。

10. 桃林寺

桃林寺は琉球王国の国王であった尚寧王が薩摩藩より進言を受け、1914年に八重山で初めて建てられたお寺。沖縄最古の木造建造物で、国の重要文化財に指定されています。山門には2体の仁王像があり、建物と同じく最古の木造彫刻。

おがたまの木と呼ばれる八重山産の木材で1737年に完成。現在は県の指定有形文化財となっています。桃林寺の隣にある権現堂は寺と同じ年に併設されましたが、1771年に大津波によって仁王像と共に壊滅してしまいましたが、1786年に再建されました。

しかし、太平洋戦争で大破されてしまいましたが、1947年に再び修復されました。その後も何度も修復されながらも、琉球王国の時代を象徴している穴場スポットとして人気です。

11. 伊原間サビチ洞

沖縄には有名な鍾乳洞がたくさんありますが、伊原間サビチ洞は国内でもとても貴重な鍾乳洞。全長377mと短い鍾乳洞ですが、薄暗い鍾乳洞を抜けるとそこはコバルトブルーの美しい海に繋がっています。

伊原間サビチ洞は日本で唯一海と繋がる鍾乳洞なのです。約3億7000年以上前、地殻変動によってサンゴ礁は隆起して、この鍾乳洞ができました。洞内には鍾乳石だけではなく、サンゴやシャコガイなどの化石もあり、以前ここが海であったことを感じるでしょう。

また、昔は塩漬けのお肉を便で保存していた習慣があり、それを思わせるかのように洞内には八重山焼きの壷などが置かれています。入口目には池があり、運が良ければ巨大なウナギも見れるかも!

12. 唐人墓

自然が多い石垣でも珍しく人工的に造られた観光スポットが唐人墓。緑の屋根瓦の上には竜や騎士の象が装飾され、中華風なデザインを感じるの特徴です。1952年、中国人労働者がアモイから米国船でカルフォニアへ運ばれている途中、米国船の船長や船員から乱暴な扱いを受けていました。それに耐えきれなくなった中国人は船長を含めた船員7人を殺害する暴動になり、船は石垣島沖に座礁して中国人は取り残されてしまったのです。

石垣島に残されや中国人は米英兵の捜索で殺害、疫病で亡くなる人など380人のうち128人の命がなくなりました。分散されて埋葬されえいた中国人のために、台湾政府などの支援を受けて合葬慰霊をするために作られたお墓なのです。敷地内には大きな墓や記念碑なども建てられているので、石垣島の歴史に触れたい方におすすめです。

13. 名蔵アンパル

名蔵アンパルは島の南部に位置する千潟とマングローブが広がっている地域。名蔵川が名蔵湾へ流れる河口の一帯は湿地となっており、たくさんの野鳥がやってくる場所であることから、2005年には湿地保存の国際条約であるラムサール条約に登録されています。この湿地に飛来するのはクロツラヘラサギやセイタカシギ、アカアシシギなどのシギ、チドリ類の水鳥です。

他にもカンムリワシやリュウキュウスミなどの猛禽類、森林性鳥類といった種類も生息しているので、バードウォッチングをするのに最適な穴場スポット!名蔵アンパルの魅力は野鳥だけではありません。沖縄固有のオキナワモンシロモドキやヤエヤマイシガメ、ミナミコメツキガニなどの生物も生息しています。ヤエヤマヒルギ、オヒルギといったマングローブも生息しており、普段は根が水中に潜っていますが千潟時には根元まで間近で観察することができますよ。

◎まとめ

石垣島で数多くある観光スポットの中から、穴場観光スポットを13か所ご紹介しました。遥か昔を想像させるような石垣島の文化、そして悲しいできごとを感じられる場所、神秘的な光景を楽しめるスポットなどがたくさんあります。

昭和時代を代表する偉人の1人、大濱信泉の記念館や、八重山を中心とした琉球の歴史と文化を学べる博物館もおすすめです。歴史や文化、見どころなどが満載の沖縄でも、石垣島は本島とは少し違う離島ならでは風景を楽しめる場所。定番とは一味違う穴場スポットの観光で、石垣島の魅力を思う存分楽しみましょう!

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