シムラーはインドの北部、ヒマーチャル・プラデーシュ州の州都です。ヒマラヤ山脈の麓に位置し、標高が約2000mあるため、気候は年間を通して冷涼。1月や2月の冬場には雪が降ることもあります。
イギリス統治時代には、夏季の間だけ首都機能がコルカタからシムラーへ移され、インド帝国の「夏の首都」となっていました。今でも、インドで有数の避暑地として知られています。
また、 世界遺産登録されている「カールカー=シムラー鉄道」の終点としても有名で、この世界遺産を目当てにやってくる観光客も多いんですよ。そんなシムラーには、どのようなお土産があるのでしょうか。ご紹介しましょう。
1. ヒマラヤ雑貨
ヒマラヤ山脈の麓にあるシムラーでは、ヒマラヤ雑貨が人気のお土産となっています。ヒマラヤ雑貨には、色あざやかな幾何学模様が美しいウールの編み物が多くあり、靴下や手袋、帽子、ショールなどがお手頃です。
ひとつひとつが手編みで、全く同じものはありません。また、ウール製品はあたたかく、この地方の気候を考えると冬場には欠かせない防寒具なので、日本の寒い季節にも便利なアイテムですね。
そして、メリノウールで編まれた靴下は肌触りもよく、ちくちくせず履きやすいのが特徴。また、チベットカーペットをはじめとするチベット製品もおすすめですよ。
2. 水晶
シムラーのあるヒマーチャル・プラデーシュ州は水晶でも有名です。ヒマラヤで採れる水晶はヒマラヤン水晶と呼ばれ、緑泥石(クローライト)、雲母(マイカ)など種類や形もさまざまな鉱物から成っています。そのため、色もピンク色、氷のような透明、乳白色など実に多種多様です。
ひとつひとつ丁寧に採掘された水晶は、職人の手によって加工されています。水晶の原石や加工品は輸出もされていて、日本でも通信販売などで購入可能です。ただ、シムラーでしか買えないオリジナル品ももちろんたくさんあるので、ぜひ現地のお店を訪ねてお土産を探してみてください。
とくに、象の鼻をもつインドの神様ガネーシャをあしらった装飾品やペンダントップ、ブレスレット、ネックレスなどのアクセサリーがお土産に人気ですよ。
3. ショール
シムラーのあるヒマーチャル・プラデーシュ州の特産品は、なんといっても織機を使用し、丁寧に時間をかけて織り上げられたショールです。素材はウールやパシュミナ、アンゴラ、ヤクウールなど。とくに天然ウールを主原料としているので、お肌にもとっても優しく仕上がっています。デザインは、繊細で手の込んだ色鮮やかな配色の幾何学模様。アウトドアでもインドアでも、肩にかけたり、足元にかけたり、小さなお子さんの毛布代わりにも使えますよ。
軽いので、お土産やご自身用に何枚かあると便利です。また、キノール地区では少し厚手のキノール・ショールが有名。天然のウールが主な素材なので、お手入れはドライクリーニングをおすすめします。また、虫がつかないように保管には注意してくださいね。
◎まとめ
いかがでしたでしょうか。シムラーはインドの観光都市ですが、ヒマラヤやチベットに近く、一般的なインドのイメージとは少し異なります。お土産もヒマラヤン雑貨やショールなど、防寒具になるものが多いです。ひとつひとつ手作りで、温かみのある素材と色合いなので、きっとお土産にすれば喜んでもらえるでしょう。