名称:祥記麵家
住所:新馬路福隆新街68號
マカオは旧領主国であるポルトガルの影響を大きく受け、独自の文化を育んできた街です。洋の東西が混ざり合ったマカオ料理もそのひとつ。豊富な魚介をふんだんに使ったポルトガル系の料理からエッグタルトのようにマカオで独自に生まれた料理、そして中国の影響を多分に受けたお粥や麺料理。さまざまな要因が重なったマカオの料理は、まさに文明の融合の代物です。
今回は、マカオ料理のうち麺料理に着目してご紹介します。マカオの在留人口の95%を占める中華系住人はもちろん、大陸本土や香港のグルメからも絶賛されるマカオの麺料理を、皆さんもぜひ味わってみてください。
1.祥記麺家
祥記麺家は50年以上続く麺料理の老舗ですが、店の雰囲気は至って普通のローカル店です。地元の人で賑わうお店なので、時間帯によっては相席になります。この祥記麺家は、昔ながらの竹で麺打ちをした「竹昇麺」を使った絶品麺料理の数々が自慢。雲呑湯麵や叉焼湯麺も捨てがたいですが、ここは名代というべき招牌蝦子撈麵をチョイスしましょう!招牌とは、日本語でいうところの看板料理にあたります。
この蝦子撈麵は、海老の卵が大量にかかった汁なしの和え麺です。コシのある麺と海老の卵の食感が絶妙なハーモニー!日本では味わえない料食感ですよ。一皿の量も多くはないので、マカオでの食べ歩きにも適しています。かつては花街だった福隆新街の、散策途中にぜひ立ち寄ってみてください。
2.牛記咖喱美食
牛記咖喱美食は、十月初五街の端に位置する人気のお店。麺類やご飯ものに一品料理まで提供する大衆食堂みたいな感じのローカル店ですが、過去にはミシュランのビブグルマンを受賞している実力店なんですよ。しかも朝の8時から深夜2時まで営業しているので、旅行者にとってもありがたいお店です。
店名にもなっている人気の咖哩牛腩麺は、さらっとしたカレースープがとってもスパイシー。また蟹皇撈麺は、蟹味噌がたっぷりかかったマカオならではの和え麺です。しかもどのメニューもリーズナブル!この味と値段だからこそ、地元の支持を集めているのでしょうね。テイクアウトも可能です。
名称:牛記咖喱美食
住所:新馬路十月初五街1號地下, 澳門
3.黄枝記(本店)
マカオの世界遺産でもある観光名所セナド広場の近くで、観光客がいつも行列をつくっているお店が黄枝記です。セナド広場の綺麗なお店は実は支店で、本店は少し奥まった十月初五街にあります。こちらの本店は、地元っ子が行列するところ。支店の方は朝から営業していますが、本店は夕方から深夜までの営業となっています。
店内は狭くどこにでもあるようなローカル店ですが、そこはマカオでも屈指の人気店、麺の美味しさが他店とは異なります。ここでは、麺の味をストレートに味わえる鮮蝦雲呑麺を試してください!やや黄色い細麺の下に、大きな海老入りのワンタンが隠れています。旨味の塊ともいえる海老ワンタンに負けない麺があってこその一椀です。
本店と支店ではメニューには大差ありませんが、店の雰囲気は全く異なります。時間がない場合は便利な支店で、そしてローカル色を味わいたいときには、本店を訪ねてみましょう。
名称:黄枝記
住所:十月初五街51號
4.粥麺荘
奇抜なデザインでマカオのランドマークにもなっているホテル「グランド・リスボア」。カジノで知られるこの高級ホテルは、グルメでも有名です。ミシュラン3つ星のレストランを筆頭に各国の高級美食が集まっていますが、お手頃の価格でいただける「粥麺荘」も人気です。
眼下にはカジノというロケーションに相応しく、シックなデザインでまとめられていますが、真ん中にはガラス張りのキッチンがあり、シェフが調理する姿をみることができます。粥麺荘の麺類は、一根麺や刀削麺と言った6種類の麺に別添の具材、そしてスープを自由自在に組み合わせるスタイル。街のローカル店もいいですが、ここでは高級ホテルらしい見事な仕上がりの麺類を味わえます。一品料理も充実していて、何よりも見て楽しい、食べて美味しい店です。
名称:粥麺荘
住所:葡京路新葡京酒店1樓上層
公式・関連サイトURL:http://www.grandlisboahotel.com/-jp
◎まとめ
観光客向け、ローカル、高級と、各種揃っているマカオの麺料理店。営業時間も幅広いので、いつでも自分の好みの店を選ぶことができます。東西の文化が融合したマカオで、美味しい麺料理を堪能してくださいね。