先住民族の影響が強いチリ南部コンセプシオン周辺のお土産4選

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先住民族の影響が強いチリ南部コンセプシオン周辺のお土産4選

チリのコンセプシオン市は、サンチャゴに次いでチリで二番目に大きな都市です。街自体は商工業、林業、漁業が中心で、あまり観光地とはとらえられていませんが、このコンセプシオン市を境にしたチリ南部では、マプーチェ族という先住民族の影響が強い地域となっています。このマイナー民族の民芸品のお土産を、安めのお値段で買うのに最適です。

目次

先住民族の影響が強いチリ南部コンセプシオン周辺のお土産4選

マプーチェ族の民芸品、銀細工

マプーチェ族は、スペイン人によるアメリカ大陸発見前からチリの中南部からアルゼンチン南部に住んでいた先住民族で、チリ南部には今でも、マプーチェ言語の名前をつけた市町村が多く存在します。

マプーチェ族は、スペイン人による侵略が始まってからは、コンセプシオン市のすぐ脇を流れるビオビオ川を境にして300年以上スペイン人と戦い続けた好戦的な民族でした。コンセプシオンとビオビオ川は、マプーチェ抵抗の地として知られています。

コンセプシオンから南の街や村では、マプーチェ族の民芸品がよく売られています。首都のサンチャゴや空港でも売っていますが、地元で買った方がずっと安いので、お土産物屋さんを是非覗いてみて下さい。

マプーチェ族の民芸品で人気があるのは、精緻な銀細工です。古代の模様をモチーフにした女性の衣装の装飾用ですが、写真のようなお洒落な箱に入れてもらえば、女性向けのプレゼントにもぴったり!同じ中南米でも、メキシコのアステカ帝国やマヤ帝国、ペルーのインカ帝国のものとは一味違うお土産物になりそうです。

マプーチェ族の民芸品、楽器

銀細工の他にマプーチェ族の民芸品で人気があるのは、トゥルトゥルカ(Trutruka)という動物の角で作ったホルンや、クルトゥルン(Kultrun)という片面太鼓などの、伝統的な儀式で使われる楽器です。その他、木の実や樹木の葉で染色した優しい色合いの毛糸細工など、自然の匂いのする民芸品が多いです。

十字模様の石のジュエリー

コンセプシオン市から海岸沿いに南に80km程行ったところに、ララケテ(Laraquete)という村があり、そこを流れる川で産出される十字模様の入った石が有名です。この村のビーチには美味しくて新鮮なシーフードのレストランが多く並んでいますが、その近くに、この石を使ったネックレスや指輪などのジュエリーを売るお店が並んでいます。

十字架模様の石に関しては、こんな言い伝えがあります。スペイン人の美しい若い娘と恋仲になったマプーチェ族の青年戦士が、それに嫉妬した他のマプーチェの戦士たちから幽閉されました。青年は死んだと伝えられた娘が絶望して川辺で泣き崩れ、川に落ちたその涙が十字の石になったそうです。ただこの石は枯渇しかけているので、買いたい人はお早めに!

ロデオで使われる民族衣装

出典: commons.wikimedia.org

チリではロデオというスポーツが農村部で盛んです。闘牛場のような半径の三日月形の囲いの中の雄牛を、二頭の馬とウアソ(Huaso)と呼ばれる騎手が囲いの端に寄せて停止させるのを競うもので、1962年にはチリのオリンピック委員会で国技と指定されたほどの人気の競技です。

ララケテ村から更に南に30km程行ったところにあるアラウコ(Arauco)という村では特にこのロデオが盛んで、地元の名士も集まってのロデオ大会が開催されます。チリ・ロデオ規則ではロデオの騎手の衣装が靴からベルトに至るまで詳細に規定されていますが、典型的なものに、フェルト製の黒い帽子とポンチョがあります。この帽子とポンチョを買って壁に掛けて飾るのも、ちょっと粋な感じがしませんか?

◎まとめ

いかがでしたか。
冒頭でご紹介したように、コンセプシオン市周辺は観光地的な要素があまりないので、海外からわざわざ観光に行く人はとても少ないのですが、首都のサンチャゴやその他の観光地よりもリーズナブルなお値段で日本ではなかなか見かけない民芸品が買えるので、時間があれば是非立ち寄ってみましょう!

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