パトラはアテネの西、ペロポネソス半島の北西部に位置する港町です。日本ではあまり知られていませんが、パトラはギリシャ第三の都市でもあります。市内にはローマ時代からの遺跡が残る一方、今なお重要な輸出港としての役割も果たしています。
そのため、パトラにはギリシャの特産物が集まっています。また、国際港湾都市ならではのお土産の買い方もできますよ。そんなパトラでおすすめのお土産をご紹介しましょう。
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ギリシャの「西の玄関」と呼ばれる港町パトラでおすすめのお土産
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1. 免税店のブランド品
パトラにはフェリーなどの国際路線も寄港するので、港には免税店があります。ギリシャで免税店があるのは基本的に国境沿いの街だけなので、意外と貴重です。パトラに来たら、お土産探しにもぜひ立ち寄ってみてください。
ギリシャはそれほどブランドグッズのショッピングというイメージはありませんが、免税店でなら、ブランドのバッグやサングラスなど定番のお土産も探せます。また化粧品や香水などは、ギリシャ国内なら、免税店が一番安いともいわれているので、お土産探しついでに覗いてみましょう。
2. オリーブの実とオリーブオイル
ギリシャの特産品といえば、まずオリーブオイルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。パトラは昔から今に至るまで、オリーブオイルの一大輸出港となっています。そのため、市内では良質のオリーブオイルを手軽に購入することができます。もちろん、前にご紹介した免税店にも置いてありますよ。
また、オイルを持って帰るのは大変という人には、オリーブの実もおすすめ。これならかさばらず少量で買うこともできますし、オイルと違って複数人に配ることも可能ですね。
3. ウーゾ
ウーゾとは、ギリシャとキプロスで生産・消費されているリキュールです。無色透明で、アニスという八角に似た香りの薬草が用いられているのが特徴です。ギリシャでは主に食前酒として飲まれ、ウーゾをメインに提供するウーゼリー(ouzerie)というカフェも、パトラ市内に点在しています。
ギリシャではとてもポピュラーなお酒なので、土地ならではのお土産として最適な一品といえますね。ちなみに、ウーゾには水割りにすると白く濁るという性質があります。
4. ワイン
ギリシャではワインが広く飲まれています。その歴史は、紀元前2000年までさかのぼるとも言われています。ギリシャは比較的暖かいので、ワインは甘みと酸味が強いものが多く、松脂を加えて風味をつけたものも有名です。個性的なワインはお土産にももってこいですね。
せっかくパトラに来たのなら、パトラで作られているワインをお土産にしましょう。パトラのワインは、とくに甘口のものとして知られています。パトラのワインは日本ではあまり一般的ではないので、ワイン好きな人にはとても喜ばれるお土産になるでしょう。
5.ヒオス島の珍しい化粧品
パトラは港町、それもアテネにつながる玄関口なので、ギリシャの数多くの島から特産品が集まってきます。なかには非常に珍しく、お土産にしたいものもあります。
その一つが、トルコのイズミルの西に浮かぶヒオス島でしか作れないというマスティハ(マスティック)という天然の食用ガム植物です。うるし科の香木マスティックの樹液が原料で、殺菌作用などがあるとされています。その効能を期待して、食品や石鹸などに加工されています。
そして、近年では化粧品にも使われるようになりました。お土産としても人気が出てきている貴重な一品です。パトラでは食品店や土産物屋でも、このマスティハを使った商品が見つかるので、パトラにきたらぜひ探してみてください。
◎まとめ
パトラはそれほど有名な観光地とはいえません。ギリシャ国内をめぐる旅行者にとっても、飛行機で移動する場合には立ち寄ることはない街でしょう。
ですが、ギリシャの陸側の玄関口として長い歴史をもつ街で、いまでもギリシャの第三の商業都市とされています。パトラに立ち寄った際には、ぜひその特徴を活かしてお土産を探してみてください。