隠岐は島根県!隠岐の島町の人々が大切に守り続けているお祭り4選

画像出典:SE◎/PIXTA(ピクスタ)

隠岐は島根県!隠岐の島町の人々が大切に守り続けているお祭り4選

島根県の沖合に浮かぶ隠岐諸島。有人島が4つと、180ほどの無人島から成り立っています。人々が生活する4つの島のうち、もっとも大きな「島後(どうご)」を有するのが「隠岐の島町」です。隠岐で唯一の空港があり、また本島からのフェリーが入港する隠岐群島の玄関口といえます。「隠岐ジオパーク」として「世界ジオパークネットワーク」に登録されている隠岐諸島には、独特の地形とそれに基づく伝統文化が息づいています。

それらを巡るさまざまなエコツーリズムがあり、隠岐は外遊びの宝庫といえます。そんな魅力あふれる隠岐の島には、歴史あるお祭りが今も大切に受け継がれています。今回は数ある隠岐のお祭りのなかから、4つを厳選してご紹介します。

目次

隠岐は島根県!隠岐の島町の人々が大切に守り続けているお祭り4選

1. 花生神社祭礼風流(百手神事)

隠岐の島には、「風流(ふりゅう)」と呼ばれる神社のお祭りがいくつかあります。そのなかの1つ、毎年3月28日に開催される隠岐の島町津戸地区の花生神社(はないけじんじゃ)の祭礼風流。起源は不明ながら、17世紀の書物に記載が見られる古い神事です。

このお祭りは、町内に住む2人の男子が主役。地区の厄をその2人の役主が背負い、東西の山中に弓を放ち、悪魔を追い払います。もちろんお祭りの見せ場は、その役主が放つ弓矢。一連の動きはたいへん優雅で、一切の無駄なく力強さを感じさせ、観る人の心を奪います。

それもそのはず。この神事の作法はとても難しく、何ヶ月もの稽古が必要なのだそうです。交互に的を射抜く瞬間がクライマックス!2人の熱意が会場にも伝わりヒートアップします。会場となる花生神社のある津戸地区までは、隠岐空港や西郷港から車で30分弱です。

2. 牛突き

隠岐の島の伝統行事「牛突き」は、鎌倉時代初期の承久の乱に敗れた後鳥羽上皇が隠岐に配流された際、島の人々がなんとかして上皇を慰めようとしたことが始りとされています。

大きな雄牛同士がぶつかり合い、どちらかが逃げ出すまで繰り広げられる熱闘は、長ければ1時間も及ぶとか。雄牛も真剣なら、観客も真剣。牛の闘志が観戦している人たちにも伝わり、誰もが手に汗握りながら熱戦に見入ります。牛突きは年3回の本場所のほかに、節目の大会や奉納大会が開かれます。また、観光シーズンには観光牛突きや土俵入りのデモンストレーションも行われるので、公式HPでスケジュールを確認してください。

3. しゃくなげ祭

毎年4月下旬から5月初旬ごろに開催される「隠岐しゃくなげ祭」。お祭りの会場となる「村上家隠岐しゃくなげ園」では、約2ヘクタールもの敷地に1万株ほどのしゃくなげが咲き誇ります。ここで見られるのは「オキシャクナゲ」と呼ばれる隠岐の島の固有種で、一般的なホンシャクナゲに比べて小ぶりで花の形も整っているのが特徴です。

平地ではなく山の斜面いっぱいに植えられているので、谷全体がピンク色に染まったようでとても美しいんですよ。お祭りの期間中は屋台なども出るので、ゆっくり楽しむことができるでしょう。

4. 隠岐国分寺蓮華会舞

隠岐国分寺蓮華会舞(おきこくぶんじれんげえまい)は、毎年4月21日の弘法大師の命日に執り行われる、伝統的な舞楽の奉納行事です。歴史はたいへん古く、平安時代までさかのぼるといわれています。もともとは10数番までありましたが、現在は「麦焼舞」「眠り仏」「獅子舞」「貴徳山神」「竜王」「太平楽」「仏舞」の7番までが受け継がれています。

「太平楽」以外は、それぞれ演目ごとのお面を付けて舞いが披露されます。国の無形民俗文化財にも指定されている隠岐の島伝統のお神楽。この時期に隠岐の島を訪ねるなら、ぜひその厳かな舞いを鑑賞してみてください。

◎まとめ

隠岐の島は、山陰の沖合という場所にありながら、天皇が2人も配流されるなど日本の歴史・文化において大きな役割を果たしてきました。そのため、隠岐の島には平安時代や鎌倉時代から続いている伝統的なお祭りが現代にまで受け継がれています。ジオパークにも認定され、自然も豊かな隠岐の島。都会の喧騒を離れて隠岐の島を訪ねるなら、ぜひ隠岐ならではのお祭りもチェックしてみてください。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

隠岐諸島でおすすめの記事

隠岐諸島のアクセスランキング