【愛媛県】伊達宇和島藩の歴史と共に見る、宇和島市のお祭り3選!

【愛媛県】伊達宇和島藩の歴史と共に見る、宇和島市のお祭り3選!

愛媛県宇和島市といえば伊達宇和島藩10万石の城下町。宇和島城は藤堂高虎が築城しましたが、城下町が形成されたのは伊達家の入封からのことです。この宇和島市と伊達家は深い関係にあるのです。

この伊達家の影響が宇和島市のお祭りにも及んでいます。宇和島市のお祭り、どのようなものがあるのでしょうか?

目次

【愛媛県】伊達宇和島藩の歴史と共に見る、宇和島市のお祭り3選!

1.うわじま牛鬼まつり

うわじま牛鬼まつり

和霊(われい)神社は、宇和島伊達家に仕えて暗殺された山家清兵衛を祀った神社です。この和霊神社の例祭と併せて行われるのが「うわじま牛鬼まつり」で、毎年7月に開催されています。

牛鬼の伝承は西日本各地にありますが、愛媛県の宇和島市周辺では、山車として牛鬼が登場します。加藤清正の朝鮮出兵時に使った亀甲車が伝わったという説、伊予の人が牛鬼を退治したという伝説、諸説残されていますがはっきりとしたことは判りません。ただ、一つ言えることはこの牛鬼が祭りの主役ということです。

牛鬼は竹で組まれた胴体、頭と尾で構成され、白もしくは赤や黒の布を被せてあります。お祭りではこの頭と尾を激しく動かし、回転させて気勢をあげます。

毎年7月の22日〜24日「うわじま牛鬼まつり」では、何体もの牛鬼が長い首を振り、尾を動かして町を練り歩きます。宇和島市内の「牛鬼ストリート」は大勢の観光客で賑わい。24日には闘牛大会も行われますのでこちらも要注目です!

2.宇和津彦神社秋祭り

宇和津彦神社は宇和島の古社です。創建年代は不明なれど古くからの文書に記録があります。また伊達秀宗が分家されて入封されて以降、代々の宇和島藩主が厚く信仰したとされています。

この「宇和津彦神社の秋祭り」は毎年10月29日に行われます。この祭りのメインは「八ツ鹿踊り」と呼ばれる舞い。

変声期前の少年8人が鹿の頭の面をつけ、胸の太鼓を叩きながら踊ります。この八ツ鹿踊り、元は仙台伊達藩の領地に伝わる「鹿踊」がルーツとのこと。伊達秀宗の入封と共に伝わった模様です。ただし、本家の鹿踊は剣舞などがある雄壮なものであったのに対して、宇和島のものは優美で和やかなものになっています。八ツ鹿踊りは後に支藩となった伊予吉田藩にも伝えられたと言われています。

秋祭り前日の宵宮では牛鬼、八ツ鹿、獅子舞等が舞を納めます。29日の秋祭り当日は宇和津彦神社から御旅所まで子の牛鬼、親の牛鬼、八ツ鹿、巫女、天狗などが練り歩き、処々で舞を披露します。

当時の国替えは、お殿様と家来だけでなく、町人に至るまで、かなりの人口が移動したと言います。宇和島と遠く遠く離れていた仙台の文化が合わさった宇和島の秋祭りに、人々が故郷を思う歴史を垣間見るようです。

3.西江寺えんま祭り

地元では「えんま様」と呼ばれている西江寺(せいごうじ)。ここの「えんま祭り」は宇和島に春を告げるお祭りとして有名です。

毎年地獄の釜の蓋が開くと言われる旧暦1月16日の前後3日間で開催される「西江寺えんま祭り」。このお祭りでは何と言っても、本堂で御開帳される「地獄極楽絵図」、「閻魔大王図」などの地獄関係の絵画に注目!中でも宇和島出身の村上天心が描いた閻魔大王図はそのスケールもあって圧倒されます。

他にも「観音図」「涅槃図」「阿修羅図」なども展示されています。これほど揃って展示されることは稀ではないでしょうか?迫力ある絵画に小さなお子さんなら泣いてしまうほど。

勿論地獄だけではなく、参道には極楽のように楽しい露天が並んでいますのでそちらも楽しみです。西江寺は枯山水の庭園でも有名です。こちらもぜひ参観くださいね。

◎まとめ

宇和島市のお祭りはどれも宇和島の人々と共に歴史を歩んできたお祭りばかりです。そして、他の地域のお祭りとは異なる特色がありますね。気候風土も温和な宇和島市。訪れるときにはこれらのお祭りもチェックしてみてくださいね。

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