L.A.のサウスベイを代表する街・ロングビーチの本好き垂涎の書店4選

画像出典:Matushchak Anton

L.A.のサウスベイを代表する街・ロングビーチの本好き垂涎の書店4選

ロサンゼルス、サウスベイを代表する街、ロングビーチ (Long Beach) は、世界中からコンテナが集まる有数の港として知られています。集まってくるのは貨物のみならず、文化の香りに溢れた都市でもあります。ラテンアメリカのアートにスポットを当てたり、ストリートアート、音楽や演劇も盛んです。そして、文化が詰まった身近なスポットといえば書店。今回は古本を中心に扱うロングビーチの書店を4店紹介します。

日本と同様アメリカでも、大きな販売ネットワークをもつチェーン店が台頭し、個人経営の書店は少なくなっています。しかし、個人経営ならではのこじんまりとした居心地の良さや、個性的な本の品ぞろえに惹かれて、地元のファンが通う店も残っています。そんな書店を訪れて宝探しのように素敵な一冊に出会えたら、忘れられない旅の思い出になるはずです。どのお店もお値段も控えめな本を多く取り揃えているので、ちょっとのぞいてみると楽しいですよ。

目次

L.A.のサウスベイを代表する街・ロングビーチの本好き垂涎の書店4選

1. A Castle of Books

サニーサイド墓地 (Sunnyside Cemetery) はロングビーチにある南北戦争の死者が多く眠る墓地で歴史的スポットです。その墓地に面するすぐ北の通りを西にまっすぐいくと、A Castle of Booksという書店があります。2007年1月に移転オープンしたばかりですが、所狭しと本棚が並び、天井に届かんばかりに本が山ほど陳列されています。古本は勿論、コミック、おもちゃやCDまで幅広い商品を扱っていて、店内は雑然とした秘密基地といったところです。

ロングビーチにあるこの書店は、40,000点以上の商品を揃え、Instagram や Twitter で入荷した本の情報を随時更新しています。"RECOMMENDED" と掲げられた、お店が自信をもっておすすめする本の棚もあるので、言ったらチェックしてみてください。これが欲しいと目的を絞って足を運ぶよりは、まさに宝探しといった感覚で物色するといいですよ。運が良ければ、1ドル均一の本のコーナや1~3ドル均一のCDのコーナーから、お得な掘り出し物が見つかるかもしれません。

2. Gatsby Books

ロングビーチにある緑の日よけが可愛い書店Gatsby Books は、黒い本棚を基調に寛げる空間が特徴です。大人がどっしりと腰を下ろせる椅子が置かれていたり、子どもが絵本を読めるようにテーブルの置かれたスペースもあります。家族みんなで楽しむことのできる本屋さんです。

この書店はイベントにも力を入れていて、子供向けに本の読み聞かせと簡単な工作のワークショップを無料で開催しています。一般向けには、作家本人を招いた新作の書籍の紹介や、詩人による朗読会が行われています。日本では、こういったイベントは大きな書店でしか行う余裕がありませんが、個人経営のアットホームな書店で開催される点はとても魅力的です。

もう一つ大きな魅力は、白とグレーの毛並みが美しい猫、ルビーです。店内の椅子でまったりしていたり、本棚の空きスペースに寝ていたりと気ままですが、人懐っこい猫です。ルビーへの寄付を募るガラス瓶までちゃっかり置いてあり、多くのファンがお金を入れていきます。店名のロゴにも猫がデザインされ、オリジナルティーシャツや手提げ袋を販売するなど、お店になくてはならないマスコットです。

3. Planet Books

ロングビーチには、緑豊かで広大な敷地を持つレクリエーション・パーク (Recreation Park) があります。このダイナミックな公園の北に面する通りを西に行くと、小さな本屋さんがあります。赤い箱のような店舗には大きなガラス窓があり、親しみの持てる字で Planet Books と看板を掲げています。

中に入ると、窓際には回転するブックスタンドがいくつも置いてあり、奥には青いカーペットの上に大小様々な本棚があります。Planet Books という店名は、SFの本を扱うお店にする方針をもとに付けられました。しかし今では本のジャンルは多岐に渡っています。本当に良いフィクションや文学作品を仕入れるようにしているので、賞を受賞した中古の本が多くあります。

また、アンティーク合金のおもちゃも主力商品なので、日本の古いアニメに出てくるロボットを目にするかもしれません。カウンターになっているガラスケースには、色とりどりのフィギュアがぎっしりと並べられています。ここに腰を据える店主の一人、ジェームスは本に対する知識と情熱を駆使して、お勧めの本を探してくれます。少々個性的で気分屋なところもありますが、勇気を出して声をかけてみてください。

4. Once Read Books

ロングビーチ空港の北東にある書店、Once Read Books はイースト・ビレッジ・ロードとノース・バイキング・ウェイ (North Viking Way) が交差する角地にあります。店の外に置かれた、大きな車輪が背もたれになっているユニークなベンチが目印です。店に入ると、ウナギの寝床のように奥へ奥へと木製の本棚が並んでいます。ジャンル名が大きくはっきりと頭上に掲げられているので、初めて訪れても本を探しやすい陳列です。

児童向けの本のコーナーが充実していて、子どもたちが読書にのめり込む姿も見られます。大人が貴重な古い児童文学の本を手にして、その状態の良さを喜ぶこともあるようです。黄色の縁取りの表紙でお馴染みの雑誌、National Geographic のコレクションにも定評があります。順に通路を見ていくと、黄色い背表紙に占領された棚がすぐに見つかります。

お店のスタッフに相談すれば、一緒になって本を探してくれます。ただ、なにせ抱えている在庫が35,000冊以上と膨大なので、店員ですら『分からない』と答えることもあるようです。のんびりと構えて、出会えたらラッキーくらいの気持ちでお目当ての本を見つけてみてください。

◎まとめ

以上、ロングビーチにある個人経営の書店を4店ご紹介しました。古本好きな方も、そうではない方も是非のぞいてみて欲しいお店ばかりです。アメリカで主流のペーパーバックは軽いのでお土産にもぴったり。英語が読めなくても、写真や絵が豊富な本も多くあります。アメリカ、そしてロングビーチの雰囲気を少し日本に持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

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