スペインの観光地の中で一番の動員数を誇るのは、グラナダのアルハンブラ宮殿ということはご存知でしょうか?スペインがイスラム化されていた時代に残されたアラブ風の建物はたくさんありますが、中でもアルハンブラ宮殿は最高峰。キリスト教化された後でも歴代の王たちが自分流に手を加えて住んでいた、他では見られないイスラムとカトリックが融合した貴重な建物です。
異国情緒ただよう町グラナダ。今回はそんなグラナダでのオススメ土産を4つご紹介します。
目次
世界遺産アルハンブラ宮殿の街、グラナダのお土産おススメ4選!
1.寄木細工 タラセア
グラナダで受け継がれている伝統工芸「タラセア」とは、寄木細工の事。木材や牛の骨、鉱石や貝殻などを組み合わせて薄くスライスすると、幾何学模様の美しい模様が現れます。そしてその模様を利用して宝石箱や額、家具までが作り出されています。そのデザインはかつてここに住んでいたアラブ人が残していった、イスラミックデザインがほとんどです。
芸術品とも言えるタラセア。お土産にオススメなのはコースターや小箱です。小さなものは値段もリーズナブルですが、あまりにも安価なものは上にプリントしただけの模造品が多いので避けましょう。アルハンブラ宮殿に続くゴメレス坂周辺にはタラセアの専門店もあり、作っているところを見せてくれる場所もあります。そういった工房などでの購入は、模造品もなくオススメですよ。
2.アルハンブラ宮殿グッズ
アルハンブラ宮殿に続くゴメレス坂には、ザ・お土産屋さんが並びます。良く言えば素朴、悪く言えば古臭いお土産ストリート。バルセロナやマドリッドに行けばオシャレなスペイン雑貨には出会えますが、グラナダでも素敵なお土産を見つけたいものですよね。
グラナダのアルハンブラ宮殿らしいお土産が欲しい方に一番オススメしたいのは、アルハンブラ宮殿のミュージアムショップ「Libreria de la Alhambra」です。ヌエバ広場近くとアルハンブラ宮殿内にもショップがあります。アルハンブラ宮殿内で見たようなモザイクをモチーフにした雑貨類や美しいカード類、何よりもアルハンブラ宮殿に関する写真集や本が豊富です。ちょっとセンスの良いお土産を、という方はこちらのお店へどうぞ。
3.グラナダ焼き
スペインを旅していると、あちこちで見かけるのが素朴な素焼きや陶器類。各地方に特色のある焼き物があるのが、陶器好きには嬉しいですよね。グラナダ焼きと呼ばれる陶器の特徴は、無地に藍色と緑をメインに絵付けがしてあります。モチーフにはグラナダの名前の由来でもあるザクロが描かれている物が多く、草花や小鳥など自然を題材にしているのもより一層素朴な雰囲気をかもしだしています。
おススメは小皿類で、オリーブのお漬物やナッツ類を入れるおつまみ皿にぴったりですよ。面白いところでは、ニンニク保存容器。蓋つきポットのような形で、空気を通す穴がいくつか空いていますので探してみて下さいね。
4.グラナダ銘菓「ピオノノ」
スペインは地方によってその食文化が違うので、せっかくならばその地方の名産品をお土産に買いたいところ。グラナダのお菓子と言えば、一番最初に名前があがるのが「ピオノノ」です。グラナダ郊外のサンタフェという町が発祥で、当時のローマ教皇ピオ9世の名にちなんで付けられました。ピオノノは細いロールケーキの上に卵黄のクリームをのせて焦がしたスポンジ菓子で、日本人からしたらかなり甘めに感じるかもしれません。
今ではのせるクリームの種類も増えて、チョコレート味、ホワイトチョコレート味、オレンジクリーム味などがあります。とても素朴な味で、甘さに慣れるとまた食べたくなるから不思議。暑い季節は無理ですが、冬場だったら持ち帰りも可能。グラナダ銘菓は珍しいので、お土産にいかがですか?
◎まとめ
グラナダで買えるおススメのお土産を4アイテムご紹介しました。いかがでしたか?他にもアンダルシア地方ならではのフラメンコグッズや、スペイン全土で人気があるナッツ類やオリーブオイルなどもありますよ。アラブ街でのショッピングもオススメですが、あまり治安はよくないので気をつけて買い物を楽しんでくださいね。