歴史と文化とテクノロジー！山口県岩国市で見るべきお祭り3選

岩国市は山口県の東の端、広島市と接する都市です。古くは万葉集にも岩国の名が見れます。それほどの歴史を誇る岩国市は、名勝錦帯橋を抱える有数の観光都市であるとともに、昭和のころから軍事・工業都市としても発展してきました。

今回は、岩国市の祭りについて見ていきます。どのような祭りがあるのでしょうか？

1. 岩国祭

岩国祭りは毎年10月の第3土・日曜に、岩国駅前周辺を会場として行われるお祭りです。土曜日には芸能大会や岩国太鼓の演奏などが行われ、メインとなるパレードは日曜日に実施されます。

日曜日はそれこそ、岩国市中心部のあちこちでさまざまなイベントが開催され、まさしく「お祭り状態」！主催行事だけで20近く、全部合わせると30近いイベントが行われます。なかでも国道を歩行者天国にして行われる吹奏楽パレードや演奏会、岩国よいとこ総踊り、白蛇神事などがメインイベントとなっています。白蛇神事のシロヘビは国の天然記念物で、岩国周辺の地域だけに生息する貴重なものなんですよ。

岩国祭りではパレードや踊りだけでなく、お子様向けのアトラクションやチャリティーイベント、フリーマーケットなども催されます。まるで岩国市全体で「文化祭」を実施しているような感じですよ。

2. 錦帯橋まつり

日本三名橋のひとつに数えられる錦帯橋。木造五連アーチの美しさはいうまでもありません。この錦帯橋を舞台に毎年4月29日に行われるのが、「錦帯橋まつり」です。

錦帯橋まつりは錦帯橋とその周辺で開催され、南条踊りや奴道中、岩国城主吉川氏の参勤交代のようすを描いた大名行列が行われます。大名行列は絵巻物のごとく燦びやかで、往時の風景を目の前に感じられます。各行列の合間には、岩国藩鉄砲隊演舞や伝統の岩国太鼓の演奏なども催されますよ。鉄砲演舞には本物の火縄銃と火薬が使われ、轟音が錦帯橋の架かる錦川の両岸に響きます。

吉川氏は毛利家から家臣なので、厳密には長州藩の支藩でした。しかしながら幕府からは外様大名扱いとされ、参勤交代の義務を負っていたのです。とはいえ岩国はあくまでも岩国領であって藩ではなく、正式に岩国藩が成立したのは幕末の慶応年間のことです。それゆえか、岩国市民には山口県民というより岩国の人間であるという意識が強いそうです。

錦帯橋まつりではほかにも、城下町掘り出し市や茶店などが出店します。骨董好きの人はぜひ覗いてみてください。

3. 岩国航空基地フレンドシップデー

フレンドシップデーは、毎年5月5日に米軍岩国基地と海上自衛隊が合同で行う一般開放・航空ショーです。日本最大規模の航空ショーで、毎年20万人ものの人が訪れます。

元は米軍のフレンドシップデーとして毎年開かれていたものですが、岩国飛行場の民営化やアメリカ政府の予算の関係もあって2013年は中止、2014年は縮小して実施されました。2015年からは、海上自衛隊第31航空群との合同開催となり、再び規模も大きくなりました。

フレンドシップデーの最大の魅力は、最新鋭の飛行機の展示と航空ショーです。2016年こそ熊本の地震で中止となりましたが、最近ではブルーインパルスの展示飛行が大人気となっています。航空ショーに登場するものだけでなく、米軍・海上自衛隊あわせて所狭しとさまざまな航空機が展示されます。また、米軍基地ということでアメリカンなサイズのフード類も大人気！ハンバーガーにホットドッグ。たっぷりのピザや巨大なターキーレッグなど、普段とは違う本場の味を楽しめますよ。

入場は無料ですが、パスポートや免許証などの身分証明が必要です（13歳以上）。家族で参加するときは全員分の身分証明が必要なので、注意してください。有料の観覧席なら、さらに大迫力の光景が見られたり、フード類の購入もあまり並ばなくてもよかったり、何よりも利用できるトイレの数が違ったりします。要らないところで時間を使うよりは、これらのチケットを購入するのもひとつの手ですね。

◎まとめ

岩国市のお祭り、いかがだったでしょうか？岩国の土地の魅力、そして歴史を反映したお祭りばかりですね。ここで挙げたもの以外にも、魅力的なお祭りはいっぱいあります。

ぜひお祭りの時期を狙って、岩国旅行を計画してみませんか？

歴史と文化とテクノロジー！山口県岩国市で見るべきお祭り3選