名称:Four Seasons Durian(高島屋オーチャード店)
住所:391 Orchard Road, B207-3-2 Food Hall Singapore 238873
シンガポールのお菓子といえば、マーライオンの写真がついた箱に入ったクッキーをイメージする方が多いでしょうか。実際にシンガポールの人たちが楽しむお菓子はまた違います。様々な人種と文化と宗教が入り混じったシンガポール。15世紀の末にマレーシアにやってきた中華系移民の子孫をプラナカンといいますが、そのプラナカンの伝統菓子、ニョニャ(プラナカンの女性)クエ(お菓子)こそがシンガポールで昔かtら愛されてきたお菓子。そんなニョニャクエを中心に、シンガポールの人気のあるお菓子をいくつかご紹介してみます。
目次
プラナカン菓子からドリアン菓子まで、シンガポールらしいお菓子をご紹介!
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1.ニョニャクエ
プラナカンの人たちのもたらしたお菓子はそのほとんどが生菓子です。つまりは家で食べていたおやつ。防腐剤などが入っていないので日持ちがせず日本へのお土産には不向きですが、ぜひ滞在中に味わいたいものばかり。その特徴は、パンダンリーフやブンガテランの花やローズシロップなどを用いて美しく着色してあること。背景を知らないと着色料と思ってしまいますが、安心・安全な自然の恵みの色です。写真に載っているお菓子をそれぞれ解説してみましょう。
ラピス・サグ Lapis Sagu
ひときわ目立つのが、ピンク、白、緑に色づけられたお菓子、ラピス・サグです。ういろうのような食感のお餅を重ねたもので(一般的には9層)ココナッツの風味がして、もっちりしています。ニョニャクエの中でラピス・サグが一番好き、という人も多いそう。カラフルな色が子供にも喜ばれそうですね。
アンクー・クエ Angku Kueh
長寿の象徴である亀を模したお菓子で、女の子の誕生一か月のお祝いの時に配られるお菓子です。薄い餅の中に緑豆の餡子がぎっしり詰まっていますが、見た目とは違って、意外とあっさりした味なんだとか。
クエ・ダダ Kueh Dadarとクエ・タラムKueh・Talam
緑色一色の物がクエ・ダダで、ブラウンシュガーに漬けられたココナッツフレークをパンダンリーフで色づけしたクレープで包み込んだもの。緑と白のはクエ・タラムKueh・Talamで、ういろうのような食感のお餅でパンダンリーフで風味と色づけされています。
2.オンデオンデ onde onde
こちらもニョニャクエ菓子ですが、別枠でご紹介します。パンダンリーフで着色したお餅にグラマラッカというココナッツの樹液を煮て固めた天然黒糖を包み込んだ生菓子で、口に含むと中から黒糖がとろりと溶けだすので一口丸ごと食べるのがおすすめです。シンガポール滞在中にぜひ食べておきたい逸品。自然の甘さとお餅の食感、溶けだす黒糖の味わいにファンが多いお菓子です。
3.ブンガワンソロのクッキー
在住日本人の帰国の手土産には欠かせないというブンガワンソロは、シンガポール国内に40店舗もの展開をする有名菓子店です。チャンギ国際空港のすべてのターミナルにも店舗がある、シンガポール生まれのお菓子です。人気の理由は上品な香りと味、そしておしゃれなパッケージ。シンガポールのデパ地下にもおしゃれなパッケージの洋菓子店はいくつもありますが、そのほとんどは外国資本。シンガポールならではの物がいいですよね。
また、1.でご紹介したニョニャクエも扱っているので自分用に買って味見もできますね。写真のものは、セモリナ粉で作ったクッキーで、口に入れるとほろりと溶けていく食感が人気です。フレーバーも色々あり、試食もできるのでお気に入りをみつけて下さい。
4.ブンガワンソロのパイナップルタルト
こちらもブンガワンソロのお菓子ですが、他のメーカーでも同じようなパイナップルタルトがありますが、やはりこのお店のものは添加物不使用で安心な上に美味しいので人気があります。ほろほろの生地に包まれた甘酸っぱいパイナップルフィリングが癖になる味。シンガポールでは旧正月のお祝いにパイナップルを食べる習慣があるので、シンガポールにちなんだお土産にピッタリです。
5.プラウンロール
エビのチップをサクサクの生地で巻いてあり、エビの風味たっぷりのミニ春巻きのようなカリッとした食感のお菓子。お酒のおつまみにも喜ばれますね。コンビニやスーパーで袋入りの物も買えますが、写真は3.でご紹介した有名菓子店ブンガワンソの物で、綺麗に包装してくれるのできちんとしたお土産なら、やっぱりブンガワンソがおすすめです。
6.Four Seasons Durianのドリアン菓子
果物の王様と言われるドリアンは、その強烈な香りに好き嫌いが分かれますね。ほとんどのホテルで持ち込みを禁止しているので、ドリアンを味わうとしたらカットフルーツのお店になります。高島屋オーチャード店のデパ地下にはドリアン専門のスイーツ店があります。それもドリアンの最高級ランクのD24というグレード以上の物のみを使用して、人口着色料や香料は一切なし。店頭で焼かれているドリアンパンケーキには濃厚なドリアンクリームが挟まっています。
ドリアンパフやドリアンキャンディー、ドリアン餅ならお土産にもできそうですね。まだドリアン未体験の方は、ドリアンが好きかどうか、ぜひお菓子をぜひ味わってみて下さい。
◎まとめ
シンガポールでももちろんチョコレートや洋菓子類もありますが、食料自給率1パーセント以下という国では、ほとんどが輸入品。今回ご紹介したのはすべてメードイン・シンガポールなのでご安心を。食べてみるにしてもお土産にしても、やっぱりその土地の名産品が嬉しいですよね。ぜひシンガポールに訪れたら、シンガポール生まれのお菓子をお楽しみください。