神秘的な恐山大祭や伝統的なお祭りは必見！青森県むつ市のお祭りをご紹介

本州の最北端、下北半島に位置する青森県むつ市は、陸奥湾と津軽海峡に面した町。漁業が盛んな都市としても知られ、イカ類やタコ、サケやウニなど豊富に捕れます。釜臥山展望台や宇曽利山湖、薬研渓流など自然豊かな観光スポットも多く魅力的。

また有名な恐山菩提寺や恐山賽の河原、三途川など、むつ市ならではの名所も多く、観光客も大勢訪れます。そんなむつ市には、お祭りも独特なものが多いので必見。グルメや観光名所を楽しむのと同時に、ぜひむつ市のお祭りに注目してみてください。

1.田名部まつり

青森県でも最大規模を誇る田名部まつりは、むつ市が開催する伝統あるお祭りです。青森県の民俗文化財に指定され、一説によれば300年を超えた歴史をもつお祭りとして知られています。巨大できらびやかな山車が街中を進んでいく姿には、一種の感動すら覚えるかもしれません。毎年8月18日から20日の3日間を通して田名部神社周辺で行われるので、スケジュールを合わせてみてはいかがでしょうか。

また田名部まつりは昼だけでなく、夜も見ごたえ抜群。20日の深夜には5台ある全ての山車が揃い、来年につなげる五車別れを見ることができますよ。京都祇園祭がルーツと言われる山車行列をぜひ見てみてくださいね。

2.大湊ネブタ

青森県の代名詞ともいえるねぶた祭りですが、こちらの大湊ネブタは地域住民の主導によって行われる庶民的なお祭り。むつ市の大湊地区で毎年8月上旬に行われ、人形ねぶたが練り歩きます。ねぶたの大きさは、道幅や電線などの都合上制限されており、青森のねぶたよりは一回り小さくなっています。それでも小型だからこそ表現できることもあり、味のある雰囲気は必見。

130年以上の歴史があるむつ市伝統のお祭りなので、県内外からもたくさんの人たちが訪れます。流し踊りのリズムはまさに日本のお祭りらしさを持ち、参加すれば心躍るような体験ができますよ。

3.おしまこ流し踊り

毎年8月中旬頃に行われる「おしまこ流し踊り」はむつ市の伝統的なお祭り。夏祭りでも有名な「田名部まつり」の初日に開催されるおしまこ流し踊りは、お揃いの浴衣を身にまとった地元の人々があでやかな踊りを披露します。

「おしまこ」とはいわゆる盆踊りの曲をあらわし、青森県の下北では定番のもの。同じ日本でもまったくちがった文化を感じられますよ。また開催期間中には、ミニコンサートも行われ盛り上がります。旅行の際にはぜひともおしまこの踊りを見てみてはいかがでしょうか。

4.恐山大祭

青森県むつ市の恐山では、毎年2回伝統の恐山大祭（おそれざんたいさい）が行われます。死者とつながるという不思議な体験が主とされるお祭りなので、神秘的な雰囲気に惹かれる人は1度期間中に恐山を訪れてみてください。日本のなかでも特に有名な霊場として知られる恐山ですが、恐山菩提寺や温泉、宇曽利山湖などもあり厳かでありながら癒されますよ。

夏と秋のお祭りの間には、イタコによる口寄せも行われ、長蛇の列。イタコとは、巫の一種で死者や祖霊の言葉を伝える者と言われています。恐山の境内にあるテントの中で行われ、かなり時間がかかるので、希望される方は前日に恐山の宿坊に宿泊して早朝から並ぶのがおすすめです。

◎まとめ

青森県むつ市には、その文化の魅力を存分に体感できるお祭りがたくさん開催されています。興味のある方は、旅行のスケジュールを調整して、ぜひお祭りに参加してみてはいかがでしょうか。

神秘的な恐山大祭や伝統的なお祭りは必見！青森県むつ市のお祭りをご紹介