ドナウ河畔に広がるオーストリア第三の都市リンツ。商工業都市として発展しながらも音楽や芸術の町としても知られ、リンツでは毎年ブルックナー音楽祭やデジタル祭典の世界的イベントアルス・エレクトロニカなどが開催されます。2009年には欧州文化首都にも選ばれました。古い街並みと近代的な建物が共存する、不思議な雰囲気に包まれた町リンツ。今回はそんな両方の魅力をもつリンツでおすすめのお土産をご紹介いたします。
目次
ドナウ河沿いに栄える文化都市、リンツでオススメのお土産4選
1. リンツァートルテ
オーストリアのケーキというと、有名なのがウィーンのザッハトルテですよね。ザッハトルテが、1832年と近代に生まれたお菓子なのに対し、ここリンツにはさらに200年も古く、1600年代に初めてレシピが書かれたという世界で最も古いトルテがあります。それが、リンツのトルテという意味の「リンツァートルテ」。
リンツァートルテは、アーモンドパウダーやクルミの粉末にシナモンやクローブといった香辛料を混ぜ、赤スグリのジャムを挟んで格子模様を付けて焼いたものです。一口食べると、香辛料と赤スグリのハーモニーが口の中で踊り出します。今ではチョコ入りやナッツ入りのリンツァートルテもあり、お店によって味はさまざまです。リンツァートルテは日持ちもするので、お土産にぴったり!リンツの町では、いたるところでお土産用のリンツァートルテも買うことができますよ。
2. 紅茶
ホイップクリームを浮かべたウィンナーコーヒーのように、オーストリアではコーヒーが主流と思われがちですが、紅茶もたくさん飲まれています。その証拠に、リンツ市内のスーパーなどに行けば、いろいろなメーカーの紅茶が並べられているのを見ることができるでしょう。
さらに、アールグレイやダージリンなどの定番の紅茶以外にも、赤スグリやブルーベリー、カモミールやフェンヒェル(ウイキョウ)といった日本では珍しい種類の茶葉もありますよ。スーパーなどでお得に買えるので、バラ撒き用のお土産として丁度いいですね。また自分用のお土産には、リンツの町中やショッピングセンターにある専門店で一段上の紅茶をいかがでしょう。
3. オーストリア伝統衣装「トラハト」
オーストリアの伝統衣装として知られる「トラハト(Tracht)」。その名はドイツ語の動詞tragen(着る)に由来するといわれ、オーストリアのみならずスイスや南ドイツなど、主にアルプス山脈周辺の農家の人々が着ていた民族衣装です。
男性は革のズボンに白いシャツとベスト、女性はデコルテを強調するようなブラウスに華やかな色の刺繍、そしてチェックのエプロン付きのスカートが基本です。地域によって少しずつ意匠が異なるこのトラハトを、リンツのお土産にいかがでしょうか?日本の日常生活で袖を通す機会は少ないと思いますが、何かの記念日や子供の発表会などに着てみるのもよいでしょう。リンツ市内にはトラハト専門店がいくつかあるので、ぜひお気に入りの一着をお土産にどうぞ!
4. オーストリアワイン
近年注目が集まってきているオーストリアワイン。オーストリアでのワイン生産量はそれほど多くありませんが、辛口の白ワインには定評があります。とくにオーストリア特有のグリューナー・ヴェルトリーナー種のワインが定番で、とりわけヴァッサウ地方の白ワインが有名です。
そんな希少なオーストリアワインを、リンツのお土産としてワイン好きな人にプレゼントしたら喜ばれるのではないでしょうか。リンツ市内のワイン専門店やデパートなどで購入することができます。また、世界的に有名なワイングラスメーカー「RIEDEL(リーデル)」もオーストリアのブランドです。ワインの味を引き立てる素晴らしいグラスも、リンツのお土産として一緒にいかがでしょう。
まとめ
リンツでおすすめのお土産4選をご紹介しました。オーストリアではこの他にも、近年有機栽培のBIOと呼ばれる商品が流行っていて、BIOのお茶やジャムなども人気のお土産です。
また、お菓子の美味しいオーストリアならではのチョコレートも、欠かせないお土産ですね。近代的な建物で有名なLENTOS美術館にも、興味深い斬新なお土産がいっぱい。ぜひ、リンツを訪れてお気に入りの物を見つけて下さいね。