21世紀一番初めにできた独立国、東ティモール。数々の手つかずの自然が残されているその国は、何もないからこそ訪れる価値があります。東ティモールへ訪れる際にネックとなるのはアクセスです。日本から訪れる場合は、直行便がないため、同じアジア圏でありながら近隣のデンパサール(バリ島)やシンガポール、またはオーストラリアのダーウィン経由が一般的です。インドネシアの東端にある東ティモールへ訪れる際のビザについて紹介します。
目次
手つかずの大自然を満喫、東ティモールのビザ
東ティモールのビザの仕組み
東ティモールへ日本人が訪れる場合は、入国時に30日のTourist & Business Visaを給付されます。それ以上の滞在の場合については延長ビザの手続きをとり、期間によっては停留査証(滞在ビザ)を取得します。気を付けなければならない点は、東ティモールへたどり着くまでの乗り継ぎ地の入国条件を事前にきちんと把握している点です。
東ティモールのビザの種類
《短期滞在用》Tourist & Business Visa
一般的となっているのが、到着時にTourist & Business Visaを発給されての入国です。気を付けなければならない点は、パスポートの有効期限が半年以上あることと、空路での入国であることです。陸路での入国の場合はこのTourist & Business Visaは適応されないため、事前にビザの取得が必要となります。
<必要条件>
3ヵ月以上の有効期限のあるパスポート
(インドネシアを経由し、インドネシアの入国が必要な場合は、6ヵ月必要です。)
査証手数料(30USD)
《短期滞在延長ビザ》滞在延長許可申請
Tourist & Business Visaでの入国で、30日を超えての滞在は国家警察入国管理部門にて滞在延長許可申請を行えます。30日間または60日間の延長が可能となり(初回入国日から最長90日まで滞在可)延長手数料は、30日延長ごとに35USDかかります。手続きの詳細については、現地東ティモール領事館へお問い合わせください。
《乗り継ぎ時の注意点》オーストラリア経由(ETAS)
東ティモールへ渡る際は直行便がないため、乗り継ぎ国のビザについても確かめなければなりません。こういったマイナー都市へ訪れる場合は必ずしも毎日便が運航されているとは限らず、同日乗り継ぎができることのほうが少ないと考えたほうが無難です。もし便の都合で乗り継ぎ国への入国が必要な場合は、その国の査証(ビザ)も必要なのでご注意ください。東ティモールへ渡る際に中でも気を付けなければならないのは、オーストラリアののダーウィンからの乗り継ぎ時です。このオーストラリアダーウィン便に関しては、東ティモールへ早朝へ向けて出発するため、オーストラリアへの入国が必要となります。そのためオーストラリアへビザなし入国できる基準の一つであるETAS(事前のETASの申請)を終えていることも重要となります。
ETAS(オーストラリア経由で東ティモールへ訪れる場合)
ETAS(Electronic Travel Authority System)は、オーストラリアビザなし入国時に必要な、電子渡航許可です。オーストラリアダーウィンから東ティモール行きの場合早朝便であるため、前日のオーストラリア入国する際に必ずETASが必要となりますのでご注意ください。手続きの詳細についてはオーストラリア政府移民局へお尋ねください。このETASがないことで、せっかくの東ティモールへもたどり着けない可能性もありますので、オーストラリア経由で訪れる際には、くれぐれもご注意ください。
《長期滞在用ビザ》滞在査証(居住許可証)
観光商用以外の滞在は、事前に大使館での査証(ビザ)取得
長期滞在する外国人が必要なのが、
一時用居住許可証(Temporary Residence)または永住用居住許可証(PermanentResidence)です。
一般的には居住許可証の家族が持っているものです。
学生査証(Common Visa Class Ⅲ)就労査証、文化・科学・スポーツ・メディア(Common Visa Class Ⅳ)等があげられます。各滞在査証の詳細ついては、東ティモール移民局にお尋ねください。
《長期滞在者》在留届
東ティモールに3ヵ月以上滞在される場合は、 在留届の提出が義務づけられています。
◎まとめ
東ティモールのビザの仕組みについていかがでしたか。多くの自然に癒されるのであればおすすめの国です。査証(ビザ)に関しても比較的簡易なので訪れやすくなっています。気を付けなければならない点は、陸路でビザなし入国ができない点や、必ずしもどこからを経由をしていかなければならないため、経由地の入国基準も調べなければならない点です。東ティモールへ訪れれるだけでなく、他の国も楽しめると思えば一石二鳥ですね。東ティモールのパスポート有効期限の条件は3か月ですが、隣国インドネシアは6ヵ月ですので、インドネシア経由の際はくれぐれもパスポートの有効期限にはご注意ください。