マレーシアの首都クアラルンプールの南東に位置するマラッカ。マラッカ海峡の名称の由来ともなっている要衝の港町で、15世紀にはマラッカ王国の都として繁栄しました。
現在のマラッカには、中華系移民の子孫であるプラナカンが数多く暮らしています。そのため、マラッカのお土産としてはプラナカン文化を代表する手工芸品を多く目にします。刺繍やタイル、ビーズなど、手の込んだ工芸品はどれも美しいものです。今回は、そんなマラッカのお土産を紹介したいと思います。
目次
マレーシアのマラッカでおすすめのお土産は美しい手工芸品!
目次を閉じる
1. ビーズサンダル
マラッカのお土産として定番のビーズのサンダルは、かつてニョニャと呼ばれる中華系との混血女性の足を飾ったもので、ひとつひとつのビーズを手で縫い付けていく、非常に手の込んだ伝統手工芸品です。鳥や金魚、それに色とりどりの花が主なモチーフで、ビーズが小さければ小さいほど値段が高くなります。直径1mm以下の極小ビーズを使ったものになると、完成まで約4ヵ月もかかるのだとか。
最近のビーズサンダルは踵部分にクッションが入っていて、履き心地も優れています。日本の夏に活躍しそうなサンダルですね。
2. プラナカン食器
マラッカ土産としてもう1つ人気なのがプラナカン食器。中国本土から伝わった縁起かつぎの柄が多く、私たちにも親しみやすいデザインと色合いが特徴です。マラッカならではの鮮やかな色合いの食器は、思わず手に取って見てみたくなりますよ。
手描きなので質のいいものはそれなりのお値段ですが、せっかくマラッカへ来たなら、自分へのお土産に1つ手を伸ばしてはいかがでしょう。アンティークのものはお土産として気軽には買えないお値段ですが、他方でレプリカも多く出回っているので注意してください。
3. ニョニャ・クバヤ
ニョニャ・クバヤは、ニョニャの女性が着る美しい民族衣装。透け感のあるレースの生地に繊細な刺繍がほどこされ、その手の込んだ刺繍は「着る宝石」ともいわれています。
花や鳥のモチーフが一般的なのですが、ドリアンやマンゴスチンなど、マレーシアのフルーツが刺繍されたものもあります。この繊細で美しい刺繍が施されたブラウスは自分用にもお土産用にもおすすめ!マラッカに来たらぜひ探してみてください。
4. プラナカン・バスケット
次にご紹介するマラッカのお土産は、ニョニャたちが使うバスケット。素材は竹で、昔は婚礼の際に贈り物を入れ相手に渡していたそうです。黒色をベースに、赤と金の差し色をするのが特徴で、いろいろなサイズがあります。
お菓子を入れてお客様に出したり、小物を入れたり、あるいはお部屋のインテリアにしたりといろいろな使い方ができますね。エキゾチックな感じがするマラッカのお土産としておすすめです。
5. プラナカン・タイルアート
プラナカン様式のタイルは、マラッカのお土産におすすめ。繊細で美しい色合いのタイルはお部屋のインテリアにもぴったりです。マラッカのプラナカン・タイルはパステル調の優しい色合いが特徴。プラナカンの屋敷は西洋の文化様式の影響を強く受け、インテリアとしてタイルが飾られていたそうです。
そんな歴史を持つマラッカのタイルはお土産にもぴったり!アンティーク調のものから、現代風のものまでいろいろなものが売られていますよ。
6. グラ・マラッカ
グラ・マラッカは、ココナッツの樹液を原料とした黒砂糖です。砂糖の原料といえば一般的にはサトウキビですが、グラ・マラッカは黒糖に似た独特の甘さと風味が特徴です。マラッカ料理やお菓子には欠かせないもので、かき氷やスイーツにもこのグラ・マラッカをかけて食べます。
お土産用には、昔ながらの竹の形をした固形のものがおすすめ。これは、竹の中で液体を固まらせたもので、ユニークな形をしています。お料理が好きな人へのお土産にぴったりですよ。
◎まとめ
世界遺産にも登録されている古都マラッカ。その歴史ある街並みは、散策しているだけで楽しめますよ。お土産を探しながら、ぜひグルメや観光を満喫してください。