ノスタルジックな雰囲気が漂う、香港の九龍城周辺を観光しよう!

画像出典:nano/PIXTA(ピクスタ)

ノスタルジックな雰囲気が漂う、香港の九龍城周辺を観光しよう!

九龍城は、かつてアジア最大のスラム街があった場所。この巨大な無法地帯は、小説や映画にも多く取り上げられました。現在は公園として整備され、スラム街としての雰囲気は全くありません。また九龍城の上空すれすれに飛ぶ飛行機の姿もなく、当時の香港を知っている人にとっては、その様変わりに驚かれるかもしれません。ここではそんな九龍城周辺の観光スポットを紹介しましょう。

目次

ノスタルジックな雰囲気が漂う、香港の九龍城周辺を観光しよう!

1.九龍城公園

出典: www.istockphoto.com

九龍城は1993年まで香港の九龍にあったスラム街。イギリスの当時時代にあって、この地域は無法地帯と化し狭いエリアに住居がひきめし合い、最盛期の1990年初頭には5万人の人々が住んでいたと言われています。建物が積み重なり光がほとんど入ることがなかったのですが、九龍城の中は幼稚園、小学校、老人ホームなども作られ、また自衛団によって自治が守られていたそうです。

「あらゆる犯罪の巣窟」、「一度迷い込んだら二度と出て来れない場所」とも言われた九龍城ですが、当時は観光ツアーもあり住居と産業から観光まで全てをこの中で営んでいたそうです。

九龍城は1994年に香港政庁によって取り壊され、跡地は公園になりました。取り壊しの際には住民の反対が強く揉めに揉めたそうです。現在、九龍城公園には記念碑や当時の建物の土台などが残されてはいるものの、当時を思い出させるような遺跡はなく、きれいに整備された公園になっています。

2.啓徳機場跡

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啓徳(カイタック)空港は香港国際空港がランタオに移るまで、長い間香港の国際空港とした活躍しました。かつてはイギリス軍、旧日本軍の軍事空港としても使われ、アジアの玄関として重要な役割を果たしていました。

啓徳空港は九龍塘~九龍城という人口緻密な場所にあり、飛行機は空港直前で右へ45度機首を向け、林立する建物の中を潜り抜けて着陸するという神業的着陸が必要でした。「世界一離着陸が難しい空港」とも言われ、無事着陸した時には機内で拍手が起こるほど。離着陸の際に機内から見る九龍城の光景は、「これこそ香港」と思わせるものがありました。また、地上では建物すれすれに上空を飛ぶ飛行機が次々と見え、轟音とともにこの地区の見慣れた風景でもありました。

1998年に啓徳空港が閉鎖された時は惜しむ声も多く聞かれたそうです。現在は大型クルーズ船が寄港するターミナルになっています。クルーズターミナル以外にも、ホテルや住宅、娯楽施設なども建築が予定されています。

3.黄大仙廟

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九龍城まで来たら、黄大仙(ウォンタイシン)廟もすぐそば。ぜひ一緒に観光に訪れてみてください。黄大仙廟は、香港で最も有名な道教のお寺のひとつで、道教独特のカラーである金黄色の屋根、精細な彫刻が施されている本堂、雄大な姿の仏像など見どころが満載。中国の典型的な寺院の雰囲気があふれ、訪れる人が絶えることがない立派な寺院です。

広い敷地には本堂の大雄宝殿のほか三聖堂、従心苑、麟閣、九龍壁など特徴ある建物が建っていて、内部を見学することもできます。黄大仙は「誠意を持って真心でお願いしたら願いを叶えてくれる」と言われていて、参拝する人が絶えません。地元の人と一緒にお参りしてみてはいかがですか?

◎まとめ

イギリス返還前の香港を知る人にとって、九龍城や啓徳空港は懐かしい場所です。現在は再開発が進み、当時の面影はあまり残っていませんが、周辺にはまだまだ活気あふれる香港を感じることができます。新旧が混在する香港を体験できる場所として、ぜひ九龍城や新しくなったカイタック・クルーズターミナル、黄大仙廟などを見学してみてくださいね!

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