寝太郎まつりに潮干狩り大会、セメントで有名な山陽小野田市のお祭り2選!

画像出典:masa/PIXTA(ピクスタ)

寝太郎まつりに潮干狩り大会、セメントで有名な山陽小野田市のお祭り2選!

2005年に山陽町と小野田市が合併して誕生した山陽小野田市。小野田セメントを中心とする工業地帯として知られ、市内には「セメント町」という住所まであります。

こう聞くとただの工業地帯で大したお祭りなどないように思うかもしれません。ですが、新幹線の駅もある旧山陽町の厚狭地区には、この地の開発に大きく貢献した「三年寝太郎」の民話が残っています。そのため、これを称える寝太郎のお祭りが盛大に行われているんですよ。

今回は、山陽小野田市が誇る三年寝太郎のお祭りと、もう1つ大きなイベントをご紹介しましょう。

目次

寝太郎まつりに潮干狩り大会、セメントで有名な山陽小野田市のお祭り2選!

1. 寝太郎まつり

JR厚狭駅前には「三年寝太郎」の大きな像。そしてその東の厚狭川には、彼が基礎を築いたとされる寝太郎堰があります。寝太郎はもともとこのあたりの庄屋の息子で、ろくに仕事もせず3年3月のあいだ寝続けていましたが、あるときガバッと起き出して、船と大量の草履を用意してもらって海に漕ぎ出します。数十日経って帰ってきた船にはぼろぼろの草履が。彼がそれを桶で洗うと、泥の中から砂金が見つかります。寝太郎は佐渡の金山まで船で出かけて、そこで働く鉱夫の草履を無料で取り換えていたのです。

その資金をもとに堰を建設して田んぼを拓いたというのがお話の筋。寝太郎の偉業を偲んで毎年4月29日に行われるお祭りが、「寝太郎まつり」です。円応寺所蔵の寝太郎像が開帳され、千石船が繰り出し、寝太郎音頭に寝太郎踊り、寝太郎太鼓に寝太郎物産販売と、厚狭の町は寝太郎一色に包まれます。寝太郎物語の原型ともいえる翁が本当に存在していたという話もあり、今日の山陽小野田の繁栄が寝太郎によってもたらされたという人々の思いは、今も受け継がれています。

2. 埴生潮干狩り大会

毎年6月に行われる山陽小野市埴生(はぶ)地区の潮干狩り大会。正午から受付が開始され、潮干狩りは午後2時半から4時半ぐらいの間に行われます。参加費もお手頃で、梅雨の晴れ間に家族みんなで楽しめますよ。

潮風のなか、「青空レストラン」としていくつかの野外レストランも出店し、安くておいしい山陽小野田グルメが食べられます。また、埴生の新鮮な野菜を販売する「埴生ふれあい市場」や、天然記念物「カブトガニ」の展示コーナーなどもあり、多くの人で賑わいます。

もともと埴生地区の海岸一帯は、県内有数のアサリの生息地として知られていました。干拓地整備に伴う環境変化で一時は激減しましたが、埴生を盛り上げるためにと、数年前から体験観光事業推進の一環として、潮干狩り大会が行われるようになりました。前日に貝を放してくれているので、採れない心配はありません。家族みんなで、潮干狩りを心ゆくまで楽しんで下さい。

◎まとめ

山陽小野田市の寝太郎祭りと埴生潮干狩り大会をご紹介しました。山陽小野田市は秋吉台のある美祢市への玄関口でもあり、観光で訪れる機会は少なくないのではないでしょうか。

もしこれらのお祭りの時期に山陽小野田市を通ったら、ぜひ少し足を止めて山陽小野田のお祭りに参加してみて下さい。

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