無形民俗文化財の宝庫！滋賀県守山市のお祭りをご紹介します

住みよさランキングでも近畿方面で上位に顔を出す滋賀県守山市。琵琶湖に面し、自然環境においても大変恵まれています。そのような守山市は貴重なお祭りの宝庫でもあるんです。無形民俗文化財に指定されたお祭りを見に多くの観光客が訪れています。市民による夏祭りから火祭り、各種春祭りに至るまでその種類も豊富な、滋賀県守山市のお祭りをご紹介します。

1. 勝部の火まつり

毎年1月の第2土曜日、滋賀県守山市の勝部神社と住吉神社にて行われる勇壮な火祭り。鎌倉時代に天皇にとり憑いた大蛇を炎によって退治したという伝説が由縁となっています。退治された大蛇の胴体が勝部に、頭が浮気（住吉神社）に飛んだことから、各々の神社にて松明を燃やすことで無病息災を祈願します。滋賀県の奇祭の一つとされ、県の無形民俗文化財に指定されています。

フンドシ姿の若衆たちが太鼓が打ち鳴らされるなか、大松明をかついて街を練り歩きます。大松明を神社に搬入すると一斉に点火、炎は高々と舞い上がり夜空を焦がします。若衆たちは「ごうよ」「ひょうよ」という掛け声とともにその周りを乱舞、それを見物する1000人を超える群衆にも火の粉がかかります。火が収まると群衆たちはようやくその松明に向けて無病息災を祈るのです。守山市を代表する奇祭、その迫力は圧巻ですよ！

2. もりやま夏祭り

JR守山駅西口広場から銀座通り一帯を歩行者天国にした滋賀県守山市の夏祭りです。毎年7月に開催、のべ5万人の老若男女が滋賀県最大の歩行者天国のなかを賑わいます。5商店街が創意工夫を凝らすイベントは手作り感満載で楽しいですよ。

銀座商店街会場のストリートダンスや「卑弥呼コンテスト」と称されたコスプレファッションショー、守山市出身の歌手によるコンサート、キッズサッカー、姉妹都市である韓国広州市の「サムルノリ」まで趣向を凝らしたイベントが盛りだくさん！その他守山市内の小学生による和太鼓も圧巻、東門院会場のよさこい演舞も観客の拍手が鳴りやみません。もちろんフード類も充実していますよ。焼きそば、ポテト、かき氷という定番は当たり前のこと、商店街だけに軒先のコロッケなどは長い行列を成しています。延々と続く歩行者天国でのお祭りは、非日常を感じられるリラックスした空間ですよ！

3. 守山の春祭り

ゴールデンウィークの最中、市内各所でさまざまな春祭りが開催されます。なかでも春祭りを代表とする「すし切り祭り」「長刀祭り」、「豊年踊り」は国の無形民俗文化財に指定されています。

「すし切り祭り」は袴姿の若者がフナずしを切って神前に供えるという儀式や長刀振り、かんこの舞などが行われるお祭り。若者がすし切りをする際は、あたたかいヤジが飛ぶなど厳かななかにもリラックスしたムードが漂います。「長刀祭り」は勇ましい長刀振りと、神輿の後に続く長刀踊りが圧巻。馬場通りを約150名が練り歩きます。「豊年踊り」は五穀豊穣の古式踊り、色鮮やかな衣装に身を包み、太鼓がうち響くなか田楽系統の舞いを奉納する祭りのハイライトです。

いずれも春祭りとして行われ、毎年多くの観光客で賑わいます。色鮮やかで華美な衣装や道具も芸術性の高さが素晴らしく、視覚的にも楽しむことができますよ！

◎まとめ

滋賀県守山市のお祭りいかがだったでしょうか。太古の昔から伝わる火祭りから守山市の一角が大きな歩行者天国に変わる市民祭り、歴史に則った春祭りまでどれも味わい深く魅力的。とりわけ火祭りの闇夜に立ち上がる炎の趣きには、思わず祈りを込めずにはいられません。

祭りには地域の人たちにより伝承される技術があります。それは地域の誇る歴史や文化となって今に至ります。守山市民が長らく培った祭礼行事、百聞は一見に如かず。実際に目で見て感じ取ってみてはいかがでしょうか。

無形民俗文化財の宝庫！滋賀県守山市のお祭りをご紹介します