瀬戸内海の歴史感じる港町!岡山県笠岡市の伝統のお祭りをご紹介します

画像出典:Y.Hirosan / PIXTA(ピクスタ)

瀬戸内海の歴史感じる港町!岡山県笠岡市の伝統のお祭りをご紹介します

岡山県笠岡市は瀬戸内海に面した古き良き港町の風情を残すスポット。世界で唯一のカブトガニ博物館があることでも知られている街です。また古くから養鶏と製麺が盛んで、ご当地ラーメンの笠岡ラーメンも有名ですね。そんな岡山県笠岡市の昔からの伝統を受け継いだ、歴史を感じることができる風格のあるお祭りをご紹介しましょう。

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瀬戸内海の歴史感じる港町!岡山県笠岡市の伝統のお祭りをご紹介します

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1. 神島天神祭

毎年9月に行なわれる、岡山県笠岡市に古くから伝わる伝統行事です。神島天神社の秋季例大祭で、笠岡市重要無形民俗文化財指定となっています。神島は笠岡湾干拓によって地続きになっていますが、もとは舟で渡って神島天神社にお参りしました。神島7地区の千歳楽(せんざいらく)が天神社に参集する賑やかな秋祭りで、船による勇壮な渡りが行われています。現在ではトラックで陸の渡御を行う地区もあります。

千歳楽とは、神輿の巡業にお供する役割があり、中央部に太鼓を置き、四方を囲った太鼓台のことです。旗や提灯で華やかに飾ってあります。全地区が天神社に揃うと、社内で一斉に練る総担ぎが圧巻です。JR山陽本線笠岡駅から神島外浦行きバスで約20分ほど、島の天神下車です。

2. 白石踊り

瀬戸内海に浮かぶ岡山県笠岡市の小さな島・白石島には「白石踊り」という独特の盆踊りがあります。毎年8月の13日から15日まで町の公民館の庭で開催されます。地元の人や観光客が、正式な装束もしくは思い思いの衣装で輪になって踊ります。

謡い手と太鼓を中心にして、同時にいくつかの形の踊りを輪になって舞うという独特な踊りです。踊りの型は男踊りと娘踊り、他にも女踊り、奴踊り、大師踊り、二つ拍子など全部で13種類もあります。島の人は年齢と共に徐々に踊りの型をおぼえていき、若い世代に伝承し受け継がれてきた大切な踊りです。白石踊りは、1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。白石島は笠岡港から三洋汽船の高速艇で約22分ほど。1日に8便が運行しています。

3. 笠岡港まつり花火大会

岡山県笠岡市の夏の風物詩「笠岡港祭」のフィナーレを飾る花火大会です。打ち上げ場所は笠岡湾干拓東堤防、打ち上げ発数は5000発以上で中国地方最大級の大玉の打ち上げ、スターマインの超早打ち、そして水上花火など見所満載です。対岸からもばっちり見えますし、笠岡港から出ている笠岡諸島への舟に乗って島をバックに花火見物も絶景でしょう。ゆったり鑑賞できる有料席、仮設トイレ、無料駐車場なども完備で快適に花火を楽しむことができますね。

4. 笠岡おしぐらんご

「笠岡おしぐらんご」又は「おしくらんご」と呼ばれます。笠岡市の重要無形民俗文化財になっている、岡山県笠岡市金浦地区の金浦湾内で行われる伝統のお祭りです。由来は古く、源平合戦が基になっています。この地方でろを漕ぐことを「押す」といい、徒競走のことを「かけりぐらんご」ということから、これを合体して「おしぐらんご」となったといわれています。

源氏と平家に見立てた2隻の手漕ぎの和船により競漕を行うお祭りで、源氏船は白旗、平家の舟は赤旗です。地元の小中高と保存会の会員の6レース行われます。和船には漕ぎ手が4人、旗手が1人、采配1人の6人が乗り込みます。一旦途絶えた歴史のあるお祭りですが、地元保存会の努力で見事復活。現在は岡山県笠岡市を代表する祭りの一つとして盛大に行われています。毎年5月下旬から6月上旬の日曜日に行われます。笠岡らしさ満点のお祭りですよ。

5. 笠岡ひったか

国の選択無形民俗文化財にも指定されている、笠岡の初夏を彩る源平合戦のお祭りです。おしぐらんごのお祭りの前日の夜に行われます。吉田川をはさんだ東西の山に提灯300個から400個を飾ります。平家側に見立てた西側の妙見山と、源氏方に見立てた東側の行者山には、その年話題になった人やものを浮かび上がらせ、双方その提灯の絵柄を争うお祭りとなっています。絵柄は当日まで秘密にされます。「ひったか」の語源は「火を高く揚げる」ことからきているいわれています。岡山県笠岡市の夏を感じるお祭りにぜひ参加してくださいね。

◎まとめ

岡山県笠岡市の伝統的なお祭りをご紹介しました。古くからの伝統を受け継いだお祭りはどれも風情がありますね。瀬戸内海の美しい風景、そして笠岡市名物のラーメンの味も楽しみつつ、地域に根ざしたお祭りを堪能すれば気分は笠岡通ですね!ぜひ笠岡市のお祭りを訪れてみてください。

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