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サンゴでできた複雑でダイナミックな地形と、透明度の高い海を目当てに日本のみならず世界中からダイビングに訪れる人が多い宮古島。変化に富んだ魅力的なダイビングポイントが多数存在し、初心者から上級者まで楽しめることで、今注目を浴びています。ここでは、バリエーション豊かな宮古島の中でも、ダイバーに愛されているダイビングスポットを厳選10選で紹介します。

1. グラデーションが素晴らしい天然記念物の「通り池」

出典： divedog / PIXTA(ピクスタ)

国の名勝・天然記念物に指定された宮古島の観光スポット「通り池」の中を、ダイビングで潜ってみませんか？地上からは分かれた２つの池に見えますが、実は地下で海と繋がっているため、通り池と名付けられました。

エントリーは海から。巨大なトンネルを抜けて通り池を目指します。淡水と海水が混じり合った部分は、ブルーとグリーンなどのグラデーションがとても幻想的。海水温や光の加減によってもイエローやグレーなどと変化していくので、毎回違った印象で迎えてくれます。

光に向かって池を浮上すると、池の周囲が丸いキャンバスとなって青空が見える景色！そして、2つ目の池との間には神秘的な青の洞窟があります。

難易度は高いスポットですが、ダイバーだけに許された光景が魅力的。探検気分でダイビングを楽しめる通り池は、幻想的な風景に心が奪われること違いなしの、ダイバーなら一度は潜ってみたいポイントのひとつです。

2. 太陽の光が降り注ぐ光景が神秘的な「魔王の宮殿」

出典： SHIN / PIXTA(ピクスタ)

「魔王の宮殿」は宮古島のダイビングスポットの中でも人気の高い場所です。水深約18mの場所にあるポッカリ開いた穴に入り、優しい光が降り注ぐエントランスへ。幻想的な雰囲気に癒されながら泳いでいると、その先には暗く細い洞窟。そこを進んでいくとたどり着ける大きな広場が魔王の宮殿です。

水深約25m～30mの宮殿に、天井から眩しい光が降り注ぎます。いくつもの穴が複雑に繋がっているので、まるで冒険をしているかのような気分にさせてくれますよ。宮古島のダイビングならぜひ行ってみたいスポットですが、夏は強い南風が吹くので、秋から春にかけてがおすすめです。

3. 入り組んだ地形が魅力の「アントニオ・ガウディ」

前述の2か所をはじめ、下地島と伊良部島の周辺は魅力的なダイビングスポットが多いことで知られています。そんな中でも、スペインの建築家「アントニオ・ガウディ」の名前がつけられたダイビングスポットをご紹介しましょう。

ガウディの建築物のような中には、いくつもの入り組んだ穴やアーチがあります。慎重に、中性浮力を維持しながら降下します。

出典： divedog / PIXTA(ピクスタ)

アートを思わせる複雑な地形は、見る角度によって様々な印象を与えてくれます。ハート型に見えるアーチはカップルにも人気。太陽の光や影によって作り出される光景はとても神秘的で、見上げたときの幻想的な光景がこのポイント最大の魅力です。

カマスの大群やカラフルなウミウシなどがいるので生物の観察もでき、写真撮影も楽しめます。最大水深は約35mとかなり深いポイントですが、中級から上級者レベルの方にはおすすめなのでぜひ挑戦してみてくださいね。

4. 迷路のような地形が楽しい「中ノ島チャネル」

出典： 7maru / PIXTA(ピクスタ)

流れが穏やかで水深が浅めの「中ノ島チャネル」は、初心者でも安心して宮古島の海中地形を楽しめるダイビングスポット。やや狭い水路のような岩の間を抜けるように進んで行きます。

太陽の光が差し込んだ水中は明るくて泳ぎやすく、アーチやクレバスがところどころにあるのも魅力。まるで迷路のような面白さを感じられます。キンチャクガニや可愛らしい小型の熱帯魚が多く生息していて水中写真の撮影にも最適。美しい宮古ブルーを満喫してください。

5. 光の幻想空間が魅力的な「蜂の巣ホール」

海の浅い場所にある洞窟を抜けると、開けた空間に出ます。「蜂の巣ホール」は、1か所からビームのように分散する光が差し込み、波でユラユラと揺れる様はウットリするくらい美しいと評判！太陽が傾く時間に合わせて潜り、宮古島でもっとも美しいと言われている天然のスポットライトを浴びに行きましょう。

通り池のように、奥まで進むと海水と淡水が混じり合う池に浮上することができます。ここは水深が浅いのでダイビング初心者でも安心なポイント。地形ダイビングを詰め込んだような、ダイバーにとって贅沢な場所です。

6. ハート型に見えるアーチが人気の「ダブルアーチ」

その名の通り大小の2つのアーチがあり、下から見上げるとハート型に見えるカップルに人気のスポットが「ダブルアーチ」。アーチの間を抜けて振り返ると、ブルーを背景に造形美がステキな光景をみることができます。

ここも、ダイビング雑誌に度々紹介されるダイバーに人気があるポイントの1つ。見る人や角度によって色々な形に見えるところも面白いですね。水深が浅いので初心者でもOK。アーチの壁面にウミウシがたくさんいるので、ウミウシ好きには溜まらないダイビングスポットとしても知られています。

7. キラキラと輝く光のシャワーが幻想的な「クロスホール」

下から見上げると十字架の形に見えることから「クロスホール」と呼ばれるようになったダイビングスポット。クロスしている部分から差し込む光はまるで天然のシャワー！光と影のコントラストが最高に美しい景色を見せてくれますよ。時間によって光の入り方も変わってくるので、潜る時間によって様々な印象を与えてくれます。

ノコギリダイやジョーフィッシュなどの魚もいるので、フィッシュウォッチングにもオススメ。ぜひクロスホールへいくダイビングツアーにも参加してみてくださいね。

8. ホシゾラワラエビのいる「女王の部屋」

水深約35mとダイビングスポットの中でもかなり深い「女王の部屋」。3方向にある穴が特徴的で、太陽の光が差し込んだ空間がとても優雅です。大きな部屋は底が真っ白な砂浜になっていて、女王のように高貴な雰囲気を醸し出しています。

名前の由来となった生物は、ホシゾラワラエビ。小さいながらも存在感のあるかわいい女王様のようなエビです。タイミングが合えば、ニチリンダテハゼという希少な魚を見ることができるかも。1番大きい穴に目が奪われがちになってしまいますが、少し引いた所から見ると地形の面白さも楽しめます。

9. 独特な地形を楽しめる初心者におすすめの「七又アーチ」

出典： divedog / PIXTA(ピクスタ)

「七又アーチ」は宮古島の南側にある人気ダイビングスポット。地形が複雑で幾重にも折り重なるアーチが独特な印象を与え、とても雰囲気の良い場所となっています。太陽の光がアーチの隙間から差し込む幻想的な風景はまさに圧巻！

さらに、南海岸にはダイバーの憧れ的存在のマンタがいます。タイミングが合えば、七又アーチで美しいマンタと一緒に泳ぐという夢のようなことが実現するかもしれません。水深は浅目で波も穏やか。初心者には特におすすめなダイビングスポットですよ。

10. 海中の巨大な橋「L字アーチ」

宮古島の中でも1番大きなアーチを見られるスポットが「L字アーチ」。まるで海の中に巨大な橋が掛かっているかのようなダイナミックな地形が魅力のポイントです。

アーチの下にはワープホールと呼ばれる細い洞窟があり、その中にはアカマツカサや鹿の子イセエビなど生き物がたくさん！バラフエダイ、イソマグロ、凶暴ではないサメなど、大物もいるので見ごたえがあります。開放感がありとても魅力的なL字アーチは、上級者向けのおすすめダイビングポイントです。

◎まとめ

伊良部島・下地島エリアを中心に、ダイナミックな地形を満喫できる宮古島のダイビングスポットをご紹介しました。宮古島と周辺の島々には、初心者から上級ダイバーまで幅広く楽しめる魅力的なポイントがあります。シーズンや天気、レベルなどに合った場所でダイビングを満喫できますよ。宮古島の壮大な海中に潜って、その素晴らしさをダイビングで味わってみてください。

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