一般的に台湾へ行く場合は台北の桃園空港を利用する方が多いですが、沖縄や関西からは台中空港への直行便も出ています。観光の目的地が台中や日月潭の方は、台中空港の利用も視野に入れるといいでしょう。では、台中空港からタクシーを利用する場合は、どんな点に気をつけたらいいのでしょうか？台中空港を紹介しながら、台中でのタクシーの乗り方について説明していきます！
目次
沖縄や関西からの直行便もある台中空港のタクシー利用について
1.台中空港のあらまし
▼移転
台中空港は2004年3月6日に「水湳空港」から「清泉崗空港」へと移転しました。当初は国内ルートが主体でしたが、地方の需要と観光旅行の発展、そして台湾と中国との交流が活発化し、台中の国際空港および台湾、中国間の直行便空港の一つとなりました。
▼国際ターミナルビル
さらに、2013年4月11日に建設された国際ターミナルビルでは、「省エネ」と「二酸化炭素削減」という理念の下、空港の設計はスムーズな動線と結合が図られました。小さいながらもよくできた空港で、国際的な基準を元に、省エネや二酸化炭素および廃棄物の削減、室内環境・水資源・汚水とゴミ問題の改善を目標とし、緑化建築物における金賞を獲得しました。
年間の利用者数は、のべ170万人。既存のターミナルビルと合わせると年間のべ290万人に達します。運行機種は4C類機種(例：B737-800、およそ150人乗り)に加えて、4D類機種(例：B757、およそ200人乗り)まで配備しています。
建設に当たり、商業エリアや公共サービス施設に重点を置き、民間組織・会社への委託も行っています。台湾と海外の文化を積極的に取り入れ、免税店やレストラン、ドラッグストア、地方文化展示館、ITショップ、メディアショップ、書店などがあります。また、旅行客向けにはサービスカウンターやグランドスタッフ、休憩ゾーン、インターネット、キッズゲームエリア、ショッピングカート、アートギャラリー、マッサージチェア、ベビーカーなどを提供し、台湾産業の特色や観光産業の発展に寄与しています。
▼路線
台中、南投、彰化行政区のほか、北は苗栗、南は雲林までの600万人が居住する内陸地が台中国際空港の主な利用者です。台中（全体）における人々の航空需要の増加に伴い、台湾のマンダリン航空、チャイナエアライン、立栄航空(UNI Airways)、エバー航空、遠東航空、香港ドラゴン航空、香港エクスプレス航空が運航しています。国内線は金門、馬公、南竿、花蓮などの4路線。国際線は香港、マカオ、ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、韓国(仁川)、日本(沖縄、関西)の便が運行しています。さらに台湾・中国路線は上海、杭州、寧波、南京、廈門、福州、太原、深圳、広州、梅州などです。
▼貨物サービス
2015年2月5日には国際貨物運送サービスを開始し、当初の年間貨物取扱い目標数は年間でおよそ8,600トン。台中における荷主と貨物輸出入業務をより身近にしています。「飛行の安全、施設の改善、サービスの満足」という経営理念を維持しつつ、「旅客と貨物運送を発展させる」という台中の社会・経済発展を目標としています。
2.規模
営業時間： 6:00-最終フライトの到着まで
総面積： 88,445平方メートル
ターミナルビル：2棟
国内線ターミナルビルの面積：10,054平方メートル
国際線ターミナルビルの面積：25,015平方メートル
滑走路：1本。長さ3,659メートル、幅61メートル
駐車場面積：88,445平方メートル
オートバイ用の駐車スペース：16か所
3.タクシー乗り場
台中空港のエスカレーターで地下一階まで行き、出口の車道周辺まで来ると、タクシー乗り場があります。奥はバス乗り場やトイレ、授乳室です。タクシー料金はメーターで計算されます。ただし、運転手がメーターを使わない場合があるので注意してください。その時は別のタクシーに乗り換えるといいでしょう。また、外部から台中空港へタクシーで乗り入れる場合は、1階のフロアに到着します。あまり大きくない空港なので、国際線も国内線も同じ1階です。
◎まとめ
国際線のビルは2013年に完成し、緑化に重点を置いた空港となっています。空港ファンの方は台中空港経由で台湾を訪問するのもいいのではないでしょうか？台湾と中国（大陸）との関係は微妙で、台湾総統の政党によって大きく左右されます。また、日本との関係は良好ですが、基本的に日本は台湾を国とは認めず一つの地域という外交関係をとっています。しかしながら、経済上、貿易や交流は続けており、政治と経済において乖離があるのが現状です。
