イスラム教徒が多い新疆ウイグル自治区のウルムチ。北京標準時間を採用しているものの、北京よりはるかに西にあるため夜の9時でも昼間のように明るいです。乾燥し日差しの強いエリアなので、旅行の際に帽子は必須アイテムです。ウルムチでは民族色が豊かなため、お土産にも特徴があります。ここでは、ウルムチのお土産について紹介していきます。ぜひウルムチに行った際に参考にしてくださいね!
1.頭屯河ぶどう
ウルムチでのお土産にぴったりな「頭屯河ぶどう」は、新疆・ウルムチ市頭屯河区で生産されています。天山山脈の麓にある扇状地の中央ジュンガル盆地は温帯大陸ステップ気候に属しており、乾燥して雨が少なく温度変化が大きい気候です。また日照時間が長く光熱資源に恵まれているため、ぶどうを植えるのに適した風土です。
頭屯河ぶどうのエリアは、頭屯河区の郊外に「頭屯河農場」、「三坪農場」、「五一農場」の合計3つの農場があり、中国政府から保護されています。とってもおいしいのでお土産用にも購入するといいかもしれませんね!
2.級品松の実
持ち運びやすいお土産の「級品松の実」はアカマツの実です。「海松子」とも呼ばれ、脂肪やタンパク質、炭水化物などが含まれています。松の実は漢方で重宝され、長寿や美肌に効果があります。ウルムチの「級品松の実」もそのまま食べることができ、お菓子の材料や植物油の代わりとしても使えます。その他、塗料や皮革製品の重要な原料となっています。そして松の皮は染料や活性炭にもなるのです。
松の実は「森の宝石」のようなもので、ウルムチはもちろん、中国の主要な輸出品となっています。美容に関心の高い方へのお土産にいいでしょう。
3.特級ハミナツメ
お土産としても便利な「特級ハミナツメ」の栽培は2000年前に遡ります。清朝では皇帝に献上されていました。大きくて皮が薄く、種が小さい肉厚で色の良いハミナツメは、糖度が高いのも特徴です。また干してもシワがないという利点があります。中国はもとりより、外国市場でもよく知られている食べ物です。ハミナツメはそのまま食べるだけでなく、煮て食べることもできます。八宝飯や煮稀飯などに入れると特に美味いですよ。
ハミナツメは栄養価が高く、ビタミンCと糖分を豊富に含んでいます。「乾燥ナツメ」と「生ナツメ」の糖度は、それぞれ37%と70%で、ビタミンCはリンゴの70-80倍あります。生ナツメには他の果物や野菜よりも炭水化物が多く含まれています。栄養価の高いウルムチのお土産として渡すと喜ばれることでしょう。
4.ウルムチのナン
お土産でも、現地で食べてもいい「ウルムチのナン」はウルムチ市内にあふれています。また、四川料理や広東料理などでも使われます。民族食の風合いが強く、おつまみやシャオチーとして食べてもぴったりです。ウイグル式やモンゴル式、回族イスラム式などウルムチの人ならば、想像しただけでよだれが出てしまうような食べ物です。
味付けや製造方法も徐々に変化し、肉ナン、ごまナン、油ナンもあります。ウルムチ市内の主要レストランでは様々なナンが提供され、ラムやタマネギ、油とお米を混ぜた手抓飯は独特の味と高い栄養価があり、体力向上にも役立ちます!お土産にパック詰めされたナンを購入してもいいでしょう。
◎まとめ
「頭屯河ぶどう」、「級品松の実」、「特級ハミナツメ」、「ウルムチのナン」と食べ物のお土産が多いウルムチ。中国でも民族色の濃い地域であるため、食べ物も様々です。上海や深センなどの大都市では味わえないような食事が観光客の胃袋を満足させてくれます。ウルムチは移動だけでも大変な地域なので、お土産だけでなく撮った写真も見せてあげるといいかもしれませんね!