麗江市は中華人民共和国雲南省西北部に位置する地級市です。四川省とチベット自治区の近くに位置しており、ベトナム、ミャンマーの国境にも近いのでまさに「秘境」です。
麗江には豊かな文化を感じられる古代中国の美しい街並みと自然が残されています。世界遺産にも指定されている「麗江古城」は、かつて少数民族のナシ族の王都であり、現在でも多くのナシ族の人々がこの地に居住しています。この秘境といえる麗江を訪れた際にぜひおすすめしたいお土産をご紹介します。
目次
中国の秘境、麗江。秘境ならではのおすすめのお土産をご紹介します。
1.トンパ文字のハンコ
トンパ文字は古代ナシ族の象形文字で、その希少性から「世界記録遺産」(記憶遺産)に指定されています。漢字やエジプトのヒエログリフとはまた違った、なんだか可愛らしい象形文字です。このトンパ文字は今ではごく少数の司祭によって受け継がれているのみですが、それでも世界で唯一の生きた象形文字とされています。
麗江古城内には「石木客」という、トンパ文字で名前を彫ってくれる印鑑屋さんがあります。自分の好きな石と文字のデザインを選ぶことができ、その場で掘ってくれるので、手軽にオリジナリティあるお土産を作ることができますよ。
2.プーアル茶
雲南省はプーアル茶の原産地として知られ、麗江はその重要な取引市場となっています。プーアル茶には生茶と熟茶の2種類があり、多くの生茶は老木から作られミネラル濃度が極めて高いです。すると、プーアル茶を常飲すると血圧が下がり、血液循環の改善から快眠、お通じの改善、花粉症などのアレルギー症状の改善が見られるそうです。
熟茶には脂肪分解作用があるので、中華料理や肉料理、油っぽい食事の時に飲むのがおすすめですよ。ぜひ麗江でもプーアル茶を味わってみてくださいね。もちろん気に入れば、お土産にどうぞ!
3.乾燥松茸
麗江は2400mの高地にありますが、緯度が沖縄と同じぐらいであたたかいです。そして雲南省は松茸の産地として有名です。日本に輸入される松茸のほとんどが雲南省から採れたものだとか。
地元の人々が通う市場ではきのこ類を安く買うことができます。松茸のシーズンであれば生の松茸を食べる事もできるそうですが、オフシーズンでも乾燥松茸が売られています。日本ではなかなか見られない乾燥松茸は、軽くて傷まないのでお土産にはおすすめですよ。
4.雪茶
雪茶は日本では聞きなれないお茶の名前ですが、これは植物の葉を使った茶とは違い、見た目は白い枝状のものです。標高4000mを超える雲南省麗江の玉龍雪山の雪原に自生する、地衣類に属する「ムシゴケ」から作られます。
ムシゴケは一年にわずか1㎜しか成長しません。一年中解けることのない雪山の中で成長する、非常に生命力の強い植物のため大変貴重なものとして昔から飲み続けられています。効能としては肝臓を鎮静させ、胃腸を緩め、血圧を下げるほか糖尿病、高脂血症、肺炎、貧血、便秘、ダイエットにも良いとされています。まさに万能薬と呼べるお茶ですね。
◎まとめ
以上、中国の秘境麗江を訪れる際のお土産におすすめのものをご紹介しました。麗江という土地ならではの、ほかの土地では見ることのできない珍しいお茶や、少数民族に関係する雑貨などがあり、お土産も興味深いものばかりです。せっかくこの地に訪れる機会ですので、この麗江ならではのお土産をぜひ手に入れてくださいね。