自然溢れるマヤ文明発祥の地・グアテマラのビザの種類と申請方法

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自然溢れるマヤ文明発祥の地・グアテマラのビザの種類と申請方法

グアテマラはメキシコの南部にある国、メキシコと同じくマヤ文明発祥の地です。マヤ文明の都市遺跡であるティカル遺跡は人気観光スポットの一つ。周辺にはメキシコのほかに、エルサルバドル、ホンジュラス、ベリーズなど多くの国と隣接する国でもあります。過去に内戦も続いていたため、いまだ治安面でも不安定な国ではありますが、自然と先住民の文化が魅力的な国でもあります。そんなグアテマラへ日本人が訪れる場合のビザの仕組みについて紹介します。

目次

自然溢れるマヤ文明発祥の地・グアテマラのビザの種類と申請方法

グアテマラのビザの仕組み

グアテマラの滞在は90日以内であれば査証(ビザ)不要です。しかしこれはグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグアの計4ヵ国での合計滞在日数が90日以内の場合ですのでお気を付けください。グアテマラのビザの種類について紹介します。

グアテマラのビザの種類

《無査証用》90日以内ビザなし滞在

通常入国時に滞在届とし90日の滞在許可が与えられますが、まれに30日となる場合もありますので、十分に滞在許可期間をご確認ください。

ツーリストカード

グアテマラ入国時には、申請料の10ドル(USD)支払いの上でツーリストカードの購入が必要となります。

《観光用ビザ》観光ビザ

通常日本国籍のパスポートでグアテマラへ行く場合は、90日以内の滞在は査証は不要です。しかし事前にグアテマラ政府より査証(ビザ)が必要とされる場合(グアテマラ入国条件をすべてクリアしていない場合)もあります。その他に国籍によってグアテマラ入国時に事前に観光ビザが必要です。申請時には、グアテマラの訪問理由、滞在予定期間、滞在先の身元引受人、グアテマラ訪問後の渡航先(国)およびその国への有効な査証また入国資格を所有しているかの証明が必要となります。ビザ申請から発給までの期間は3週間から4週間が必要となります。法律は予告なく変更となる場合がありますので、事前にグアテマラ大使館へ最新情報ご確認ください。

<必要書類>
滞在期間+6ヵ月以上有効期限のあるパスポート
パスポートの写し
パスポートサイズの写真
銀行発行の財産証明、海外で使用可能なクレジットカード
在職証明(年収が記載されたもの)
往復航空券
招待状
その他大使館が必要とする書類


《長期滞在用ビザ》90日延長(臨時居留)

事前に30日以前にこれらの延長ビザの申請が必要です。この延長ビザは一回のみかのうですので、さらに滞在する場合は一度出国しなければなりません。この場合の再入国には72時間以上の滞在が必要となりますのでお気を付けください。

《長期滞在者用》在留届

3ヵ月を超えるグアテマラ滞在の際は、必ず入国後速やかに最寄りの日本国大使館また日本国総領事館にて在留届の提出が義務付けられていますので、ご留意ください。

《就労用ビザ》労働許可証

グアテマラにて就労する場合は、グアテマラ労働省より、労総許可証の取得が必要です。この申請には、出生証明書や無犯罪証明書、保証人が必要です。必要書類や申請方法の詳細についてはグアテマラ大使館にてお問い合わせください。

<必要書類>
申請書
有効なパスポート
パスポートのコピー
最近撮影した証明写真
財産証明書または海外で使用可能なクレジットカード
在職証明書
往復航空券
招待状

グアテマラ入国時の注意点

日本の偽造パスポートを利用した東洋人が多く摘発されたことで、入国審査が大変厳しくなっています。滞在期間が90日以内は査証(ビザ)不要なグアテマラではありますが、入国前にきちんと滞在先住所、滞在予定、目的を答えられるようにしておきましょう。

グアテマラ出入国印の確認を

グアテマラ入国に際し90日以内は査証(ビザ)は不要であったとしても、きちんと入国審査及び、パスポートに入国印が必要です。日本では起こりえないことですが、グアテマラでは、入国管理官の入国印押し忘れや押し間違い(誤って出国印)などの理由から、グアテマラ出国時に不法入国を疑われ罰金を請求される事例が外務省に挙がっているようです。こういったトラブルに巻き込まれないよう、90日以内の滞在だからと安心せずきちんと自身のパスポートの入国印をその場で確認するようにしましょう。また、実際の入国した日と入国印の日時が行わる場合もあるようですので、入国日も確認することが大事です。

中米4ヵ国移動時の入国審査に関し

グアテマラ、ニカラグア、エルサルバドル、ホンジュラスの4ヵ国間を陸路で移動する場合は、出入国印を省略される処置がとられています。そのためもしこれを理由に罰金を請求された場合は、きちんとニカラグア、エルサルバドル、ホンジュラスのいずれかで陸路で入国した旨をきちんと伝えるようにしましょう。

《アメリカ経由でグアテマラ入国時》ESTA(電子渡航認証システム)

アメリカの入国規定なので関係ないとお思いの方も多いでしょうが、例え経由であっても、アメリカ経由でグアテマラ入国の場合は、アメリカの法律に基づくESTA(電子渡航認証システム)の事前取得が必要です。実は日本からグアテマラへ渡航する際はほとんどと言っていいほど、米国系航空会社によりどこかしらのアメリカの都市を経由しなければならないことがほとんどなのです。

気を付けなければならないのが、このアメリカを経由する時点で、アメリカの入国規定に準ずるビザまたはビザ免除の規定をクリアしなければなりません。アメリカを通過する全ての旅客機及び全ての乗客は、テロ対策のためにアメリカ国土安全保障省(DHS)によるESTA(電子渡航認証システム)の取得が義務付けられているのです。アメリカ経由にてグアテマラへ渡航する場合は渡航前に十分にお気を付けください。このESTA(電子渡航認証システム)がないだけで、出発日当日に飛行機への搭乗拒否される可能性もあります。また、アメリカを経由する乗客の手荷物はアメリカ保安検査の対象なることがほとんどで、この場合は乗り継ぎ旅客自身で荷物を一度引き取り後、再度預け直しが必要となります。これをしない場合にはグアテマラ到着時に荷物が届かない可能性もあります。

渡航前にアメリカ政府またはアメリカ大使館にて最新情報を確認するのに加え、出発前の搭乗手続き時にきちんとアメリカでの乗り継ぎ方法および預け荷物の扱いについて確認するようにしましょう。

黄熱接種証明書(イエローカード)

グアテマラは、黄熱発症地域から経由する場合は、黄熱接種証明書(イエローカード)を入国時に要求されます。また乗り継ぎのために12時間以上黄熱発症地域の対象国に滞在した者もこれに該当します。万が一グアテマラへの入国がこれら諸国からの経由の場合は、黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要となりますので、計画は早めにたてるようにしましょう。

このワクチンは、一定期間他のワクチンが摂取できなくなるので、他のワクチンを先に摂取する必要がありますのでご注意ください。

また、これらの黄熱に感染する危険地域は予告なく変わることもありますので、事前に渡航先の最新情報を確認するようにしましょう。

◎まとめ

グアテマラのビザの仕組みについていかがでしたか。日本では考えられにくいことですが、グアテマラでは入国審査官のミスにより、不法滞在や密入国が疑われる可能性のある国です。ただし、グアテマラ、ニカラグア、エルサルバドル、ホンジュラス四か国間の行き来の入国印の省略されるケースなどもあるため、事前にグアテマラの法律の最新情報を常に把握しておく必要があります。またグアテマラはまだ治安が安定していない国でもあるので訪れる際には十分な治安への警戒と事前の最新情報も確認するようにしましょう。

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