青森観光|エリア別おすすめ観光スポット完全ガイド

青森観光|エリア別おすすめ観光スポット完全ガイド

青森は四季折々で楽しめる観光地です。弘前の花筏、ねぶたの夏祭り、奥入瀬の紅葉、八甲田の樹氷...。絶景観光スポットから世界遺産白神山地、祭りまで魅力いっぱい。リゾートしらかみで鉄道旅行、格安レンタカーでドライブ観光、秘湯巡りもおすすめです。定番に加えてグリランドなどNewスポットにも注目しながら、青森の観光名所をエリアごとに厳選しました!

目次

青森観光|エリア別おすすめ観光スポット完全ガイド

目次を閉じる

1.十和田・八甲田エリア

八甲田

八甲田エリアの魅力は、なんといっても大自然。ほとんどが「十和田国立公園」に指定されており、特に十和田湖から八甲田山にかけては、四季の変化がいっそう際立つ観光エリアとなっています。

十和田湖は随所に点在する展望台からいろんな角度で眺望できるほか、観光遊覧船やグリランドRIBボートツアーなどで湖上から楽しんでみてください。森林欲を楽しみながら滝や多彩な流れの景色を楽しめる奥入瀬渓流や、蔦七沼の絶景も必見。酸ヶ湯温泉や蔦温泉をはじめ、八甲田山周辺は温泉も外せません。山や湿原を歩いたり、冬の樹氷、春の訪れとともに開通する雪の回廊など大自然を堪能し、森林や清流、温泉に癒されましょう。

◆奥入瀬渓流

紅葉の奥入瀬渓流

奥入瀬渓流は、国指定の特別名勝及び天然記念物にも選ばれている景勝地です。「おいらせ」と読む奥入瀬は青森を代表する観光名所で、歩き進めるごとに表情を変える広大な自然が見どころ。激しく流れる清流を木々が包むように生い茂る「阿修羅(あしゅら)の流れ」をはじめ、銚子大滝など多くの滝が美しい観光スポットとして大人気!

紅葉シーズンは、森全体が赤や黄色に彩られ、鮮やかな秋の顔へと移り変わります。スケッチブックを持った方や、写真を撮りに来る観光客でにぎわうのもこの時期。奥入瀬には豪華な宿泊施設があるほか、奥入瀬を満喫できる観光ツアーも催行しています。

◆十和田湖

十和田湖(とわだこ)は、青森と秋田の両県にまたがる広大なカルデラ湖。雄大な山々に囲まれ、空が吸い込まれたような絶景が広がる観光地です。

十和田湖

乙女の像周辺の散策コースを歩いたり、湖上から観光できる遊覧船もおすすめ。休屋と子の口を結ぶ航路、おぐら・中山半島を巡る航路で運航しています。

休屋(やすみや)付近で青森の郷土料理を食べて、湖に面した温泉付きのホテルに宿泊して日頃の疲れを吹き飛ばしましょう。新幹線の駅もあるJR八戸駅とJR新青森駅からのJRバスに乗れば、レンタカーを借りる予定のない観光客の方でもアクセス良好です。

◆グリランドRIBボートツアー

十和田湖の観光遊覧船は知られていますが、今、注目を浴びつつある「グリランドRIBボートツアー」をご存知でしょうか?RIB(リブ)ボートというのは、走行性能が抜群の複合型ゴムボートのことで、アメリカ海軍や海上自衛隊も使用している軽量かつ強度の高いボートです。グリランドRIBボートツアーでは、奥入瀬や十和田湖の特別保護区にも行くことができるんですよ!

青森県十和田湖休屋

ツアーでは断崖絶壁すれすれをクルーズしたり、古代遺跡や剣岩、洞窟などを巡っていきます。ブルーに輝くイトムカの入り江へ静かに進んでいったと思えば、かなりのスピードでスリルを味わえたりとワクワク体験ができちゃいます!にもかかわらず、1歳ほどの小さな子供から年配の方まで参加OK。イヌワシやツキノワクマなどいろんな野生動物に高確率で出会えるのも魅力で、RIBボートに乗りながらたくさん写真を撮ることができます。

グリランドは十和田湖の南東部。駐車場完備で、子ノ口(ねのくち)や休屋なら送迎してもらえるので、予約の時に問い合わせてみましょう。

◆十和田市現代美術館

十和田市現代美術館

出典: re-kuma (CC BY 3.0)

十和田市現代美術館は、十和田市の新しいまちづくりの一環として官庁街通りに展開する「arts Towada計画」の中核施設。個性的な白い箱のような建物が無造作に建ち並ぶ設計は、有名な建築ユニットSANAA(サナア)の西沢立衛(にしざわりゅうえ)氏が手掛けました。

アート作品が展示されているスペースは、外からでもガラス越しに見ることができて開放的。常設展示では、カボチャや水玉をモチーフにした斬新な作品で有名な草間彌生(くさまやよい)氏、青森出身の現代美術作家である奈良美智(ならよしとも)氏をはじめ、海外のアーティストたちの作品を見ることができます。

◆八甲田山

紅葉と雪の八甲田山

青森県のほぼ中央に位置している八甲田山は、東北地方を南北に貫く奥羽(おうう)山脈の北端。沼や湿原が多く、「八(たくさんの)甲(山)田(湿原)」というのが名前の由来です。また、八甲田山というのは1つの山の呼称ではなく、1584mの大岳など18の頂からなる火山群の総称で、日本百名山にも選ばれています。

紅葉が非常に美しい観光スポットで、季節ごとに表情を変える豊かな自然が見どころ。周辺には、泉質の異なる多くの温泉が点在しています。

八甲田山の樹氷

八甲田は樹氷になるアオモリトドマツの北限で、冬期には樹氷を見ることができます。樹氷といえば蔵王が有名ですが、八甲田では樹氷と素晴らしい白銀の景色を見ながら、スキーやスノーボードでワイルドに樹氷の間を滑走する、という体験が叶えられますよ。

◆酸ヶ湯温泉

酸ヶ湯温泉

「酸ヶ湯温泉」は、青森県八甲田山の西側、標高約925mの高地に位置する一軒宿。国民保養温泉地第1号に指定された温泉旅館です。酸ヶ湯温泉の名物は「ヒバ千人風呂」。白濁した硫黄泉はpH2ほどの強酸性で、万病に効く湯として知られています。

八甲田 雪の回廊

豪雪地帯として有名な酸ヶ湯温泉周辺では、積雪量が4~5mにも及びます。そんな長い冬が終わると、冬季閉鎖区間が「雪の回廊」として開通し、雪の壁の間をドライブできるのも楽しみ。周辺は火山ゆかりの観光スポットや八甲田の自然がいっぱいです。

◆蔦温泉

蔦温泉

八甲田周辺は秘湯の一軒宿が多いエリア。「蔦温泉」も八甲田山と奥入瀬渓流の中間あたり、国道103号線沿いにある一軒宿です。

平安時代から愛されてきた蔦温泉の特徴は、「源泉掛け流し」ではなく、浴槽の底からポコポコと湧き出る源泉が浴槽から流れ出る「源泉湧き流し」。源泉の上に浴槽が造られている日本でも珍しい温泉の1つです。

蔦温泉

歴史あるメインの浴場「久安(きゅうあん)の湯」は、時間で区切った男女入替制。湯治棟専用だった混浴風呂は改装されて、男女別の「泉響(せんきょう)の湯」になっています。加山雄三氏主演映画『乱れ雲』のロケ地になった趣のある部屋は、現在も宿泊することが可能!歴史はありながらも改装されているので、快適に過ごすことができますよ。

蔦温泉へは青森駅からJRバスかレンタカーでアクセスできるほか、宿泊者は無料送迎バスも利用可能。青森の大自然の中でゆったりくつろぎたい方にオススメの観光温泉地です。

◆蔦七沼「沼めぐりの小路」

蔦七沼

蔦七沼の「沼めぐりの小路」は、ブナの原生林に囲まれた美しい6つの沼を、2時間ほどでゆっくり楽しめる散策路です。蔦温泉から、蔦沼~鏡沼~月沼~長沼~菅沼~瓢箪沼を巡る周回コース。紅葉が美しいことで人気があり、シーズンには多くの観光客が訪れます。

蔦七沼という名前ですが、赤沼は直線距離で1.6kmほど離れていて散策コース上になく、沼めぐりの小路で巡るのは6つの沼です。バードウォッチングをしたいなら、周遊コースの中央部を長沼から蔦沼へ抜ける「野鳥めぐりの小路」がおすすめ。

蔦沼の紅葉

蔦七沼のなかで最も大きな沼は、周囲1kmほどの蔦沼です。朝日に輝く紅葉が鏡のように映る蔦沼は絶景で、周辺は夜明け前から大混雑!蔦温泉で泊まるのが理想ですが、天気が良い日なら何とか見に行ってみてくださね。

2.白神山地エリア

白神山地

日本海沿岸の絶景を見ながら列車観光が楽しめる「リゾートしらかみ」号に乗車してみませんか?車窓から絶景の日本海を眺め、それぞれに楽しみが詰まった駅に寄ってみるのもおすすめ。世界自然遺産に登録された白神山地のブナ林を散策してリフレッシュし、絶景を見ながら不老ふ死温泉に浸かりましょう。

◆JR五能線

JR五能線

JR東日本の「五能線」は、青森の絶景が楽しめる人気の観光路線。青森県「川部(かわべ)駅」から秋田県「東能代(ひがしのしろ)駅」の間を結ぶ全長約147kmの路線です。

車窓の景色の良さは折り紙付き。海岸沿いを走るので、変化に飛んだ日本海の景色を長時間楽しめます。雄大な白神山地や日本海に沈む夕日を、五能線の車窓から堪能することができますよ。

ナチュラルなデザインで開放感溢れる観光列車「リゾートしらかみ」は、席を取りにくいほど人気があります。「橅(ぶな)」「青池(あおいけ)」「くまげら」の編成3兄弟すべてに乗ってみたいですね。家族でも、リゾートしらかみなら、一人旅でも、青森の列車旅行を満喫できます。

◆白神山地

白神山地

白神山地は、屋久島とともに日本で初めて世界自然遺産に登録された広大な山地帯です。青森県南西部と秋田県北西部にまたがる白神山地には、原生的なブナ林が世界的なスケールで残っています。ほとんど人の手が加えられてないため、珍しい植物や可愛らしい野鳥にも出会えますよ。

観光のベストシーズンは春から夏にかけて。約1時間でまわれるブナ林散策道、1周約1.5kmの十二湖散策コースは、子供から年配の観光客まで安心して気軽に観光が楽しめるコースです。

◆十二湖

十二湖

白神山地の日本海側に位置し、神秘の湖と称される十二湖(じゅうにこ)は「透き通ったブルーの青池が美しすぎる!」とテレビでも話題沸騰のオススメ観光地。十二湖という名前ですが、津軽国定公園のブナ林に点在する30あまりの湖沼群を総称して十二湖と呼んでいます。

十二湖の中でも人気の観光スポット「青池」は本当に鮮やかな青い色をしており、湖を泳ぐ魚が見えるほど高い透明度を誇ります。湧水が流れ込む「沸壺の池(わきつぼのいけ)」もキレイ。

散策中に「キョロロロ」という声がきこえたら、それは赤いくちばしが特徴の「アカショウビン」という鳥。森林浴をしながら野鳥観察も楽しんでくださいね。手軽に青森の自然を満喫できる白神山地の観光スポット十二湖の最寄りは、五能線の十二湖駅。車やバスなら15分ほどでアクセスできます。

◆千畳敷海岸

青森県の千畳敷海岸

奇岩が多く見られる千畳敷(せんじょうじき)海岸は、1792年の大地震で海底が隆起したことによってできたと伝わる海岸段丘。津軽藩主が千畳の畳を敷いて大宴会を開いたという逸話が残る広大なスケールの平らな岩礁と、かぶと岩や大仏岩など巨大でユニークな奇岩が広がる観光地です。

海岸自体の絶景もさるものながら、ここから望む青森の夕日もこれまた絶景で、日本の夕陽100選にも指定されています。夏季にオープンする海水浴場は日本の水浴場55選に選ばれ、周辺には駐車場や食事処などが充実。五能線の千畳敷駅から近いので、「リゾートしらかみ」の一部列車は、停車して観光タイムを取ってくれますよ。

JR千畳敷駅

冬季には海岸段丘から染み出た地下水が美しい氷のカーテンをつくりだします。まさに季節によって違った表情を見せてくれる、青森の絶景が集まった観光地です。

◆不老ふ死温泉

不老ふ死温泉

日本海の海のすぐそばにある黄金色の露天風呂が有名な「不老ふ死温泉」。一度は行ってみたい青森県の温泉として注目されています。波の音を聞き、絶景を見ながらの入浴は至福。日本海に面しているため、掛け流しの温泉に浸かりながら美しいサンセットを見られますよ。

青森県深浦(ふかうら)町の黄金崎(おうごんざき)南側に位置する不老ふ死温泉へは、五能線での「ウェスパ椿山(つばきやま)」駅下車。列車の発着時間にあわせた送迎バスを、予約不要で利用できます。毎日ではありませんが新青森駅からも無料送迎バスを運行したり、周辺の観光に便利なレンタカーを宿が貸してくれるなどサービスが充実しているのも人気の秘密です。

3.弘前エリア

弘前城

弘前エリアでは弘前城、明治や大正時代に建てられた洋館を巡ったり、お祭りやグルメを楽しんだり。レンタサイクルや市内循環100円バスを利用して効率よく観光しましょう。市内循環100円バスは、乗り放題できる1日券が500円とおトク。さらに、「田んぼアート」発祥の地である青森田舎館村(いなかだてむら)」にも行ってみたいですね。

◆弘前城

弘前城

青森県の桜の名所としても知られている観光地、弘前城。江戸時代に建造され、現在は国の重要文化財にもなっています。

弘前城の花筏

毎年ゴールデンウィーク頃に「弘前さくらまつり」を開催。弘前公園の満開の桜とともに、弘前城を囲む濠の水面が桜の花びらで覆われる「花筏(はないかだ)」は必見!写真で見たことがあるあの光景を、実際に見てみてください。

弘前城「冬に咲くさくら」

「冬に咲くさくら」もロマンチック!夜はライトアップされ、幻想的な観光スポットとしてにぎわっています。

◆弘前ねぷたまつり&津軽藩ねぷた村

弘前ねぷたまつり

出典: Rosino (CC BY-SA 2.0)

「弘前ねぷたまつり」は、扇ねぷた・組ねぷたで有名な青森夏の三大まつりの1つ。毎年8月1日から8月7日まで開催される弘前の夏祭りで、武者絵と幽玄な美人画が特徴です。

まつり期間中でなくても、弘前ねぷたまつりを一年中、いつでも楽しめる「津軽藩ねぷた村」という観光施設もあるので足を運んでみてください。高さ約10mの大型ねぷたなどが展示され、本当のお祭りのように笛と太鼓が鳴り響いて臨場感を楽しめます。

◆レトロな洋館・教会巡り

旧弘前市立図書館

弘前には明治や大正時代に建てられた建築物がたくさん残っています。レトロな洋館や教会巡りも、弘前の観光プランとしてオススメですよ。

クラシックな「旧第五十九銀行青森銀行記念館」は、国の重要文化財に指定されています。藤田記念庭園洋館では、スイーツもどうぞ。「旧東奥義塾外人教師館」や、八角形の塔が印象的な「旧弘前市立図書館」は、グリーンの窓枠がオシャレ。ロマネスク様式の「カトリック弘前教会」や「日本基督教団弘前教会」など明治後期に建造された教会もあります。

旧東奥義塾外人教師館と旧弘前市立図書館の横には、洋館を1/10サイズにしたミニチュアが並んだエリアがあり、自由に見学可能です。

◆弘前市りんご公園

弘前市りんご公園

りんご生産量日本一の青森県へ行くなら、弘前市にある「弘前市りんご公園」でりんご狩りをしてみませんか。園内にある「りんごの家」では、りんごについて学べたり、ショップやカフェもあり、1日ゆっくり遊べる青森の観光スポットとしてもおすすめ。りんご公園オリジナルのお酒、シードル(りんご酒)もあるので、大人の方は一度試してみては?

りんご花まつりなどの観光イベントも多く、バーベキュー広場もあります。弘前市りんご公園へのアクセスは、JR弘前駅前から「ためのぶ号」というバスが出ているので、観光で訪れる方には便利です。

◆瑞楽園

「瑞楽園」は、国指定の名勝に指定された枯山水(かれさんすい)庭園。青森県弘前市の周辺には「武学流」もしくは「大石武学流」と呼ばれるスタイルの庭園が多く残っており、瑞楽園もそのひとつです。これらの様式は明治、大正時代に栄えたもので、瑞楽園では今でもこの地方独自のスタイルが貫かれています。じっくりとその特徴を観察してみてください。庭園を散策した後は、お茶をいただきながら庭園を眺められるスペースで寛ぐことができます。

季節によって異なる姿を見せる瑞楽園。瑞楽園へのアクセスは、JR弘前駅から北西へ車で約30分。弘南バスの「宮舘」停留所から徒歩5分ほどです。冬の間は閉園しますので、事前に公式サイトで開園している期間などを確認しておきましょう。

◆田舎館 田んぼアート

田んぼアート

広大な田んぼをキャンバスに見立て、古代米など多色の稲で巨大な絵を描くのが「田んぼアート」。今や有名になった田んぼアートですが、日本で初めて田んぼアートを手掛けたのが、ここ青森田舎館村です。

1993年には3色しかなかった稲も、白やオレンジと色を増やし、現在は7色の稲で素晴らしいアートを表現。本当に全部稲で出来ているのかと疑いたくなるほどのクオリティ!今では多くの観光客が訪れる青森随一の観光スポットになっています。見学観光できる期間は例年6月~9月頃で、見ごろは稲が色づく7月中旬~8月中旬。第1田んぼアートと第2田んぼアートの2会場でつくられており、無料シャトルワゴン車で移動します。

田んぼアート展望台

第1田んぼアートは田舎館村展望台の4階展望デッキと6階天守閣の回廊部分から、第2田んぼアートは「道の駅いなかだて 弥生の里」の展望所から観覧できます。待ち時間が1時間以上になるときには整理券を配布してくれますが、見ごろの休日にはとても混み合うので、時間に余裕をもっていくようにしてください。

展望台からの眺めは、細かく作りこまれた絵を真正面から一望することができますよ。田んぼをひとつの観光地にしてしまった青森田舎館村の遊び心を堪能してみませんか。

4.黒石・大鰐エリア

黒石は弘前から近く、弘南鉄道で約30分と日帰り観光が可能。江戸の街並みを歩き、黒石つゆやきそばなど郷土料理を味わえます。このエリアは、ランプの宿として人気の秘湯・青荷温泉、駅前に温泉街が広がる大鰐温泉など、温泉も魅力的です。

◆青荷温泉

「ランプの宿」青荷温泉

青荷温泉は、「ランプの宿」として知られる秘湯。青森県黒石市にある一軒宿です。ここでは暗くなると、趣のあるランプが灯ります。玄関、帳場(フロント)、食事をいただく大広間、客室、廊下など、宿の中も外もすべての照明が、ほのかに灯るランプのみ。明かりだけでなく電気がないため、テレビやコンセントもありません。

ここはタイムスリップしたような非日常感を味わえる、青森の隠れ宿。もちろん、お風呂の中の照明もランプなので、日が暮れてくるとまた違った雰囲気になります。浴場は、総ヒバ造りの「健六の湯」や露天風呂など、全部で4か所。露天風呂は基本混浴ですが、レディースタイムが設定されているので女性でも安心です。JR新青森駅やJR弘前駅から弘南線・黒石駅に行き、そこからバスで「虹の湖」まで行けば、青荷温泉の送迎バスが迎えに来てくれます。

◆黒石よされ

三大流し祭りの一つとされる青森県の「黒石よされ」は、徳島県の「阿波踊り」、岐阜県の「郡上踊り(ぐじょうおどり)」と並ぶ日本三大流し踊りの1つ。三味線や太鼓の音に合わせ手踊りを披露する約2000人の踊り手が、町の通りを練り歩く様は圧巻です。

この祭りの特徴は、見物客や観光客を巻き込んでの「廻り踊り」。テンションが上がれば、地元の方でも観光客でも飛び入り参加OKです。地元の人との一体感を味わえば、青森観光いちばんの思い出になること間違いなし。例年、祭りが行われるのは8月中旬。この祭りに参加するのを目的に、青森観光旅行のスケジュールを立ててみてはいかがでしょうか。

◆大鰐温泉

大鰐温泉

出典: ja.wikipedia.org

奥羽本線大鰐駅周辺と平川沿いに、大鰐温泉街が広がっています。大鰐温泉は12世紀後半に発見され、津軽藩の湯治場としても利用されてきた歴史ある温泉。明治に鉄道駅ができると、湯治や旅行で大勢の観光客が訪れ、花街もにぎわいました。

▶大鰐温泉のおすすめ観光スポット6選!津軽の奥座敷はスキーだけじゃない!

豊富な湧出量を誇るお湯の泉質は弱食塩泉で、源泉は約75℃。「星野リゾート 界 津軽」「不二やホテル」など複数の旅館やホテル、共同浴場があります。観光や宿泊先について相談したいときは、駅前の地域交流センター「鰐come(わにかむ)」へ。観光案内のほか、お土産、食事処、日帰り温泉といろいろそろって便利な観光施設です。

大鰐町の名産品は、温泉熱を利用した味噌醸造と「大鰐温泉もやし」。大鰐温泉もやしは、地の利を活かした栽培方法と、約30cmほどと長いのが特徴です。

毎年5月下旬から6月初旬ごろには「つつじ祭り」を開催。約20種15000本ものツツジの花が山を埋め尽くす様子は、訪れる観光客の目を楽しませてくれています。

5.岩木山エリア

弘前から西に見える岩木山は、なだらかな曲線が美しい独立峰で、「津軽富士」と呼ばれています。それでいて、山頂はボコボコと3つの峰に分かれているのですぐにわかります。岩木山周辺では、ドライブやハイキング、ゴルフにスキーを満喫!岩木山神社を参拝し、リンゴやサクランボ、ブドウなどフルーツ狩りを楽しめますよ。

▶津軽富士こと「岩木山」の観光ガイド完全版!ドライブ&登山情報

◆岩木山

出典: jirobkk

標高は1625mと富士山の半分ほどしか無いのですが、その見た目と形の美しさから「津軽富士」という呼び名をもっている青森県の岩木山。部分的に紅葉した神秘的な岩木山も、青森の秋を彩る光景のひとつです。

日本百名山にも選ばれている岩木山は、観光客はもちろん、雪の残る時期は写真家がこぞって登頂する青森最高峰の山。青森県出身の文豪、太宰治はこの山を「美女」とたとえ、その美しさを表現しました。山のふもとには日帰りで温泉に入れる宿もあり、登山にも青森観光にも便利なスポットとなっています。

◆岩木山神社

出典: tenjou / PIXTA(ピクスタ)

岩木山のふもとにある「岩木山神社」で注目したいのは、恋愛運と金運をアップしてくれる力があるといわれる狛犬。観光客に人気のパワースポットにもなっています。

出典: show1218 / PIXTA(ピクスタ)

左右対称に座っている狛犬のほかに、石の柱を駆け上がろうとしている狛犬と、駆け下りてきたような逆立ち姿の狛犬がいるので探してみましょう。上をむいている狛犬は金運アップ、下を向いている狛犬が恋愛運アップとされています。近くに駅はないので、観光でのアクセスは弘前バスターミナルから出ているバスが便利。御朱印集めが趣味の方にもオススメの観光スポットです。

◆嶽温泉

弘前から西へ車で約30分。岩木山の南西麓に「嶽温泉」があります。嶽温泉は青森県の観光客はもちろん、登山客でもにぎわう温泉街。湯治場の風情漂う嶽温泉には、複数の旅館やホテルが建ち並んでいます。宿ごとに多少違いはありますが、硫黄臭が漂う白い濁り湯が好評。

ほとんどの宿泊施設は、手軽な料金で日帰り入浴もできますよ。観光案内所の「岩木さんぽ館」には、無料で利用できる硫黄泉の足湯があるので、弘前観光のついでにぜひ立ち寄ってみてください。アクセスはレンタカーのほか、弘前駅から運行されているバスでも約40分で行くことができます。

◆鶴の舞橋

出典: HIROSHI FUJITA

優美さで注目の「鶴の舞橋」は、岩木山の北東、津軽富士見湖に架かる木造の三連太鼓橋。青森産ヒバを使って造られた3連のアーチ橋は、つがいの鶴が翼を広げた姿をモチーフにしています。

▶岩木山に飛翔する鶴の舞橋を観光!吉永小百合さんのCMで見た優美な景色

富士見湖パークや丹頂鶴自然公園、小学校をリノベーションした鶴田町歴史文化伝承館も、ぜひ併せて訪れてみてください。鶴田町内を散策しながら、鶴のオブジェや建造物を見つけるのも楽しいですよ。

6.青森市中心部エリア

JR青森駅周辺には、いつでも「ねぶた」にふれられるワ・ラッセ、青函連絡船の八甲田丸など徒歩圏内にたくさんの観光スポットがあります。一足伸ばせば、あおもり犬で知られる青森県立美術館や三内丸山遺跡にも行けますよ。おなかがすいたら津軽ラーメンや青森のっけ丼をどうぞ。

▶青森市オススメの観光スポット20選

◆青森ねぶた祭

「青森ねぶた祭り」は青森最大の祭り。歴史は古く1716年から行われており、毎年8月2日から7日までの6日間催されます。元々の由来は七夕の灯籠流しが変化したものと言われており、無病息災を祈願するものでした。これが「ねぶた流し」で、最終日の海上運行につながっています。

▶青森ねぶた祭り「ラッセラー」ダイナミックな夏祭りはこう楽しむ。

全てのねぶたが青森市内のコースを決められた時間に運行。通常の観覧もできますが、事前に観覧席を予約するとイスに座ってゆっくり観光を楽しめます。観るだけでは物足りないという方には、ハネトと呼ばれる踊り手になって参加することも可能。ハネトの衣装を着れば観光客でも参加できるので、地元青森の方と一緒に盛り上がれますよ。

◆ねぶたの家 ワ・ラッセ

出典: Cheng-en Cheng

2011年、青森駅の北側にオープンした「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、ねぶた祭の歴史や魅力を紹介・体感できる観光スポットです。オランダ人建築家のデザインによる建物は、真っ赤な羽根板をブラインドのように斜めに並べた外観が印象的。

出典: Cheng-en Cheng

2階まで吹き抜けになった「ねぶたホール」には、前回受賞した実物の大型ねぶたが常設展示されていて迫力満点!日本の伝統的なお祭りの魅力が体感できます。触ることができるパーツねぶたや製作過程も紹介されており、青森ねぶた祭の歴史や魅力がわかりますよ。

観光するだけでは物足りない方は、体験教室に参加してみませんか?ねぶた囃子体験教室や、ねぶた面に色付けしたりミニ金魚ねぶたの体験などができます。体験は実施曜日が決まっていますので、事前に公式ページで要チェック。その他随時、いろんなイベントを開催しています。施設内にはレストランやショップもあるので、雨の日でもじっくり楽しめる青森の観光スポットとしておすすめです。

◆青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸

出典: ムー / PIXTA(ピクスタ)

1908年から1988年までの80年間、青森港と函館港を結んだ青函連絡船。約1億6千万人ともいわれる人々と多くの貨物を運び、日本の経済発展に大きく貢献してきました。その中でも、1964年8月12日から約24年間と最も長く就航し、1988年3月13日の最終運航までつとめた青函連絡船が「八甲田丸」。現在、八甲田丸はJR青森駅すぐそばの青森港に停泊し、青函連絡船メモリアルシップミュージアムとして公開されています。

最も特徴的なのは、1階の線路がある車両格納スペース。鉄道車両を運ぶため、48両もの貨車を収納できる広大な空間があります。郵便車両やキハ82形特急車両など国鉄時代の列車がそのまま展示されています。地下1階の第2甲板にあるエンジンルームも見学可能。

3階は青函ワールド・青函鉄道連絡船記念館になっていて、青函連絡船の資料や模型を展示。当時のグリーン席をそのまま利用したビデオシアターでは、青函連絡船の紹介ビデオを上映しています。戦後の青森に触れた大きなジオラマ「青函ワールド」も見どころ。青森や青函連絡船だけではなく日本の歴史も学べる観光スポットです。

◆三内丸山遺跡

出典: ikeda_a / PIXTA(ピクスタ)

縄文時代前期から中期ごろの巨大集落跡を観光できる「三内丸山遺跡」では、高さ14.7mの「六本柱建物跡」が有名。国の特別史跡に指定されており、教科書で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。

出典: skipinof / PIXTA(ピクスタ)

当時から高度な文化や建築技術を持っていたことがわかる大型竪穴建物跡や道路跡、墓などが多数見つかっていて、建物の一部が復元されています。施設内には、出土した土偶や土器、盛土の土層などが展示され、縄文シアターでは映像で学ぶことができます。縄文時代のものづくり体験コーナーでは、勾玉(まがたま)やミニ土偶を約1時間で制作体験できますよ。

7.青森市郊外エリア

JR青森駅から第三セクターの「青い森鉄道」に揺られること約20分。浅虫温泉駅周辺は温泉街が充実しており、散策観光しながら足湯に浸かるのもおすすめ。釣りや水族館は家族連れに好評です。

◆浅虫温泉

出典: commons.wikimedia.org

青森市にある「浅虫温泉」は、青森湾に面した観光温泉地。第三セクターの青い森鉄道線「浅虫温泉駅」からアクセスが良く、青森市内を観光する際に便利な温泉地です。

出典: ja.wikipedia.org

浅虫駅前に無料の足湯があるほか、浅虫温泉事業協同組合の前には源泉の飲泉所、温泉たまご場、足湯があり、左には湯殿大権現が祀られています。足湯につかりながら温泉たまごを茹でられるのがうれしいポイント!駐車場もあるので気軽に寄れますよ。

▶青森県浅虫温泉おすすめ観光スポット8選!歴史も食事も満喫しよう

周辺には浅虫水族館や浅虫公園など、観光スポットや散策コースが充実。駅の海側にある「浅虫海づり公園」ではアブラメやメバルなど魚類が豊富で、家族連れから上級者まで釣りを楽しめます。

◆浅虫水族館

出典: ja.wikipedia.org

浅虫温泉に行くなら、浅虫水族館へ行ってみませんか?陸奥湾(むつわん)の海をイメージした約15mのトンネル水槽には陸奥湾に生息する魚がいっぱい泳ぎ、ホタテやホヤなどを展示。世界遺産である白神の魚を展示した水槽など、青森ならではの海や川、湖沼の生物を観察できます。

2階までの高さがある「いるか館」では、水中窓からイルカが泳ぐ姿を下から見ることも可能。大人気のイルカパフォーマンスをトレーナー目線で見たり、イルカのトレーニング風景の見学会も実施。ウミガメや魚のえさやり体験、機械設備など裏方見学など、日替わりで催されるさまざまなイベントに参加できます。

大きなイルカプールで開催される体長約3mのバンドウイルカと運動神経抜群のカマイルカによるイルカパフォーマンスは迫力満点。津軽三味線や笛の音色に合わせた祭りがテーマのパフォーマンスは、さすが青森ですね。

今年の7月23日で開館35周年を迎える浅虫水族館では、2019年7月23日に「開館35周年記念セレモニー」が開催されます。いろんな記念イベントが実施されるので、公式サイトを要チェック!アクセスは浅虫温泉駅から徒歩約10分。水族館の周辺には、温泉やホテルもたくさんあるので、泊りがけでゆっくり青森観光を楽しんでください。

◆青龍寺

出典: shigeru / PIXTA(ピクスタ)

青森県の「青龍寺」は、観光だけでなく仏の心にふれるさまざまな体験ができる寺院。第2・第4日曜は朝の座禅に参加し、お寺の方と同じ朝食を食べることができます。お経を自分の手で書く写経会も好評。子供には、寺内の掃除や食事作法を通して、同世代の子供たちと宿泊できる「わんぱく小僧修行体験」がおすすめ。青森のお寺で過ごす2泊3日の夏の特別な体験は、子供にとって忘れられない経験になるでしょう。

青龍寺には、昭和59年に造立された青銅の大日如来(だいにちにょらい)坐像があります。「昭和大仏」と呼ばれる高さ約21mの大日如来座像は奈良や鎌倉の大仏よりも大きく、青銅座像としては日本一。青森ヒバで建造された青龍寺五重塔も見どころ。青森観光で訪れた際はぜひ足を運んでほしいパワースポットのひとつです。

8.八戸・三沢エリア

太平洋に面した八戸・三沢エリアには、青森市街地や日本海側とは全く異なる魅力の観光スポットがたくさん!ウミネコの島や広大な天然芝の海岸、航空科学館など、いろんな体験や景色を楽しめるのが魅力です。

◆種差海岸

出典: colors / PIXTA(ピクスタ)

種差海岸は、荒々しい海岸線の奇岩巨石に荒波が打ちつける様子と、天然芝が広がる緑の絶景が美しい青森の景勝地。三陸復興国立公園内に位置し、国の名勝にも指定されています。

約5kmにも及ぶ海岸探勝歩道は、日本の遊歩道100選の1つで、周辺には650種類以上もの植生が確認されています。3月から5月ごろには準絶滅危惧種に指定されている「ミチノクフクジュソウ」や古典園芸品種であるハナショウブの原種「ノハナショウブ」など珍しい花も咲きますよ。

▶八戸「種差海岸」観光決定版!天然芝生と岩礁の景勝地、ウミネコの蕪島へ

春先から夏の終わりまで、キャンプ場も利用可能。青森の絶景を楽しめるアウトドア観光地としてもにぎわっています。

◆蕪島(かぶしま)

出典: ガードナー / PIXTA(ピクスタ)

青森県八戸へ観光に行くなら、ウミネコの繁殖地として天然記念物となっている「蕪島」へ寄ってみてください。毎年3月ごろ、3万羽以上というおびただしい数のウミネコが新たな命を育むべく、青森の蕪島へ飛来してきます。5月頃には島全体に黄色いカブの花が咲き誇り、あたり一面黄色の世界。カブの黄色とウミネコの白色が織りなすコントラストは必見ですよ。ウミネコの愛らしいヒナも、8月頃には一人前に成長し、夏の終わりとともにはるか南方へ旅立っていきます。

蕪島は、JR八戸線の鮫駅から徒歩約10分で行ける八戸の珍観光スポット。外で観察する時には、糞攻撃から身を守る「傘」が必須!無料のレンタル傘を遠慮なく使わせてもらいましょう。八戸市蕪島休憩所なら、ウミネコの糞被害を受けることなくガラス窓から観察することができて安心です。

※蕪島の中心部の頂には弁財天を祀る蕪嶋神社がありますが、2020年3月ごろまで工事中で参拝できないのでご注意ください。

◆青森県立三沢航空科学館

出典: commons.wikimedia.org

飛行機好き必見の観光スポットが青森県三沢空港に隣接した「三沢航空科学館」です。施設内には、約70年前に十和田湖に沈んだ旧陸軍の「一式双発高等練習機」や日本海軍の艦上戦闘機「零戦」も展示されています。

科学実験工房では200ものサイエンスショーやワークショップなど月替わりのプログラムに参加できたり、飛行機が飛ぶための仕組みを学べる紙飛行機製作など、参加型イベントを開催。観光客だけでなく地元の人にも人気のある施設です。

出典: ja.wikipedia.org

大空ひろばは、三沢航空科学館の前に広がる無料で利用できる航空公園。屋外に、日本中の空を駆け巡った航空機など約10機を展示しています。航空自衛隊のブルーインパルスや米空軍の戦闘機などもあり、マニアならずとも大興奮!見学や搭乗体験できる機体もあります。

◆八戸えんぶり

出典: Jun OHWADA

青森県の八戸えんぶりは、豊年を祈願する春を呼ぶ祭り。開催日程は毎年2月17日~20日の4日間と固定のため、開催が週末に当たる年には大勢の観光客が訪れます。

八戸えんぶりの特徴は、踊り手がウマの頭部を模した烏帽子(えぼし)をつけていることです。青森の街の大通りを練り歩くのも見ものですが、夕方から夜にけて披露される「お庭えんぶり」が一番の見所。暗くなった時間に、青森の伝統的な衣装に身をまとった踊り手が動きをそろえて舞う姿は神秘的でもあります。

◆八戸三社大祭

出典: ケープコッド / PIXTA(ピクスタ)

八戸三社大祭最大の魅力は、日本一とも言われる山車(だし)。豪華絢爛という言葉が似合う、大きく煌びやかな山車は、これでもかというほど飾り物で彩られ、一帯を一瞬にして鮮やかにします。

祭りが開かれるのは、毎年固定の7月31日~8月4日の5日間。前夜祭(7/31)、御通り(8/1)、中日(8/2)、御還り(8/3)、後夜祭(8/4)という流れになっており、5日間にわたって多くの人達でにぎわう青森最大級のお祭りとなっています。特に、27台の山車が練り歩く8月1日の御通りと3日の御還りは必見!桟敷席(さじきせき)という高見台の観覧席もあるので、本格的に味わいたい方は観光前に予約して席を確保しておきましょう。

◆法光寺

鎌倉幕府の第5代執権として活躍した北条時頼が開基したのが、この「法光寺」です。山号は白華山。曹洞宗別格地で、糠部(ぬかのぶ)三十三観音の19番札所です。青森の天然記念物に指定されている千本松の並木道や、美しい庭園が見どころ。三重塔としては約33mと日本一の大きさを誇る承陽塔があります。

法光寺では座禅体験をすることもできるので、日々のストレスをそぎ落とし、心を整える体験をしてみてはいかがでしょうか。アクセスは剣吉駅から車で20分ほど。南部町周辺を観光するのであれば立ち寄りたい青森のパワースポットです。

◆八戸市水産科学館マリエント

出典: commons.wikimedia.org

海のすぐ近くに建つ「八戸市水産科学館マリエント」。館内の大水槽では、ヒラメやマダイ、シロザケなど魚たちが優雅に泳いでいます。一番の人気者はアオウミガメの「げんき」と「みらい」。甲長約1m、体重約230kgととても大きく、イカの切り身や小松菜、チンゲン菜などを食べます。

夏休みの夜は金魚すくいが楽しめたり、クリスマスイベントもあったりと、子供から大人まで人気のある観光スポット。ライトアップされた水槽は幻想的ですよ。

館内を見終わった後は、4階の展望レストランで食事はいかがでしょうか。雄大な太平洋とウミネコがいる八戸港を見ながら、生ウニ丼やすだち海草アワビうどん、刺身膳などの絶品料理を味わえます。青森の八戸前浜でとれる新鮮な魚介類を堪能してくださいね。

9.下北半島エリア

青森県北東部、本州最北の下北半島の観光名所といえば、霊場・恐山や仏ヶ浦が有名ですが、寒立馬(かんだちめ)が可愛い尻屋崎、眺望や夜景が楽しめる釜臥山(かまふせやま)もおすすめ。薬研温泉(やげんおんせん)や恐山などの温泉で癒され、高級ブランド・大間マグロをぜひ食してみてくださいね。

◆恐山

出典: animangel / PIXTA(ピクスタ)

青森県むつ市に位置する「恐山」は、日本三大霊場のひとつ。この地は供養の場所とされ、ゴロゴロと岩の転がる禍々しい風景が有名ですが、宇曽利湖(うそりこ)と呼ばれる美しくて神秘的な湖もあり、霊場のイメージとは真逆の絶景を見ることもできます。

▶霊場・恐山で自分を見つめなおそう!押さえておくべき観光スポット11選

毎年7月20日~24日には「恐山大祭」が、10月の3連休には「恐山秋詣」が開かれ多くの観光客が訪れます。せっかく観光に行くなら祭事に合わせると、より恐山を堪能できますよ。宿坊で泊まることができたり、入浴自由の温泉もあります。

冬期は閉山されますので、観光できるのは例年5月から11月前半ごろ。青森の観光地の中でも厳かで知名度の高い場所なので、下北半島に行くならぜひ訪れておきたい観光スポットです。

◆仏ヶ浦

出典: elfin / PIXTA(ピクスタ)

「仏ヶ浦」は、青森県下北半島の西海岸にある奇岩の景勝観光地。約2kmにもおよぶグレーの海蝕崖が海岸に連なる、不思議な景色を見ることができます。息をのむほどのスケールを味わえる断崖地形は「青森県天然記念物」「国の名勝および天然記念物」「日本の秘境100選」「日本の地質百選」に選定されるなどの数々の肩書きを持ち、日本を代表する青森の観光スポットとなっています。

▶仏ヶ浦観光のおすすめはクルージング&上陸。神秘的な巨岩群を海から楽しむ

佐井村港からの遊覧観光船に乗れば、海から絶景を楽しみ、さらに上陸して散策観光することもできますよ。仏ヶ浦はまぐろの一本釣りで有名な大間に近く、釣りの名所としても人気があるので、観光客だけではなくフィッシング目的でも多くの方が訪れています。

◆大間崎

出典: No001 / PIXTA(ピクスタ)

晴れていれば津軽海峡の向こうに北海道をはっきりと眺めることができる青森の大間崎。「マグロ一本釣の町・おおま」と呼ばれるほどマグロ漁で知られる町です。大間で水揚げされたクロマグロは「大間まぐろ」というブランドで高値で取引される最高級品!

岬に設置されている巨大なマグロのモニュメントは、大間観光の定番撮影スポット。1994年に水揚げされた約440kgという最大級の大間マグロをモデルにつくられました。

大間崎は本州最北端ということもあり、ドライブやツーリングの終点地としても有名な観光スポット。そして大間崎での食事といえば、やっぱりマグロ丼!新鮮な大間マグロを食べに、休日の晴れた日には多くの観光客で大にぎわい。大間マグロを食べられるのはもちろん、解体ショーを行う食事処もあるので、大間観光するならチェックしておきたいですね。

10.津軽半島エリア

太宰治の故郷である金木や五所川原、ストーブ列車で有名な津軽鉄道が走る津軽半島。北端の龍飛崎は、青函トンネルで北海道へと繋がっています。青函トンネル記念館を見学し、龍飛崎灯台からの眺望を楽しめるほか、階段国道339号など珍しい観光スポットも必見です。

◆龍飛崎

出典: ja.wikipedia.org

津軽半島最北端の岬が「龍飛崎」。ここからは北海道がはっきり見えて、とても近くに感じられる観光スポットです。龍飛崎の周辺には灯台や展望台、津軽海峡冬景色歌謡碑、後述する「階段国道339号」などもあるのでゆっくり観光してみてくださいね。

▶竜飛崎の定番&穴場観光スポット。青森県津軽半島の最北端をドライブしよう!

◆階段国道339号

出典: kaco / PIXTA(ピクスタ)

青森には日本で唯一、車やバイクで通行できない階段区間のある国道が存在しています。津軽半島の竜飛岬へ通じる国道339号線は、竜飛岬の手前で、灯台近くの高台から沿岸の漁港部分へと折り返しています。しかし、高低差が約70mと大きく勾配がきついため、その部分がつづら折りの階段になっているんです。

国道でありながら車の通行が不能というこの珍しい階段部分は、竜飛岬のユニークな観光スポットとして知られるようになり、「階段国道」と呼ばれています。ジグザグに折り返した階段国道の総延長は、約390m。竜飛岬灯台付近の階段国道上部から、海を見ながら下っていくと海岸沿いの国道339号線に合流するだろう、と思いきや、最後は細い民家の間を通り抜けるというビックリのおまけ付き!青森観光の話のタネに、ぜひ海岸沿いの国道に出るまで歩いてみましょう。

◆十三湖

出典: taka / PIXTA(ピクスタ)

「十三湖」は海水と淡水が混ざる汽水湖で、しじみの代表的な収穫地として有名な観光地。名前の由来は13の河川が流れ込んでいることなどいくつかの説がありますが、定かではありません。シーバス釣りのスポットとしても有名な十三湖は、観光客だけでなく釣りをメインに訪れる方も多く、シーズンには岸辺にパラソルを立て、釣りを楽しむ人でにぎわいます。

十三湖へ向かうまでの景色も魅力的。晴れた日には、津軽半島の山々と青く広がる日本海を見ながら、ドライブを兼ねて訪れたい観光スポットです。付近のお店や道の駅で食べることのできるしじみラーメンは絶品!観光で訪れた際にはぜひ味わってみてください。

◆太宰治記念館「斜陽館」

出典: 内蔵助 / PIXTA(ピクスタ)

太宰治(だざいおさむ)の生家は、太宰治記念館「斜陽館(しゃようかん)」として公開されています。明治40年に太宰治の父によって建てられた豪邸は、青森ヒバで建造された国の重要文化財建造物。広い館内には、シャンデリアのある洋室や畳のある和室など、和洋折衷の部屋が20室ほどあります。

▶五所川原と金木を散策観光。太宰治・立佞武多・津軽三味線の魅力を体感!

文庫蔵の常設展示には、太宰治の初期作品原稿や生前愛用していたマントや執筆用具など貴重な資料を展示。ビデオ作品『太宰と揺籃(ようらん)の地 津軽』を鑑賞すると、青森の文豪・太宰治についてより深く知ることができるでしょう。

◆太宰治疎開の家(旧津島家新座敷)

出典: commons.wikimedia.org

太宰治の生家である「斜陽館」とともに、青森県五所川原市にある「太宰治疎開の家」が私設で一般公開されています。太宰治の本名は津島修治。ここは太宰が疎開先として暮らした兄宅の離れで「旧津島家新座敷」とも呼ばれています。『パンドラの匣』や『苦悩の年鑑』など、太宰がこの和洋折衷の家で執筆した作品は多く、斜陽館とあわせてファンにはたまらない裏の聖地的な観光スポットとなっています。

津軽鉄道線「金木駅(かなぎえき)」から徒歩数分とアクセス抜群。金木駅と斜陽館の中間あたりに位置しているので、訪れる際には一緒に観光しましょう。休館日はないので、青森観光のちょっと空いた時間にいつでも行くことができますよ。

◆亀ヶ岡遺跡

出典: JZまっさりん/Photolibrary

青森県つがる市にある「亀ヶ岡遺跡」は、遮光器土偶 (しゃこうきどぐう)が掘り起こされたことで有名な観光地。遮光器土偶とは、大きな目が遮光器の形に見えることから名が付いた縄文土器のひとつで、画像のとおり「土偶」と聞いて多くの方がイメージするあの形。歴史マニアには必見の観光スポットです。

細かく作りこまれた土器や石器が多いのが亀ヶ岡遺跡の特徴。高い技術力を持った文明があったことが推察されます。アクセスは、土偶の「しゃこちゃん」が駅舎のJR五能線「木造駅」から車で約20分。敷地内を歩いて観光・見学するため、雨天を避けて観光するのがおすすめです。

◆津軽鉄道

出典: ikeda_a / PIXTA(ピクスタ)

オレンジの車体が印象的な「津軽鉄道」は、津軽五所川原駅から津軽中里駅まで全12駅間を運行。津軽半島の中心部を南北に約20km走っています。毎年4月下旬から5月上旬ごろの桜の季節には、大勢の観光客が「金木さくらまつり」に訪れます。この時期に津軽鉄道に乗ると、満開の桜のトンネルをくぐり抜けるステキな体験ができますよ。

津軽鉄道では、毎年恒例のイベント列車が大好評!全車両が、夏は客車内に津軽金山焼の風鈴が涼やかな「風鈴列車」、秋は鈴虫の美しい声が聞ける「鈴虫列車」などに変身します。

冬には一部の列車が「ストーブ列車」として登場。ストーブ列車に乗車するにはストーブ列車券の購入が必要ですが、暖かいダルマストーブが設置された電車で温まりながら、銀世界の車窓を眺められます。

太宰治の斜陽館は、津軽鉄道の「金木駅」が最寄り駅。いくつかの駅では自転車も無料でレンタルOKなので、一年中楽しめる津軽鉄道に乗って観光してみましょう。

◆五所川原立佞武多「立佞武多の館」

出典: ja.wikipedia.org

「五所川原立佞武多」は、青森県五所川原市で8月4日から8月8日に開催される祭り。「青森ねぶた」「弘前ねぷた」とあわせて「青森三大ねぶた」と呼ばれています。

五所川原立佞武多の魅力は、高さ最大20mを超える壮大な山車の運行。祭りの期間外で五所川原立佞武多の山車を見たい方におすすめの観光スポットがここ、立佞武多の館です。

五所川原立佞武多の山車を展示しているほか、隣接する立佞武多製作所では巨大な山車の制作過程を見学することもできます。まさに立佞武多が見たい、触れたい、知りたいといった方にベストマッチな観光施設。館内には休憩のできるオープンカフェ、食事のできる展望ラウンジ「春楡(はるにれ)」などのほか、青森のお土産コーナーもあります。

◎まとめ

八甲田や下北半島をドライブ、紅葉を愛でながら白神山地をハイキング、秘湯の温泉に浸かってのんびり、といったように青森は歴史や自然が魅力的な観光地。ドライブやバスツアーで定番のモデルコースを観光したり、「リゾートしらかみ」に乗って五能線を行く電車の旅がおすすめ。さらに、有名な大間マグロや海鮮、りんご園に津軽ラーメンなどグルメも満喫できるのも青森の大きな魅力です。

東北新幹線「はやぶさ」に乗れば、東京駅から新青森駅まで3時間あまり。飛行機で大阪、名古屋、札幌、東京羽田から青森空港へ直接飛ぶと早くアクセスできますよ。仕事で疲れた時の骨休めなども青森におまかせ。1泊2日の旅行でも十分満足できる青森へ出掛けてみませんか?

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

青森でおすすめの記事

青森のアクセスランキング