細長い形に鉢巻の三原ダルマは人気で即完売!三原市のお祭りを4選ご紹介

画像出典:Denis Starostin/Shutterstock

細長い形に鉢巻の三原ダルマは人気で即完売!三原市のお祭りを4選ご紹介

瀬戸内海に面した城下町三原。「浮城」とも呼ばれた海城の三原城の天守台は、現在は山陽新幹線の三原駅コンコースを抜けて観光することができます(入場無料)。広島市からはやや離れていますが、三原市内には広島空港があるのでアクセスも容易!

そんな三原市には、「二大祭り」をはじめとするユニークで大規模なお祭りがいろいろあります。ここでは、そのうち4つをピックアップしてご紹介しましょう。

目次

細長い形に鉢巻の三原ダルマは人気で即完売!三原市のお祭りを4選ご紹介

1. 三原やっさ祭り

毎年30万人もの見物客でにぎわう三原二大祭りの1つ「やっさ祭り」。三原城を築いた毛利元就の三男小早川隆景が、城の完成を祝って「好きに踊れ」と命じたのが始まりとされています。8月の第2金・土・日曜日に三原駅前周辺で開催され、「やっさやっさ」と威勢のよい掛け声が三原の街に響き渡ります。三原のやっさ踊りには決まった型はないので、由来のごとくお囃子に合わせて各自が好きに踊ることができるんですよ。

やっさ祭りのフィナーレを飾るのは、最終日の花火大会。とくに糸崎沖で打ちあがる10種類以上のスターマインは見ものです。お祭り期間中には「やっさ屋台村」も設営され、三原の町じゅうが文字通りのお祭り騒ぎに包まれます。

2. 沼田本郷夏まつり

三原市街から沼田川を少しさかのぼった旧本郷町は、小早川隆景が三原城を築く前に本拠としていた所です。ここで毎年7月に行われる「沼田(ぬた)本郷夏まつり」は、三原市民の憩いの夏祭りです。江戸時代の天保年間に飢餓や疫病が流行った際、尼僧が地蔵を建て供養した「二十三夜祭」が起源とされています。

その後、地蔵供養の慰霊祭から少しづつ形を変え、田植えを終えたあとのお楽しみになり、今の内容に落ち着きました。会場の周りにはたくさんの屋台が並び、ステージイベントやお神輿、そしてやっさ踊りも行われます。お祭りのラストには、その年の西暦と同じ数だけの花火が夜空を彩ります。

3. 神明市

やっさ祭りと並ぶ三原二大祭りのもう一方が、2月に3日にわたって開催される神明市です。こちらも歴史は隆景の三原城築城にまでさかのぼり、城の完成を祝って「願いが叶うように」と小石や鈴を入れて音が鳴るようにしただるまが作られるようになったのがきっかけとされています。

この三原だるまは外見にも特徴があり、細長くて鉢巻を巻いた凛々しい姿をしています。お祭りの期間中、市には約500ものお店が出店!しかもたいてい1日目か2日目の午前中には完売してしまうというから驚きです。

三原では家族の人数分のだるまを買い、それぞれの背に家族の名前を書き入れ、一家円満や開運の縁起物として神棚に供えます。神明市では、昨年分のだるまの供養所も設置されています。同時に開催される植木市や、行列のできる人気たいやき屋台などもオススメですよ。目印は、通りを見下ろす日本一の巨大だるまです。

4. 久井稲生神社ぎおん祭り

久井稲生神社ぎおん祭り(祇園祭)は、三原市北部の旧久井町で毎年7月に行われる、久井稲生(くいいなり)神社の例大祭です。このお祭りは、1522年に久井町内の高根山城主であった山名左近将監が八重垣神社を参拝したとき、村人が「にぎやかし」として、いろんな踊りを奉納したことにちなむとされています。山名氏はそれから間もなく大内氏に滅ぼされてしまい、一度は祇園祭も絶えてしまいました。しかし、隆景が神社の社殿を再建したことを契機に、久井八か村の氏子たちが踊りを復活させたといわれています。

それから400年、今でも大切に受け継がれている久井稲生神社ぎおん祭りは、広島県の無形民族文化財にも指定されています。踊りの種類が多いのが特徴で、笠踊りや杖使い、ユニークなひょっとこのお面をつけた踊りなどもあって、たしかににぎやかで楽しいお祭りですよ。

◎まとめ

三原の基礎を築いた小早川隆景は、「毛利両川」と呼ばれた毛利家の屋台骨の一翼で、豊臣秀吉からも「日本の西を任せれば全て安泰」とまで言わしめた名将です。

その隆景のもとで発展した三原には、明るく活気のあるお祭りが今も息づいています。飛行機で、あるいは新幹線で広島県に向かう際には、空からも陸からもアクセスしやすい三原市のお祭りを、ぜひ一度チェックしてみて下さい。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

三原市でおすすめの記事

三原市のアクセスランキング