杭州は上海から高速鉄道（高鉄）で約1時間。観光名所の西湖周辺はいつも観光客でいっぱいです。
観光土産の代表はお茶。杭州は茶葉の産地として知られ「龍井茶（ロンジン茶）」は中国茶でも最高ランクの茶葉です。
今回は歴史的建造物や自然豊かな観光地、杭州のお土産にぴったりの品物を紹介します！
目次
観光名所・西湖や茶葉の産地として有名な杭州のお土産を詳しく紹介！
1.杭州シルク
杭州シルクはお土産に最適！杭州は「絹の都」と言われています。 良渚（りょうしょ）で4700年前の絹織物が発掘され、杭州の長いシルクの歴史を裏付けました。唐の詩人・白居易は「絹織物に酒と梨の花」と詠み、杭州シルクが高品質であったことが推察されます。かつて、清河坊の絹村がシルクによる経済発展を遂げました。
今日の杭州ではシルクのほか、サテンや綿など14種類、200以上の商品が1年間に生産されています。2,000あまりの花の色や新しいデザイン、複雑な花の絵柄はまるで生きているかのようです。杭州シルクは世界100以上の国と地域に輸出され、地元の名産としてお土産にも最適です。また、国レベルや地方レベルで多数の品質賞を獲得しました。
杭州のシルク工場は1922年に設立され、中国最大のシルク工芸品の生産拠点になっています。主要製品は風景画、テーブルクロス、クッション、カーテン、衣料です。製品は荘厳かつ豪華で「東洋芸術の花」と称されるほど。長い歴史と豊富な種類は、お土産として人気です。
2.龍井茶（ロンジン茶）
明るいグリーンに純粋な甘い香り。形は雀の舌のような中国茶の最高ランクの龍井茶（ロンジン茶）は、お土産にもぴったりです。杭州市内の主要百貨店や専門店で購入できます。「龍井茶」の名は杭州を代表する湖・西湖に近い「龍井」という井戸から湧き出る水を使って栽培、製造されたことが由来です。
中国茶は日本の緑茶と製法が違い、茶葉そのままの形。中国のティーカップにはたいてい蓋がついており、冷めにくい構造をしています。現地では職場などで水筒にお茶の葉とお湯を入れ、持ち込む姿をよく見かけます。基本的にお茶の葉は入れたままにし、お湯を継ぎ足しながら味わいます。そのため、飲むとお茶の葉が一緒に流れ込んでくるので、慣れない方はティーバッグに入れておくといいでしょう。
3.西湖蒓菜
西湖蒓菜の原産地は浙江省・杭州で、収穫時期は4月中旬から9月です。特徴として純粋でおいしく、新鮮でなめらかです。色は緑で、新鮮で香りと独特の風味がします。タンパク質、ビタミン、鉄分が豊富な事でも有名です。効能としては、解熱、利尿作用、貧血、肺の洗浄、整腸、下痢、腫れ、解毒が知られています。
「蒓菜」は多年生の水生植物です。楕円形で濃い緑色の葉をしており、茎には透明なゲル状物質が含まれています。食用部分は水に浸され、新しい葉が開きます。タンパク質やビタミン、鉄などの栄養価が豊富です。蒓菜はスープなどに使われ、杭州料理の食材として使われています。歴史的に三潭印月蒓菜が有名です。食品と混ぜて新鮮なまま蒓菜を調理できます。杭州・西湖の水を使用し、スープに栄養豊富で新鮮な香りを加える食材です。
4.張小泉はさみ
張小泉はさみの原産地は浙江省・杭州で、均一なスチールで精密に研磨され、鋭い刃先に美しいスタイルと耐久性があるのが特徴です。特に「鋭い切れ味で鉄を極めた品質の高さは、杭州だけにとどまることはない」と、1966年に著名な劇作家「田漢」が張小泉はさみ工場を称えた詩があるほどです。張小泉はさみは、一様に鋼が均一で、丁寧に研磨され、シャープな刃先。シャフトもしっかりとしていて、明るいコーティングが施されています。開閉もスムーズで洗練された彫刻は美しく、耐久性にも優れています。
安徽生まれの「張思家」は、杭州の呉山で張大隆はさみ工房を開きました。高品質のはさみは売れ行きがよかったものの、模倣品が増え経営が圧迫されます。彼の息子の「張小泉」は偽物との差別化を考えました。市場で自己の利益を守るため「張小泉」の名前のすぐしたに「近記」という文字を足し、本物と分かるようにしたのです。そして、張小泉はさみは、清の乾隆年間に貢物と認められました。
◎まとめ
「杭州シルク」、「龍井茶（ロンジン茶）」、「西湖蒓菜」、「張小泉はさみ」の4品を紹介しました。どれも杭州を代表するお土産です。日本で知られていないものもありますが、地元・杭州で知らない人はいません。ただし、現地で購入する際は類似した商品も多いので、しっかりと品物を見てから購入を。良い旅の思い出の品にしましょう。
