名称:明記海鮮酒家
住所:蒲苔島大灣, 香港
200以上もの島々からなる香港特別行政区の最南端に位置する「蒲台(ポートイ)島」。香港在住の欧米人の居住地として人気のある赤柱から、さらにフェリーで行く秘境の孤島です。
1960年代には約4000人が住んでいたそうですが、今では十数軒となりました。海沿いの道には、なんと3000年前の古代人が残したといわれる石刻文字を見ることができるんですよ。なんだか謎めいた島ですね。それでは蒲台島についてご紹介しましょう。
目次
香港最南端の島、秘境の蒲台島ハイキングで奇岩と古代文字を見に行こう!
1. 蒲台島への行き方
蒲台島へは、赤柱か香港仔からフェリーで行くのが一般的です。香港の中心部からはまずバスで30分ほどの赤柱、または20分ほどの香港仔まで行きます。赤柱からなら30分ほど、香港仔からは1時間ほどフェリーに揺られていくと、肌色の岩肌と緑の生い茂った蒲台島が見えてきます。ここが「香港の南極」といわれる蒲台島です。
蒲台島自体は観光地として整備されているわけではなく、あるがままの自然とのどかな漁村の風景を楽しむ場所。港の周辺にはイカや魚が天日に干してあるような、のんびりした田舎町です。海沿いの道を散策するのも良し、元気な方はハイキングコースに出るのも良し。思い思いに楽しんでくださいね。
2. 奇岩があることで有名
蒲台島は奇岩が多いことで有名です。荒々しい海の波に削られた岩や、山上に横たわる奇岩を見るために、わざわざハイキングに来る人がいるほど!
なかでも亀が這って山を登っているように見える「霊亀上山石」や、拝んでいるお釈迦さまの手の形に見える「佛手岩」が知られていますが、名前が付いていなくても何かに見えそうな不思議な形の岩がゴロゴロ!2~3時間のハイキングコースの途中にいろんな奇岩を見つけられるので、何の形か想像しながら歩くのも楽しそうですね。霊亀上山石の先には灯台があり、そこから見渡す南シナ海の景色は絶景ですよ。
3. 豊かな自然の中でハイキング
きちんと整備されたハイキングコースにはほど遠いものの、人が歩くための道が山の上へと続いています。観光案内板にハイキングのできる道の地図と、道沿いの見どころ(天后廟や廃屋、奇岩など)が出ているので参考にしましょう。
高いところから見る蒲台島の自然や水平線は、本当に素晴らしい眺めです。香港の独特のごつごつとした肌色の岩肌と緑に囲まれて、都市部とはまた違った香港の魅力を体感できます。離島ハイキングで有名なラマ島と比べると、若干起伏があるので、時間と体力には余裕をもってチャレンジしてください。
4. 唯一のレストラン「明記海鮮酒家」
I'm at Ming Kee Seafood Restaurant 明記海鮮酒家 in Po Toi Island https://t.co/F1arjpcFjx pic.twitter.com/QKhVoGU6Y7
— Valér Merényi (@valermerenyi) August 12, 2016
蒲台島にたった一つしかない本格レストラン「明記海鮮酒家」。新鮮なシーフードの料理を提供してくれるところです。エビの塩ゆで、ホタテのニンニク蒸し、イカのフリッターなど豊富な海鮮メニューと、チャーハンや鶏肉のカシューナッツ炒めといった定番中華料理をたくさん取り揃えています。
蒲台島にクルーザーを貸し切ってくる団体客もいるので、大人数のコースメニューも用意されていますよ。グループで行くときは、おまかせのコースが楽チンでいいですね!蒲台島は海苔の養殖地としても有名で、昔は蒲台島の「台」の字は海苔の「苔」と書いていたとか。明記海鮮酒家のおススメも、蒲台島産の海苔を使ったスープ「紫菜湯」です。ぜひお試しあれ!
◎まとめ
香港のなかでもまだまだ開拓の余地がある蒲台島。香港島や九龍など観光の中心地からはかなり離れているので、観光客は少なめです。まだあまり知られていないところに行きたい!という冒険心の強い方にはとくにおススメ。手つかずの自然が残された蒲台島でゆっくりハイキングを楽しんでくださいね!
ただ、高い建物も高い木も無く、日影があまりないので、帽子やサングラスなどの日よけと水分補給はお忘れなく。