今回ご紹介するのは香港にある地下鉄のMTR、東鉄線(East Rail Line)です。はじめての旅行する場所なら移動手段があるかどうか不安なところですが、香港は鉄道網が発達しています。空港から市内はもちろんのこと市外地も電車で行くことができ、地元民にとっても観光客にとっても重要な役割を果たしています。MTRは全11路線がありますが、今回はそのなかから東鉄線(East Rail Line)について詳しくご紹介させて頂きます。
目次
香港島から中国本土との境界線まで走るMTR東鉄線について紹介
1.東鉄線とは?
出典: Xavier Fung (CC BY-SA 3.0)
MTRは全部で11路線ありますが、路線毎に色が割り当てられています。駅構内や切符売り場等にある路線図を色を意識して見れば、どの電車がどこまで走っているか、どこの駅に停車するか一目瞭然でわかります。今回紹介する東鉄線(West Rail Line)は、路線図上だと水色です。
東鉄線は香港で一番最初に開通した路線です。イギリス統治時代だった1910年に開通しています。東鉄線は羅湖(LoWu)駅から紅磡(Hung Hom)駅区間を走っていて、全14駅/約41.5kmの路線です。東鉄線がカバーしているエリアは九龍から新界。路線乗り換えが可能な駅は3駅あり、大囲駅では馬鞍山線(茶色)、九龍塘駅では観塘線(緑色)、終点の紅磡駅では西鉄線(紫色)と乗り換えることができます。
※2017年現在、茶色のライン「東西走廊」は「西鉄線(紅磡駅⇔屯門駅)」「馬鞍山線(大囲⇔烏渓沙駅)」に分かれています。なお茶色のライン上で「大囲⇔紅磡駅」はまだ開通していません。また「南北走廊」は「東鉄線」で、紅磡駅⇔金鐘駅は開通していません。
2.中国本土へ行くならここで乗り換え「羅湖駅」(※直通もあり)
ここからは東鉄線沿いにある駅の中でも、特徴的な駅とそこに何があるかを紹介します。まずはじめに紹介するのは羅湖(LoWu)駅。羅湖駅からは、中国本土の広州や深圳へ行くことができます。2003年から日本人が中国に訪問する際にビザが必要なくなったので、香港から中国にはパスポートをもってイミグレーションを通過するだけで行くことができますよ。本土のほうへ行くと、香港とは一味違うのどかな風景や広い空が印象的な都会の風景などが見られます。
3.香港で競馬を楽しもう「火炭駅」と「馬場駅」
火炭(Fo Tan)駅は競馬好きの方が利用する駅。火炭駅から出ている支線に乗れば、シャティン競馬場がある馬場(Racecourse)駅まで行けます。香港を代表する競馬場「シャティン競馬場」は1978年の創設以来、国際大会も数多く開催される競馬場で、有名なレースには「香港カップ」「クイーンエリザベス2世杯」「香港マイル」などがあります。最近では日本の競走馬が出走して優勝することもあり、競馬ファンの方ならよく知っているのはないでしょうか。
レース開催日にはたくさんの人が訪れ、馬場駅への運行が臨時で用意されます。とても混むのと火炭駅~シャンティン競馬場がそれほど離れてないので、火炭駅から徒歩で競馬場へ向かう人もたくさんいます。また火炭駅周辺は規模こそ大きくありませんが、香港のローカル料理が食べられるテント街があり、リーズナブルなシーフードや肉料理は競馬ファンの間で人気です。
◎まとめ
香港の地下鉄、MTR東鉄線を紹介しましたがいかがでしたか?東鉄線沿いには深圳や広州への玄関口、羅湖(LoWu)駅や競馬場最寄の火炭(Fo Tan)駅などがあり、他路線と接続される駅が3つあるので多くの利用客がいます。香港はイギリスの植民地だったこともあり、周辺地域と比べて早い時期からバスやタクシーも発達しましたが、もっと便利に利用できるMTRはオススメの移動手段。バスやタクシーの場合は言葉の問題もありますし、どれに乗ればいいかややこしいですしね。その点MTRはMAPをみて行先のボタンを押して、表示された額を提示すれば簡単に切符が買うことができ、乗り換えもMAPと路線の色を見れば分かりやすいので、香港を訪れた際はぜひ活用してみて下さい。