清き湧き水が町に溢れる水の都、島原市で見たいお薦めのお祭り4選

東に雄大な有明海を有し、西には噴火を繰り返す活火山雲仙普賢岳がそびえる長崎県島原市。古くから「水の都」と呼ばれるほど、あちらこちらに湧水が溢れ水路では鯉が泳ぐ雅な風景を楽しめますよ。

また島原城をはじめ、武家屋敷跡などが残る歴史ある町でもあります。島原の乱でも有名なとおり、キリシタン文化が栄えた町で町の至る所でその痕跡を見ることができますよ。そんな歴史ある島原市では様々なお祭りが盛りだくさん。今回は島原市で見たいお薦めのお祭りをご紹介します。

1.島原水まつり

島原市内一帯には、日本の名水百選にも選ばれた湧水群が60カ所もあります。湧水館や鯉が泳ぐ水路、飲料用や冷却用など用途により分けられている浜の川湧水など、湧水は島原市民の人々の生活と深く結びついています。

そんな水の恵みに感謝するお祭りが「島原水まつり」。1987年から行われているお祭りでは、武家屋敷水路をはじめ島原市の湧水のある場所に竹灯籠が飾られます。水祭り開催中は水風船による水かけ祭りや、水マルシェなど様々なイベントも開催。

夜には水祭りの代表的和傘を積み重ねた番傘のオブジェや、湧水に置かれている竹灯籠に灯が点けられます。夜の闇に浮かぶその姿は幻想的でなんとも言えない風情がありますよ。ぜひ浴衣を着て、水のせせらぎを感じながら水祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2.風除祭

島原市有明町で行われる夏の風物詩、それが「風除祭」です。島原市の農家の人達がこの時期にやってくる台風や風の被害から、大事に育てた稲を守るため氏神様に祈願することから始まりました。

神輿や神官、巫女が町を歩き神輿を到着地となる江崎神社まで運びます。しかしこの風除け祭りのメインはなんといっても「はなだご」です。「はなだご」とは別名猿田彦とも呼ばれ、真っ赤な顔に高い鼻そして黒っぽい服を着た天狗のような先導神。この「はなだご」が子供たちを追いかけ、捕まえ顔にへグロと呼ばれる炭を塗り付けます。

この炭を塗られた子供は風邪や病気をしないという縁起物。小さい子は「はなだご」に怯え泣き叫び、足に自信のある子供は捕まるものかと逃げ回ります。この光景がほぼ半日続くため「はなだご」の役は脚力に自信のある若者がやっていますよ。

3.島原城下ひなめぐり

長崎市島原市で春の訪れを告げるお祭りが「島原城下ひなめぐり」です。島原城観光復興記念館をメインに武家屋敷や商店街など100カ所以上もの場所でお雛様が飾られます。その数なんと3000体以上。また通常の雛段飾りだけではなく、押し絵雛や、全国の変わり雛、そして歴史ある雛人形なども展示されます。

中でも見所は「人間ひな行列」ではないでしょうか。お内裏様やお雛様、三人官女や五人囃子に扮した人達が島原城から島原アーケードまでパレードする様子は必です。またこの時期しか食べられない島原名物桃カステラや、島原市内のレストランやホテルでは雛祭りにちなんだ食事やスイーツが楽しめますよ。歴史ある島原の城下町で雛人形を愛でながら、春を楽しんでみてくださいね。

4.島原温泉不知火祭り

湧水豊かな水の都として有名な長崎県島原市。実は島原温泉という豊富な湯が湧き出ている温泉地でもあります。そんな大地の恵みに感謝して行われるお祭りが「島原温泉不知火まつり」。毎年10月の中旬に島原城を中心に行われ、まずは温泉の恵みに感謝する「献湯祭」から始まります。

夜のかがり火の中で演じられる本格的な「島原薪能」や、陽気な独特のリズムが特徴的な「しまばらガマダス阿波踊り」など行われます。中でも見ものは島原城からスタートする「歴史市中文化パレード」！島原市民2000人以上によるパレードでは鎧兜を身にまとった勇ましい甲冑行列や、天草四郎に扮した仮装パレードなど見所満載です。夏の風物詩「土曜夜市」が一日限定で楽しめたり、島原の伝統芸能をフルに楽しめる島原最大の秋祭りですよ。

◎まとめ

長崎県島原市のオススメのお祭りをご紹介しました。島原市ではこの他にもお盆の時期に亡くなった人の魂をおくるため、灯籠を乗せた船を有明海に流す歴史ある「精霊流し」や、島原市のPRのため島原のお菓子や物産が一堂に集まる「島原ふるさと産業まつり」など様々なイベントが盛りだくさん。島原は水に恵まれ、歴史も深い町なのでお祭りや観光を楽しんで下さいね。

清き湧き水が町に溢れる水の都、島原市で見たいお薦めのお祭り4選