あの黄鶴楼で知られる湖北省・武漢のお土産をくわしく紹介!

画像出典:于/Yu 回/Hui (CC BY-SA 2.0)

あの黄鶴楼で知られる湖北省・武漢のお土産をくわしく紹介!

武漢と言えば、絵に描いた黄色のツルが完成すると空に舞ったと言われる「黄鶴楼」のある歴史的文化都市です。そのため、武漢には観光で訪れる人々で賑わいます。また武漢を始めとする湖北省は、辛い料理で有名です。ここでは武漢のお土産についてくわしく紹介していきましょう。中国・武漢のお土産に何を買えばいいのか迷っている方は、参考にしてくださいね。

目次

あの黄鶴楼で知られる湖北省・武漢のお土産をくわしく紹介!

1.熱干麺

出典: ZhengZhou (CC BY-SA 4.0)

熱干麺は、武漢で最も有名な麺料理です。武漢の人々の生活の一部と言っても過言ではありません。黄色い麺は細くコシがあり、油でつるつるしています。ごま、ネギ、ザーサイなどを混ぜて食べるのが熱干麺の特徴です。お土産にカップラーメンの「熱干麺」を購入してもいいでしょう。

熱干麺は武漢の人たちが古くから食していた小吃(シャオチー)ですので、武漢の人々には愛着があります。誕生の由来は1930年代、凉粉(辛い冷やし麺)とラーメンを売っていた武漢生まれの人が、売れ残るのを心配して麺をゆでてからすくい上げ、並べていました。そこに誤ってごま油の壺をこぼしてしまい、麺がごま油づけになってしまったのが熱干麺の誕生したきっかけとのことです。お土産を渡すときのエピソードとして教えてあげるとおもしろいですよ。

2.武漢鴨脖子

武漢鴨脖子は「鴨脖子」や「醤鴨脖」とも呼ばれ、主に鴨の首肉をスパイシーに味付けした料理です。お酒のおつまみによく合うそうで、そのクセになる味付けは手がとまらないそうですよ。

清朝の時代に洞庭湖の常徳から湖南省を経て、四川省と湖北省へ広がり、近年では全国区になりました。武漢鴨脖子は様々なスパイスに漬けたから乾燥させ、焼くなどのプロセスを経て商品となります。1990年代初頭「湯腊九」が成都で漬物の製法と漢方の食材について学びました。そして武漢に帰り、鸭脖子専門店を初めてオープンしたのです。これを契機として、武漢のお土産の代表になりました。

3.洪山紫菜苔

出典: Anna Frodesiak

洪山紫菜苔は武漢の弄昌洪山寺エリアでしか取れない野菜です。茎が赤いのが特徴のアブラナ科の野菜ですが、菜の花のような苦みも少なくほんのりと甘みがあります。洪山は丘陵地帯で9つの峰があり、土壌は赤土と黄土ですが風がなく日当たりも良好です。冬と春の移り変わりの時期は穏やかな気候で、洪山紫菜苔の生育に最適です。そのため、武漢のお土産として評判になりました。

炒め物や天ぷらにしてもとてもおいしい野菜です。栄養も豊富で肝臓や腸の粘膜に作用すると言われています。またビタミンAが多く含まれており、目にもいいとされていますよ。味もよく健康にもよい洪山紫菜苔を、ぜひお土産にしてみてはいかがでしょうか?

4.舒安ラッキョウ

舒安ラッキョウは武漢市江夏区舒安郷を代表する特産品兼お土産です。なお2010年に「国家地理表示商品保護プロジェクト」の審査を通過しています。「農桑編要」によれば、南宋時代に江夏区梁子湖沿岸でラッキョウの大規模な栽培が始められました。以来舒安、徐和、燎原の地域で生産が盛んになり、武漢の特産品となりました。

特に舒安では地理的環境や優れた土壌から、独特の風味で層が多く、白く、肉厚なラッキョウができました。清の時代には宮廷に献上され、「満漢全席」のメニューに舒安ラッキョウが選ばれるなど、名声が高まりました。また、国家地理表示商品保護プロジェクトにより、舒安ラッキョウは湖北省武漢市江夏区舒安郷で生産されたものだけが表示を許されています。お土産にラッキョウというのも、中国らしくていいのではないでしょうか?

◎まとめ

「熱干麺」「武漢鴨脖子」「洪山紫菜苔」「舒安ラッキョウ」など、武漢は食材のお土産が多くあるのが特徴です。鴨脖子は武漢に行かなくても購入できるほど中国全土に広まっている人気商品です。持ち運びにも便利なので、お土産にぴったりですよ。持ち帰るのが大変そうなものは写真にとって、お土産話に花を咲かせるのもいいのではないでしょうか?

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