ベルギー第二の都市であるアントワープは、中世の時代からフランドル地方の中心地として栄えてきました。知る人ぞ知るバロック絵画の巨匠「ルーベンス」はアントワープ出身。そして、彼の絵を見たかったネロ少年と愛犬パトラッシュの物語『フランダースの犬』はここアントワープが舞台となっています。
アントワープはファッションの街としても知られおり、ベルギー国内外から流行に敏感な人たちが訪れるおしゃれタウンでもあるんですよ。今回は、そんなアントワープでおすすめしたいお土産を4品ご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
目次
ベルギーのおしゃれが集まる街アントワープで買いたいお土産4選
1.手のお菓子
「Antwerpse handjes(アントワープの手)」はアントワープに伝わる手の形をしたクッキーで、とある伝説に基づいて作られたと言われています。
スヘルデ川の河岸に住む巨人「ドルオン・アンティゴーン」は、川を渡る船から高い通行料を取り立てては、それに応じない者の片手を切り落として川へ放り投げていました。しかし同じく巨人であるローマの戦士「シルヴィウス・ブラボー」が戦いを挑み、ついにドルオンの息の根を止め、その手を切り落として川へ投げ捨たのだそうです。
1934年に「Jos Hakker(ヨス・ハッケル)」氏によって考案されたこのお菓子は、今はアントワープを代表する名産品となっており、町のお菓子屋さんに行けば必ず手に入れることができます。
アントワープの思い出にお一ついかがですか?
2.チョコレート
ベルギーといえばチョコレート。国内に2000軒以上のチョコレートショップがあるなんて凄いですよね。
アントワープ中央駅の近くにある人気ショコラテイェ「Delrey(デルレイ)」は銀座にも2店舗を構える人気のお店で、なんとその本店がアントワープにあるのです。
ゴージャスな雰囲気の店内は地元の人や観光客で常に賑わっており、その人気の高さが伺えます。
「ベルギー国内の店舗はこのアントワープのみ」という特別感もたまらないですよね!ちなみに、ダイヤモンドのような形をしたチョコレートやフレッシュクリーム入りのプラリネが人気商品だそうです。
カフェも併設されているので、マカロンやケーキでゆっくりティータイムを楽しむのも良いでしょう。
人気のケーキは早々と売り切れになってしまうので、お目当てのケーキがある方は早めに行くことをおすすめします。
3.ベルギーワッフル
日本でもすっかり市民権を得たワッフル。実はベルギーワッフルには二つのタイプがあるんですよ。
ブリュッセル・ワッフルは大きめの長方形でサクっとした軽い食感が特徴。生地自体は甘さ控えめなので生クリームやチョコレートなどのトッピングをして食べます。
一方リエージュ・ワッフルは、丸や楕円形タイプでしっかりした生地で食べごたえがあります。しゃりっとしたパールシュガーが入っているので甘さがあり、そのまま食べるのが主流です。
街中で食べ歩きしているのは、ほとんどがこのリエージュ・ワッフル。ブリュッセル・ワッフルはカフェなどでナイフとフォークを使って食べます。
どちらも焼きたてが一番なのでお土産にはできませんが、スーパーで売っている個装された物なら日持ちするのでお土産にもぴったりですよ。
食べる前にトースターやレンジで温めると、ふわっと美味しく頂けます。美食の国ベルギーでは、スーパーのワッフルも充分レベルが高いのでぜひお試しくださいね!
4.ベルギーレース
ベルギーが誇る伝統工芸品といえば、ボビンレース製品。中世の時代からその繊細な技術は名高く、時の王侯貴族や聖職者の衣服を華やかに飾ってきました。現在では量産品は機械編みがほどんどですが細かい部分は手作業で仕上げています。
ベルギーの街角で見かけるレース屋さんは、ハンドメイドと機械編みの両方を扱うお店とハンドメイドのみの二つのお店があります。中でも16世紀頃からのアンティーク製品を扱うお店は必見!少々お値段は張りますが、芸術作品として一見の価値ありですよ。ハンドメイド品でもコースターやポプリ入れなどの小物だったら比較的リーズナブルなので、女性へのお土産にいかがですか?
◎まとめ
ベルギーは小さな国なので、街中で見かけるお土産品のほとんどは周辺のほかの都市でも購入することができます。しかし、アントワープならではの品やここにしかないお店もあるので要注意!
おしゃれな雑貨屋さんやセレクトショップ、カフェなど素敵なお店が建ち並ぶアントワープで、街歩きを楽しみながら素敵なお土産を見つけ出してくださいね。